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卒業式の送辞 中学校の例文

卒業式では在校生が卒業していく先輩方に送辞を送ります。

在校生の一人が代表して行いますが、任された人はプレッシャーも大きいでしょう。

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以前にこのブログでも送辞の部分に使われる時候の挨拶について

卒業式の送辞で使われる時候の挨拶の考え方で掘り下げましたが、今回はそれを復習しつつ、全体の文章の例も紹介していきます。

まず、送辞の基本的な構成
次に冒頭の言葉について
最後に具体的な例を挙げてみましょう。

送辞の基本構成



このブログの記事卒業式の送辞で使われる時候の挨拶の考え方でも触れていますが、

送辞は

1、挨拶(時候の挨拶)
2、卒業生へのお祝いの言葉
3、卒業生への感謝の言葉
4、卒業生への激励

という構成になります。

挨拶に関しては後に触れますが、在校生の代表が一番悩むのは

3の卒業生への感謝

の部分です。

内容は自分の体験や関わってきた学校行事、部活動での先輩方とのエピソードや印象に残ったことで構成されますが、

あまり個人的な体験ではなく、生徒全員が参加している体育祭や文化祭や合唱コンクールなどでのエピソードを書くのが良いと言われています。

でも、それであまり悩むよりは自分にとって印象の強いエピソードを選んだ方が、卒業生にも在校生にも伝わりやすいと思いますので、

この点については余り気にしなくても良いと思います。

ただし、「○○先輩」とか、個人を特定したりせず、「先輩方」という感じにして誰もが感情移入できるような表現にする必要があります。

特に部活動のエピソードなどは書きやすいものの一つです。

もし、学校全体の行事を盛りこみたいのなら、部活のエピソードと体育祭、文化祭のエピソードの組み合わせなどにするとよいしょう。

注意する点としてはあまり多く盛り込まず、全体として多くても4つくらいまでする方が印象に残ります。

また、時間的にもこのくらいが適当でしょう。

では次に悩みやすい、1の冒頭部分についてみてみましょう。

送辞の挨拶部分について



内容の他にもう一つ悩みがちなのが、冒頭の時候の挨拶です。

中学生くらいでは手紙やメールで時候の挨拶を書くこともほとんどないので、

書き出しをどうするか迷ってしまいがちです。

でも、ほんの少し基本的なことを知れば、それほど難しくもありません。

このブログの記事卒業式の送辞で使われる時候の挨拶の考え方でも詳しく触れていますが、

送辞の場合は改まった手紙やビジネス文書の様に厳密に時期や日付を意識する必要が無いからです。

では、冒頭部分の時候の挨拶のポイントを確認して行きましょう。

◆時候の挨拶の考え方

・必ずしも季節合わせる必要はない
・巣立ちを祝う表現を使う
・新たな展望を感じさせる表現を使う
・春に向かう雰囲気を表す表現を使う
・閉ざされた状態から広がっていく表現を使う
・暗いところから明るいところに出るイメージを持たせる

このどれかを感じさせるようにしていれば必ずしも現実の現象と合致している必要はありません。

一つ例を挙げると

冬を耐えた木々の蕾が開こうとする季節に…

とした場合、実際には蕾がまだ開こうとしていなくても、春に向かい、将来花開くというイメージが感じられれば良いのです。

在校生が卒業生の未来に抱く、展望や期待を表した心象を表していれば実際の季節や状態とずれていても問題ありません。

この他にも

校庭の桜の蕾が新しい生活に胸を膨らませる皆様の…

新しく始まる生活を心待ちにする皆様を祝うように、校庭の木々が…

若鳥が巣立つように皆様が巣立っていく今日の日に…

草木もようやく長い冬の眠りから覚め、生命の息吹が感じられる季節となりました。

と言った表現もよく使われます。

では送辞の例文を一つ上げてみます。

卒業式の送辞で使われる時候の挨拶の考え方でも、例を採りあげていますが、もう一つ別の内容のものを紹介します。

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中学校の送辞の例文



◆例文

肌をくすぐる風にも、かすかなぬくもりを感じる季節を迎えました。

輝かしい今日という日に旅立たれる卒業生のみなさま、ご卒業おめでとうございます。

在校生一同、心からお祝い申し上げます。

今、先輩方と過ごした時間を振り返ってみますと、

いつも私たちに寄り添い、私たちの背中を押してくださったり、

時に優しく、時には厳しく導いていただいていたと実感します。

私が先輩方を最初に身近に感じることが出来たのは部活動でした。

私たちがわからないことは、親切にアドバイスをしていただきました。

伸び悩んでいた時には下級生の目線で練習メニューを工夫して、上達を助けていただきました。

競技会で活躍する先輩方の姿を見て、「どうしたら先輩方のようになれるのだろう」と考えました。

今でも私は先輩方の実力には及びませんが、少しでも先輩方に近づけるよう、これからも努力を続けていきます。

部活動意外で初めて多くの先輩方と関わり、ともに行動したのは体育祭の実行委員を任された時でした。

緊張する私を優しく迎え、自由に発言ができるような雰囲気を作っていただきました。

一緒に活動させていただき、伝統ある体育祭を成功させ、すべての生徒の心に残るイベントにしようとする熱い思いと責任感に圧倒されました。

そうして、迎えた本番では、これまで経験したことのない胸の高まりと全学年の一体感を味わうことができました。

体育祭が終わり、解散式では先輩方とともに成功に導くことが出来た充実感、自分を受け入れ、成長させてくれた先輩方への感謝でいっぱいでした。

私達の目標であり、良き手本であった先輩方と過ごす時間は今日が最後です。

私たち在校生はこれまで先輩方が築き上げてきた伝統を引き継ぎ、

来年最上級生となったとき、後輩たちのお手本となり、○○中学校の伝統を託す責任を果たせるように全力を尽くします。

私達はそれぞれの道に進まれる活躍する先輩方に期待しています。

自ら選んだこれからの道の中で、辛いこと、困難や大きな壁にぶつかるときもあると思います。

そんなときは、私たちと過ごした日々を思い出し、力強い一歩を踏み出してください。

名残は尽きませんが、これでお別れです。

先輩方のこれからのご活躍をお祈りしています。

二年間、本当にありがとうございました。

令和〇年3月〇日

在校生代表○○○○


最後に送辞の長さですが、卒業式の事前の打ち合わせで知らされると思いますが、

先輩方が行う答辞よりも短くするのが通常です。

式全体の時間にもよりますが、もっと長い送辞が要求される時には、

構成で挙げた3の部分で個々のエピソードの長さやエピソードの数で調整するようにします。

是非参考にしてください。

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