ひな祭りには保育園や幼稚園でひな祭りにちなんだ劇をやると楽しいですね。
起源や由来を説明する劇などいろいろありますが、
今回紹介する劇の台本はオリジナルです。
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登場する人数が多いので、学校の舞台でもできますが、狭い場所や限られたスペースでやる時にはアレンジしてみてください。
では、台本のを紹介しましょう。
大忙しのお雛様 台本
シーン1 森の中
ナレーター:とある森の中、今日はおめでたい日です。きつねの夫婦に新しい命がたんじょうしました。
リス1:きつねの夫婦に女の子が生まれた!
リス2:きつねの夫婦に女の子が生まれた!
リス1:おめでたい、おめでたい、双子の女の子だ
リス2:おめでたい、おめでたい、お祝いしよう、お祝いしよう!
きつね夫婦:ありがとうリスさん
リス1:みんなにしらせよう、みんなでお祝いしよう!
リス2:そうだ、クマさんにも、狸さんにもフクロウさんにも知らせよう!
(みんな散っていく)
シーン2:ひな祭りって?
フクロウの長:みんな知っているかい? 女の子が生まれると、ひな祭りと言って一年に一回お祝いするんだ。
クマ:なあにそれ?
狸:リスさん知ってる?
リス1:ううん、知らない
リス2:私も知らない
フクロウの長:人間の世界では3月3日に女の子をお祝いするんだよ。ご馳走をたくさんたべて、お雛様をかざってお祝いするんだ。明日はちょうど3月3日だ。
クマ:さすが、長老。なんでもしっているね。
狸:森にはご馳走たくさんあるから、お祝いできるよ。
クマ:でも、お雛様って何だい?美味しいものなの?
フクロウの長:はは、食べ物じゃないよ。人形さんだよ。ひな人形っていってね、お祝いに飾るんだよ。
クマ:なんだ、そうなのか
リス1、リス2、狸:くまさんはくいしんぼうななぁ
一同:ははは(笑)
狸:でも、森にはお雛様はいないよ、どうするの?
ナレーター:そこへ都会に出稼ぎに行っていたネズミさんがもどってきました。
ネズミ:都会は食べ残しがおおくて、すっかり太ってしまったわい。おや、みんな集まってどうしたの?
フクロウの長:お帰り、ネズミさん。また一段と太ったね。きつねの夫婦に双子の女の子が生まれてね。お雛様を呼んで、みんなでお祝いしようって相談していたのさ。
ネズミ:そりゃあ、めでたい。みんなでお祝いしよう。
フクロウの長:ところがな、食べ物は何とかなるが、お雛様がいなくてな。
ネズミ:お雛様を飾るのか?なんてすごいんだ。おれが街で住み着いていた家にお雛様がいるよ。
フクロウの長:本当かい?
ネズミ:ちょっと頼んでみようか?
フクロウの長:帰ってきたばかりで悪いが、お願いするよネズミさん
ネズミ:なあに、大したことじゃないよ。じゃあ、早速聞いてくるよ
ナレーター:ネズミさんは町へ引き返していきました。
シーン3 お雛様の家
お内裏様:明日はいよいよ、桃の節句。楽しみだなぁ
お雛様:本当、楽しみですね。
三人官女:楽しみですね。
五人囃子:楽しみですね。
右大臣、左大臣:楽しみですね。
ネズミ:おーい、みんなー。
お内裏様:おや、ネズミさん、森に帰ったのではなかったのかい?
ネズミ:いやー、そうだったんだけど、実はさー
ナレーター:ネズミさんは森での出来事をお雛様たちにお話ししました。
お雛様:それはおめでたいわね。行ってあげましょうよ、お内裏様。
お内裏様:そうだね、みんな行ってあげようよ。
三人官女、五人囃子、右大臣、左大臣:行ってあげよう、行ってあげよう。
お内裏様:でもね、ネズミさん、夕方暗くなってから夜が明けるまでだけだよ。家の人に見つかってしまうからね。
ネズミ:うん、わかったよ。カラスくーん!(空に向かって)
カラスがやってくる
ネズミ:これこれ、こういう訳なんだ。このことを森のみんなに急いで伝えて!
