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保育実習の時の自己紹介書 目標設定の考えかた

保育士になるために行われる保育実習。

通常は学校が指定した保育園か自分の出身の保育園で行われます。

また、自分が就職したいと思う保育園に頼んで実習をさせてもらう場合もあります。

実習する保育園が決まったら自己紹介書を提出しますが、

その中でどんなことを目標に設定するかに悩む人も多いでしょう。

今回は自己紹介書での目標設定について触れていきます。

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同時に実習保育園の選び方についても見てみましょう。


実習保育園の決め方
自己紹介書に書くべき目標
自己紹介書の例文

に分けて進めていきます。

実習保育園の決め方



保育実習先を決めるには事前に下調べをして候補となる園を複数リストアップしておくことが必要です。

保育園や時期によっては実習を受け入れてもらえない場合もありますし、

第一希望通りに行くとは限らないからです。


選ぶ時には次のような事を基準に選ぶと間違いないでしょう。


◆自分の卒園した保育園

自分の出身の保育園なら実習を受け入れてもらいやすくなる。

これは事実です。

教育実習と同じように出身の保育園をすすめる専門学校、大学も多いようです。

馴染みの保育士の方や、園長先生、理事長などがいればきっと覚えていてくれますし、

全く知らない実習生よりもかなり贔屓目に見てしまうのも人情です。

また、就職する際にも有利な条件が揃いやすいともいえます。

第一に実習評価をするときも卒園製にはよほどのことが無い限り悪い評価を付けないでしょうし、

良い評価を持って就職活動を行えます。

良い印象で実習が終了すれば、そのまま就職先として受けれてもらいやすい環境であるともいえます。


◆就職したいと思う保育園

自分が就職したいと思える保育園で実習できれば就職の際に有利になります。

ただ、受け入れ貰うためには園の方針や行事、特色などをよく調べ、自分の希望と合致していることが大切です。

実際に実習生を保育士として採用している園は少なくありません。

ですから、保育実習でよい印象を与えて、高い評価を貰えればそのまま採用になる確率も高くなります。・


◆自分が興味を持っている保育をしている保育園

保育園には公立、私立、など様々あります。

また、保育する子どもの年齢が2歳までの乳児保育園、

6歳までの子どもを保育する保育園など園児の年齢にも幅があります。

実習する保育園を選ぶ際には

・自分が保育をしたい子どもの年齢が当てはまるか、

・園の特色が自分の進みたい保育の方法であるか、

を事前に調べる必要があります。

例えば芸術や音楽指導などを採り入れて保育している園、

幼児期から体を鍛える意味で体操や野外活動に力を入れている園など

保育園によって保育内容が大きく異なってきますから、自分の目指す保育と合っているのか時間をかけて調べて決めましょう。


◆自分の得意分野を生かせる保育園

保育の仕事に自分の得意なことを生かしたいと考えている場合はその分を保育に取り入れている園を選びます。

ピアノが得意なら、音楽や歌を積極的に取り入れている園を、

ダンスの経験があるなら、お遊戯や体を動かすことに力を入れている園を選びます。

また、調べているうちに保育内容に興味を持った園を選んでも構わないでしょう。

自分の興味から外れたところを実習先に選んで、長い目で見るとあまり良い結果にはなりません。


◆住んでいるところから近い保育園

実際に保育実習をした人の経験を聞くと、保育実習はかなり大変で

毎日、実習日誌をつけなくてはならずそこに時間がかかってしまうということです。

通勤の時間は出来るだけ短くとることで寝不足を防ぐ効果もあります。

体調を崩さず、きちんとした実習を行い、よい評価をもらうためのポイントになるようです。


実習先を選ぶ時にはこのようにすると間違いがありませんが、出来れば実際に外からでも様子を確認しておけば間違いないでしょう。

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自己紹介書に書くべき目標



自己紹介書では実習に当たっての自己目標を設定します。

実習に入る前のことなので、現場の雰囲気や担当する幼児の年齢によっても目標はかなり変わってくると思います。

ですから、

自分が理解できていることと出来ていないことを明確にする
実践の中で身に付けたいことを考える

を行ったうえで

自分の知識を深められる目標を考える
自分の得意を活かせる目標を考える

ようにしてみます。

実習が始まれば、日々、設定した目標を修正したり、新たな課題が出てきて改善したりと言った変更がありますから、

ここでは今の自分がわかる範囲で書けばよいでしょう。


実習は初めてでどのように書いてよいのかわからないと思う人も多いですが、

次のようなことを目安に考えていきます。


①保育士として備えていなければならないこと

子どもとの関わり
基礎的な知識
実際の現場でのスキル
保護者の方とのやり取り

など、実習で確認したい事や達成したいことを考えます。


②自分が成長するための課題

