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卒業式の答辞の例文 学校別の例と書き方

卒業式では卒業生から在校生や先生方来賓の方々に向けて答辞を述べます。

答辞とは在校生、先生方、来賓の方々が先に行った送辞や祝辞にこたえる形で行われます。

今回はその例文を小学校、中学校、高校と分けて紹介します。

また、答辞の構成や考える上での注意点も抑えていきたいと思います。

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1、答辞の注意点
2、答辞の構成
3、中学校の答辞の例
4、高校の答辞の例
5、小学校の答辞の例

の順番で進めていきます。

答辞の注意点



卒業生から会場に来ている方々に述べられる答辞は次のような点に注意します。


◆どのくらいの長さにすればよいか

先程も触れましたが、卒業式では

来賓の方々の祝辞、先生方からの祝辞、在校生からの送辞が先に送られます。

式全体の流れの中では卒業生の答辞はかなり後半になります。

出席される方々はもちろん真剣な気持ちで出席されていると思いますが、あまり長すぎると気持ちもだれてしまいますし、内容も入ってこないでしょう。

そこで時間の目安としては

上限を3分

にして全体を考えるのがおすすめです。

後で述べる構成に従って答辞を作成したら、時計を用意してどのくらいの長さになるかを測り、

時間を調整します。

また、この時点で言葉遣いなどに不適切なものがないかをチェックします。


◆言葉使いについて

卒業式に出席している方々の年齢は幅広く、決して答辞を読む卒業生と近い年齢の人ばかりではありません。

皆に解る言葉を使うのが無難です。

流行してる言葉やユニークな表現を使ってもよいのですが、それが場違いな雰囲気を作り出すこともあるのであまりお勧めしません。

また、目上の方々や先生方に向けたものでもあるので、普段の言葉使いよりはかなり丁寧な言い回しを意識してください。

あと、ネガティブな言葉や差別を含む言葉、一部の人を不快にさせる言葉には気を付けてください。


◆内容について

答辞の内容では、学校生活を振り返っての思い出に必ず触れていきます。

その際には

学年、学校の共通行事など皆が頭に浮かぶエピソードを選ぶ
個人的なエピソードでも出席者が共感を得られるものに広げる
事故、事件等のネガティブなものには触れない

ようにします。

これらを頭に置いて、答辞の構成に従って考えていきます。


答辞の構成



答辞にはほぼ決まった形があります。

1、時候の挨拶
2、式典開催へのお礼
3、祝辞、送辞への感謝
4、学校生活の思い出と感謝
5、今後の生活への決意
6、今後の指導のお願い
7、締めの言葉

おおよそ、このような形になります。

答辞のメインの部分は感謝の気持ちと未来への決意を表すものですが、

ボリューム的に一番多くなるのは学校生活での思い出でしょう。

この部分も最終的には感謝の気持ちにつながるように書いていきます。


構成の中では4,5をメインに、そのほかは定型句を用いても構わないでしょう。

卒業式の季節柄、1の時候の挨拶で悩む人もいると思いますが、

このブログの記事

3月の時候の挨拶 卒業式の答辞を考える時のポイント

で書き方、考え方に詳しく触れていますので、そちらを参考にしてみてください。

では中学校の例を参考にそれぞれの構成について確認して行きましょう。

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中学校の答辞の例



ここでは構成別に解説を入れながら例を追っていきます。

①冒頭、時候の挨拶

3月の時候の挨拶 卒業式の答辞を考える時のポイント でも説明していますが、季節を反映させた時候の挨拶を入れます。

ただ、この部分は手紙や文書の時候の挨拶とは違って、

巣立っていく自分たちの心の風景や希望、未来への展望を感じさせるイメージ優先して考えます。

当日の天候や気候とは必ずしも合致している必要はありません。

式に出席した方々が聞いていて卒業生の心情を感じさせるような表現を考えるようにした方が良いでしょう。


◆例

校庭の桜の蕾も日差しの中で次第に色付きはじめ、開花を待つ命の鼓動を感じる季節となりました。

先程は校長先生をはじめ、御来賓の皆様、在校生のみなさんから励ましのお言葉をいただきましたことに、心より御礼申し上げます。


②式典開催へのお礼

◆例

また、このように素晴らしい卒業式を開催していただき、誠にありがとうございます。


③祝辞、送辞への感謝

先程、冒頭に含めて述べているのでここでは繰り返しません。

場合によって多少順番の前後があります。


④学校生活への思い出と感謝

一番分量的に多いところです。

◆例(思い出の部分)

私たちは今、卒業の時を迎え、感謝の気持ちでいっぱいです。

同時にこの○○中学校から巣立つことへの寂しさも感じています。

入学してから3年間、勉強に部活動に様々な学校行事を通して、私たちは多くのことを学び、大きく成長することができました。

初めて体験する定期テストに戸惑いながら一生懸命勉強したことも今となってはよい思い出です。

悩みを抱えていた時に周囲の友人や先輩方に助けてもらったことは心強く、私にとってはかけがえのない経験でした。


◆例(感謝の部分)

