12月は季節性の風邪やインフルエンザの流行、さらにはノロウイルスなども注意が必要です。
学校や保育園、幼稚園の保健だよりでも事前に注意喚起が必要になります。
今回は時候の挨拶も含めた12月の保健だよりの文例に触れていきます。
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内容ごとに掲載すべき例文を紹介します。
まずは時候の挨拶から。
12月の時候の挨拶
時候の挨拶は季節がら寒さや行事に関するものが多くなりますが、
子どもたちや学校の様子を交えたものが自然な印象を与えてくれます。
季語を用いた正式な時候の挨拶の形は
12月 1月 2月の時候の挨拶 ビジネスやお礼状に
で紹介しているのでそちらを参考にしていただき、
ここではより砕けた表現のものを考えてみます。
◆時候の挨拶の例文
北風の強い日が続きますが、子供たちは元気に外で駆け回っています。
クリスマスの準備を終えた園内は子どもたちの声であふれています。
冷たい風に枯葉が舞い散り、本格的な冬の訪れを感じる季節になりました。
冷たい風に鼻を赤らめながらも元気に遊ぶ子供たちの姿にたくましさを感じるようになりました。
残すところあとひと月になりました。寒さの中遊びまわる子どもたちの姿に1年間の成長を感じる今日この頃。
厳しくなる寒さとは裏腹に、雪を楽しみ空を見上げる子どもたち。
毎朝、霜柱を踏む音にはしゃいでいる子どもたちを見るとこちらも楽しくなります。
校庭に置いてあるバケツの水に氷が張り、冬もいよいよ本番になりました。
白い息を吐きながらも元気に登校する子供たち。あっという間に年内最後の月になりました。
○○公園の木々も木枯らしですっかり葉が落ち、今年もみんなで落葉拾いに出かける季節になりました。
寒い日が続いていますが、吐く息の白さに喜びながら元気に遊んでいる子どもたち。
など。
砕けたい言い回しは季節感を出しやすいので身近な風景に目をやればこの他にも沢山思いつくと思います。
では、保健だよりの具体的な文例に行ってみましょう。
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冒頭のあいさつ部分
◆例
厳しい寒さの中、色とりどりの手袋をして登園する子どもたちは元気いっぱいです。
12月は何かと大人の忙しさが中心の生活になりがちですが、子供たちの生活のリズムに目を向けて頂ければと思います。
気ぜわしく、落ち着かない年末年始、旅行や行事を計画されているご家庭はゆとりを持ったプランをお願いします。
このほか、年末年始の過ごし方や食に関することも冒頭では触れられることもあります。
冬場に起きる事故について
暖房器具や燃料に関しての注意喚起をします。
◆例
・低温やけどについて
冬は肌に触れる暖房器具で低温やけどを起すことがあります。湯たんぽを使用する時にはご注意ください。
低温火傷は熱さや痛みを感じにくいので、知らない間に皮膚の深部にまで火傷が進行してしますことがあります。
赤味があったり、水ぶくれが出来ていたら放置せず、病院で診察してもらいましょう。
・灯油などの誤飲
灯油などの燃料はお子様の近くに保管しないのが原則ですが、万が一誤って飲んでしまったら病院か救急に連絡をして下さい。
無理に吐き出させようとすると期間に入りやすく、肺炎を起こす危険があります。水を飲ませることも吐き気を催す可能性があるので同様に危険です。
風邪などウイルスについての注意
本格的な流行を前に注意喚起を行います。
◆例
・インフルエンザについて
今年もインフルエンザの流行が予想されます。
インフルエンザウイルスが原因で38度以上の高熱と悪寒、のどの痛み、咳、鼻水、関節痛、筋肉痛を伴うことがあります。
高い熱が出て、それぞれの症状に当てはまったら、早めに医療機関の受診をしましょう。
48時間以内に治療薬を使うと発熱の時間が1日から2日短くなります。
・風邪について
風邪は原因になるウイルスが多くあり、ライノウイルスやコロナウイルスなどが代表的です。
発熱、鼻やのどの痛み、くしゃみ、鼻水などが主な症状です。
風邪には治療薬は存在しません。処方される薬はそれぞれの症状を和らげる目的で用いられます。
自己免疫力によって治癒するので、暖かくして十分な睡眠をとるようにしましょう。
・マスクの着用について
風邪やインフルエンザの予防、や他人に移さないようにするにはマスクの着用が有効です。
インフルエンザウイルスは0.1ミクロンほどで、不織布のマスクの目は5ミクロンですから、ウイルスがマスクを通り抜けてしまうと思われますが、
くしゃみ等の飛沫は5ミクロン以上の大きさで、ウイルス自体の表面が電気を帯びているためマスクの目でもウイルスを補足できます。
マスクをすることで飛沫を吸い込む量を抑えることが出来る他、ウイルスで汚染された手で鼻や口を触る機会を減らすことができます。
また、喉の繊毛に湿度を与え、ウイルスを排除する力を維持できます。
風邪、インフルエンザの流行期にはマスクを着用しましょう。
・ノロウイルスについて
ノロウイルスに感染すると、下痢や嘔吐の症状が出ます。また悪化すると脱水症状を合併することもあります。
ウイルス性の感染症は通常、一度かかると体内に抗体が出来て同じウイルスが侵入してきても感染を防ぐことができます。
ノロウイルスの場合は遺伝子タイプの違うものが31種類あるため、別のタイプのウイルスが侵入してきた場合、再び感染してしてしまう可能性があります。
潜伏期間は12時間から48時間、多くは1日~3日で治癒します。
感染経路は経口感染、飛沫感染および接触感染です。
感染者の便や嘔吐物には多量のウイルスが排出されているので十分な処理を行わないと集団感染を引き起こします。
・嘔吐物の処理方法
ビニールエプロン、ビニール手袋、マスク、シューズカバー(いずれも使い捨てのもの)、ペーパータオルを着用します。回収用のビニール袋と次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)を用意しておきます。
手順は
1、嘔吐物が乾かないうちに新聞紙などで全体を覆います。
2、次亜塩素酸ナトリウムをその上からかけます。
3、周囲をペーパータオルを置いて外側から内側に向かってふき取りながら新聞紙ごと取ります。
4、回収用のビニールに新聞紙ごと入れ、次亜塩素酸ナトリウムをかけて、密封します。
5、嘔吐物のあった床に新聞紙を拡げその上から次亜塩素酸ナトリウムをかけて10分放置します。
6、10分経ったら新聞紙を回収してもう一つの袋に入れて、床を水拭きします。
7、作業が終わったら、使用した手袋、エプロン、マスクをもう一つの回収袋に入れて密封します。
8、手洗いをして終了です。
作業は嘔吐物が乾かないうちに行うようにします。乾燥するとエアロゾル化して空気感染を引き起こすことがあります。
・年末年始の病院について
病院がお休みの時に発熱した場合の備えを伝えておくようにします。
年末年始のお子様の急な発熱やけがに備えて、近くの救急病院の所在と診療時間を確認しておきましょう。
また、帰省先、旅行先での病気に備えて、その地域の救急医療機関の情報も把握しておいてください。
病院を受診するか、自宅で療養するか判断に困った時には、小児救急電話相談を活用しましょう。
全国どこからも#8000で繋がり、小児科医や看護師が症状に応じてアドバイスしてくれます。
内容の順番、レイアウトは各保育園、学校で異なってくると思いますが、伝える内容はこのような感じになります。
この他、手洗い、うがいなど風邪の予防について触れることも多いと思います。
保健だよりの参考にしてください。
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