冬至の時の昔からの習慣にゆず湯があります。
ゆず湯に入るとかぜをひかない美容に良い、などいろいろと言われていますが、
今回は効果別に最適のやり方を紹介していきます。
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まずはゆず湯の起源や効能をおさらいしてからやり方別に見てみましょう。
ゆず湯の起源
実はゆず湯のはっきりした起源については解っていません。
しかし、江戸時代の文献(東都歳時記)に冬至の日にゆず湯に入るということが示されていて、
少なくともこの頃までには習慣として確立されていたのではないでしょうか。
ゆずはもともと冬が旬で、
木の寿命が長く、長寿を願ったとも言われています。また、その強い香りが身を清めてくれると言う謂れもあります。
語呂合わせ的な説では
冬至(とうじ)と
湯治(とうじ)が同じ読み方であること
ゆず=
融通が利く、
に通じることから
人々は長寿、無病息災を願ってゆず湯に入ったのでしょう。
ゆず湯の効能
ゆず湯には次のような効能があると言われています。
・風邪予防
・血行促進
・冷え性改善
・肩こり、腰痛の改善
・美容効果
・リラックス効果
これらの効果は
皮に含まれている
リモネン、
シトラールや
ビタミンC
が関係しています。
これらをうまく生かすためのやり方を見てみましょう。
今まで行っていた方法とくらべてみて、より効果的なものを選んでみてください。
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良く行われているやり方3種
家庭によっていろいろなやり方がされていると思いますが、
主に次の3つの方法で行っているのではないでしょうか。
①ゆずをそのまま湯船に浮かべる
複数のゆずをそのまま入れますが、見た目身風情があります。
数が少ない時には皮に切れ目を入れたり、楊枝で穴を開けたりして成分が出やすくします。
②切ったゆずを袋に入れて浮かべる
半分に切ったゆずをガーゼや細かいネットで作った袋に入れて浮かべる方法です。
香りを楽しみ、成分が湯に流れ出るので家庭で一番多く行われている方法ではないでしょうか。
果実の部分や種が外に出てしまわないよう、ガーゼの袋の方をお勧めします。
③ゆずの皮だけを入れる
中味を使ってたゼリーやジャム、シャーベットなどのデザートを作って、残った皮を湯船に浮かべるやり方です。
皮は散らばってしまったりするので、ネットに入れたほうがよいでしょう。
捨てる部分がないので、すべてを有効に利用できる方法です。
特に香を楽しみたい場合はお勧めです。
◆肌に刺激があるときの対処
肌が敏感な方はゆず湯はいると肌がちょっとピリピリした感じがすると思います。
これは皮に含まれているリモネンが原因なので、
・
湯船に浸かる時間を短くして、成分をシャワーで洗い流す
・
湯船ではなく洗面器などにゆずを浮かべて香りだけ楽しむ
などの方法で刺激を減らしてください。
肌の弱い乳幼児はゆず湯は避けた方がよいかもしれませんので、医師に相談するなどして判断してください。
では効果別の方法を紹介します。
効果別のゆず湯の入り方
お風呂の最適なお湯の温度は
38℃から40℃と言われます。
少しぬるいように感じる方もいるかもしれませんが、副交感神経を刺激してリラックスできる最適な温度だそうです。
12月は寒いのでこの範囲でも高めの40℃での入浴がおすすめです。
湯船のお湯の量は中に座った時に胸の高さに来るくらいにします。
A、血行促進の効果を得たい場合
普通にお風呂に入るだけでも血行促進効果がありますが、
ゆずの皮に含まれるリモネンやシトラールと言う成分がそれを助ける役割をします。
効果的に行うポイントは先程触れたお湯の温度です。
適温は40℃。
これが血管にいちばんやさしい温度とも言われています。
決して熱すぎない温度で10分程度湯船に浸かるのが良いと言われます。
個人差がありますので、時間は各自調整してください。
B、美容効果を得たい場合
美容効果は先程の血行促進効果の延長上にあるもので、体の隅々まで栄養が届くようになるためです。
また、ゆずのビタミンCが肌に浸透し、美肌にもつながると言われます。
この場合も温度設定に気を付けて40℃くらいで行います。
ただ、ビタミンCが浸透するからと言って長時間入るのは逆効果です。
肌がふやけると角質がはがれやすくなり、本来持っている保湿成分が流れ出てしまいます。
これがお風呂から上がってからの乾燥肌の原因にもつながりますので、適度な時間を心がけます。
C、リラックス効果を得たい場合
リラックス効果を得たい場合もお湯の温度を40℃くらいに設定して、10分程度の入浴が最適です。
香り成分のリモネンとシトラールが体をリラックスさせてくれます。
疲れた部分をマッサージしながら湯船に浸かるとより効果的です。
D、ダイエット効果を得たい場合
先程、Aで紹介した血行促進効果で、新陳代謝が活発になり、脂肪の燃焼を促進してくれるためダイエット効果が期待できると言われています。
ここでもリモネンとシトラールが新陳代謝を活性化させる効果をもたらしてくれます。
お湯の温度設定は先程と同じで40度にして、
3分湯船に浸かり、5分休憩、を3回程度繰り返します。
湯船に浸かる時間が10分を越えないようにします。
ダイエットと言っても血行促進効果の延長にあるので、本格的なものとは違いますから、期待しすぎないでください。
ここで紹介したA~Dと先程の①~③の方法を組み合わせてより効果的を高めてください。
例えば、リラックス効果を期待したいが肌が弱い方なら③の入れ方でCの入浴方法、
美容効果を期待したいなら、②の入れ方でBの入浴方法、
という感じで自分の体質と目的に合った方法を組み合わせて
今年の冬至のゆず湯を楽しんでください。
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