諸先生方、授業や部活動を通して私たちを日々、指導していただきありがとうございました。

学校生活において先生方は一番身近で頼りになる存在でした。

進路を決めるにあたり、戸惑いの中にいた私たちを親身になって指導してくださいました。

厳しく、そして優しいその指導に心から感謝いしています。

卒業後も変らぬご指導を賜りますよう、何卒お願い申し上げます

御来賓の皆様、本日はご出席いただきありがとうございました。

日頃から地域の中で私たちを見守り、温かく接していただきありがとうございました。

在校生の皆さん、学校行事や部活動を通じて、この○○中学校で共に時間を過ごすことが出来たことに感謝しています。

これからも○○中学の「文武両道」のよき伝統を守り、皆さんで学校を一層盛り立てていってください。

私たちにいつも寄り添い、見守ってくれている家族にも感謝したいと思います。

この3年間、困らせたり、心配させたり、いつも迷惑をかけてきましたが、

今日まで育ててくれたことに感謝しています。


⑤今後の生活への決意

◆例

今日、私たちはこの学校を卒業し、新しい道を歩み始めます。

正直、不安と希望の入り混じった気持ちでいっぱいですが、中学校生活の3年間で学んだことを糧に 未来を見つめ、自分の道を歩んでいきます。


⑥今後の指導のお願い

先程の感謝を述べる部分で述べているのでここでは繰り返しません。


⑦締めの言葉

◆例

最後になりましたが、卒業生を代表し、もう一度心から感謝の言葉を申し上げ、答辞とさせていただきます。

本当にありがとうございました。

○○年 3月〇日 卒業生代表 ○○○○



高校の答辞の例




高校生の答辞も中学生のものとそれほど変わりません。

ただ、義務教育ではないので、自分達で選んだ進学の道ですから入学の時点ですでに自分の人生を歩み始めているという事が表れる文言にしていきます。


◆例

今年の春の訪れは早く、野山や街に春の賑わいが広がってまいりました。

日差し溢れる今日という日に、私たちは○○高校を卒業します。

先生方、在校生の皆様、私たちのためにこのような素晴らしい式典を開催していただき有難うございます。

御来賓の皆様、保護者の皆様、今日この式典に足を運んでくださり、心より御礼申し上げます。

私たちは3年前の4月、○○高校の門をくぐり、晴れて○○校生となりました。

入学して以来、クラスメイトや同級生と切磋琢磨し、勉学に部活動に切磋琢磨し合い、お互いを高め合ってきました。

この3年間、時にはぶつかり、時には支え合い、私たちはかけがえのない仲間となることが出来ました。

仲間たちと過ごした日々は私たちにとって大切な財産です。

このように充実した3年間を過ごすことが出来たのも先生方、保護者の皆様、在校生の皆様の支えがあってこそです。

そして、これからも変わらぬご指導を賜りますようお願い申し上げます。

本日、私たちは大きな期待を胸に○○高校から巣立ち、それぞれの道を歩んでいきます。

その道には困難もあるでしょう。

しかし、○○高校で仲間と学んだことはこれから生きるうえで大きな力になると私たちは確信しています。

学んだことを胸に抱き、努力を怠らず、一歩ずつ前に進んでいきます。

最後になりましたが、卒業生を代表し、もう一度感謝の気持ちを申し上げ、答辞とさせていただきます。

本日は本当にありがとうございました。

令和○○年 3月〇日 卒業生代表 ○○○○


小学校の答辞の例



小学校の卒業式の場合は送辞、答辞ともに

決められた原稿を皆で声を合わせて読む場合と

中学、高校の様に代表がそれぞれ読む場合とがあります。

考えかたや構成の基本は今までと同じですが、

個人で考える場合でもあらかじめ先生に添削してもらってから、練習、本番に臨みます。

また、時候の挨拶的なものは大人が考えた雰囲気を出してしまうため、省かれることも多いです。

それでは例を見てみましょう。


◆例

今日は私たちのために卒業式を開いていただき、ありがとうございます。

来賓の皆様、PTAの皆様、心のこもったお言葉をいただき有難うございます。

6年前、手を引かれて入学式に出席したことが昨日のことのようです。

あっという間の小学校生活でしたが、

今、たくさんのことが思い出されます。

みんなで汗をかきながら歩いた遠足。

全クラスで競い合った運動会。

はじめて友達と旅をした修学旅行。

毎日過ごした校舎にも思い出がいっぱいです。

そんな沢山の思い出を胸に、私たちは今日、卒業します。

明日からは未来に向かって、○○小学校で学んだことを忘れずに成長していきたいと思います。

先生方、父兄の皆さん、今後とも私たちを見守り続けてください。

最後に卒業生を代表してもう一度心からの感謝を申し上げ、答辞とさせていただきます。

本当にありがとうございました。

(個人が読んだ場合はこの後、年月日、学年、クラス、個人名を言います。)


特に皆で声を合わせて答辞を述べる場合には

全校共通の行事、学年共通の行事に絞り、在校生との共通部分の多い思い出を選ぶと良いと思います。


今回は卒業式の答辞の例文を、小学校、中学校、高校の場合に分けて紹介しました。

是非参考にしてください。

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