自分が成長するためにはどんなことが必用か
クラスをまとめられるか
子ども一人一人への理解が自分にはできるか

などが最初の段階では思いつくでしょう。

実習が進むうちに変わってくることも少なくありませんから、スタート時点で思いつくことを書きます。


③自分が目指す将来の姿

自分にとっての理想の保育士像と言えますが、

これも実習が進むにつれて、より明確になったり、思いを強くしたり、

変化していくかもしれません。


◆さらに細かい着眼点

もし、担当するクラスや年齢がはっきりしている場合や

自分が特に興味があることはもう少し具体的な目標を書いてもよいでしょう。


①年齢による子どもの理解

0歳児、1歳児、2歳児、3歳児、4歳児、5歳児ではコミュニケーションの取り方が違ったり、

言葉や運動の発達の様子も違ってきます。

例えば、2歳児が担当になることが決まっていたら、

どんな遊びが好きか
トイレトレーニングの方法はどうするか
食事など日常の介助
コミュニケーションの方法

などが課題になってきます。

これらに関して自分はどうしていくかを目標にしてもよいでしょう。


②保育士としての仕事の理解

普段から子供と接する機会が多かったり、兄弟などの子育ての経験がある場合には

身の回りの援助のやり方
子供同士のトラブルの対処
子どもたちを平等に扱うためのコミュニケーション方法
声掛けの効果

などについて、保育士としての立ち位置を考えていきます。


③保護者とのかかわり方

保育の仕事でも大切なもので、今まで経験したことのないものですから、不安を覚えている人も多いでしょう。

自分目線からの接し方でよいので、

連絡ノートの書き方と活用
信頼関係の構築
悩み相談についての対応
会話のし方

にも注目できます。


④トラブルの回避

普段の保育の場から

遊具による怪我
危険個所の把握
子供同士で喧嘩が起きた場合の対処

などを学びとることを目標にします。


では、いくつかの例を見てみます。


自己紹介書の例文




先にあげた視点からいくつかの例を考えみました。


例1

今回の実習では、実際の子どもたちがどんなことに興味、関心を持っているかを捉え、一人一人に合ったコミュニケーションの取り方を学びたいと思います。

それぞれの年齢に合った介助の方法や接し方、声掛けや日常の援助ができるよう努力していきます。

実習させていただく期間はご迷惑をおかけすると思いますが、何卒よろしくお願いします。


例2

今回の実習では、どのようにしたら子どもたちの保護者の方々に信頼していただけるかを学びたいと思います。

学校での学びを通して保育の仕事の大切さと責任を実感しましたが、

保護者の方々に日常の様子を伝えたり、小さな変化にも敏感に気付けるよう子どもたち一人一人と向き合っていきたいと思います。

何卒よろしくお願いいたします。


例3

今まで学校では保育について多くを学んできましたが、今回の実習では子どもたちへの接し方を学びたいと思います。

私が保育園に通っていたころ歌手になりたい、という夢を保育士の方に話したことがあります。

その保育士の方は私の言葉を否定せず、私になぜそう思ったのか聞いてくれて「一緒に歌やダンスを練習しようか」と言ってくれました。

子ども一人一人への理解を深め、肯定的に受け止められるよう努力してまいります。


例4

今回の実習では○○先生と一緒に3歳児クラスを担当させていただくことになりました。

子ども一人一人と深くかかわり、子どもの気持ちを理解することに努めたいと思います。

日常の保育の中で名前を呼びかけ積極的にコミュニケーションをとりながら、

子どもたちが身の回りのことが一人でできるよう声掛けの工夫も行っていきたいと思います。


例5

私は、幼児期に担任を務めていただいた保育士さんにとても優しくしてもらい、保育士に憧れを抱きました。

常に温かく優しい目で見守ってくれたその保育士の方のように、子どもたち一人一人に寄り添い、日々の実習に臨みたいと思い、今回志望させていただきました。

私も、自分のように子どもたちが大人になってからも思い出してもらえるような保育士となることを目指し、頑張りたいと思います。


例6

2歳児のクラスを担当させていただくことになりました。今回の実習では○○先生のお手伝いをしながら子供たちに積極的に関わりたいと思います。

特に歌を歌いながらの手遊びを通じてクラス全員と等しくかかわれるよう遊びに参加し、それぞれの子どもの好きな遊びを見つけられるよう努力していきたいと思います。


例7

今回の実習では保育の仕方についてより理解を深めていきたいと思います。

それぞれの年齢、月齢の子どもの実際の姿を理解し、各先生方がどのような意図で子供に接し、

援助をしているかを学び取りたいと思います。

また、子どもたちの個性に合った声掛けや援助のし方を常に考え、積極的にかかわっていきたいと思います。

何卒よろしくお願いいたします。



保育実習の目標は園によって、状況によってさまざに変わってくると思います。

自己紹介書は実習の前のものですから、自分の熱意と学び取りたいことを素直に表せばよいでしょう。

目標設定の参考にしてください。

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