カラス:うん、わかったよ
ナレーター:こうして、カラスは森のみんなに伝えに行きました。
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シーン4 お雛様一行の大移動1
ナレーター:お雛様たちは夜が来るのを待っていました。夕日が落ちて、家の人たちが寝静まると、いよいよ森に向けて出発です。
都会派ネズミの一団:お待たせ!
ナレーター:家にはネズミさんが街で知り合った都会派ネズミの一団が集合しました。
お雛様:みなさん、よろしくお願いしますね。
お内裏様:私たちのためにありがとう。
都会派ネズミの頭:なあに、どうってことないですよ。ささ、乗ってください。
(お雛様たちはネズミの背に乗る。)
都会派ネズミの頭:ネズミくん、準備O.Kだよ。
ネズミ:みんなありがとう!それじゃ、出発だ。
ナレーター:都会派ネズミの一団とネズミくんはお雛様達を背負って駆け出しました。
シーン5 お雛様一行の大移動2
ナレーター:都会派ネズミの一団は町はずれの川まで急いでいました。そこにはフクロウ一族が待っています。
フクロウ一族:おお、来た来た。おーい、こっちだこっちだ。
都会派ネズミの頭:いやぁ、フクロウさんたち、お久しぶり。お連れしましたよ。
お雛様一行:ありがとう、ネズミさんたち。
都会派ネズミの一団:お疲れ様。ぼくたちはここまで、川を越えられないからね。
フクロウ一族:お雛様たち、ご苦労様です。ここからは私たちがお連れしますよ。乗ってください。
お雛様一行:よろしくお願いします。フクロウさんたち。
ナレーター:お雛様一行とネズミはフクロウ一族の背中に乗って森に向かって飛んでいきました。
都会派ネズミの一団:
気を付けてなー。(手を振りながら)
シーン6 森
きつねの妻:お雛様たち大丈夫かしら?
きつねの夫:大丈夫さ、フクロウさんたちがついている。
(きつねの夫婦は抱いている双子の赤ちゃんきつねをあやしながら話す。)
狸:ご馳走もこんなに準備出来たし、お雛様たち喜ぶぞ。
リス1:もうすぐお祝い始まるぞ
リス2:もうすぐお祝い始まるぞ
クマ:早くご馳走食べたいな。
リス1:クマさん、狐さんたちのお祝いだよ。
クマ:そうだった、ごめん、ごめん。
きつねの妻:ありがとうみんな、この子たちのために。
きつねの夫:ほんとにありがとう、こんなお祝い初めてだよ。
ナレーター:その時、空から声が聞こえてきました。
ネズミ:おーい、みんなー。(先頭のフクロウに乗っているネズミが叫ぶ)
ナレーター:みんなが見上げると、お雛様を乗せたフクロウの一団が戻ってきました。
(フクロウの一族が着地してお雛様たちを降ろす。)
フクロウ一族:みんなお待たせ、お雛様たちをお連れしたよ。
お内裏様:やあ、はじめまして皆さん。
お雛様:はじめまして皆さん。
フクロウの長:みなさん、遠路はるばるお疲れ様。きつねの娘たちのためにありがとうございます。
お内裏様:いえいえ、双子の女の子とはおめでたいですね。私たちも嬉しいですよ。
お雛様:お子さんはどちらですか?
きつねの夫婦が双子の女の子を抱いて、やってくる。
お雛様一行は回りを取り囲む。
お雛様:まぁ、なんてかわいいのかしら。
三人官女:本当、とってもかわいいわ。
右大臣、左大臣:この子たちのために今日は目いっぱいお祝いしよう。
五人囃子:私たちも頑張るわ。
クマ:お雛様たち、さぁ、こっちこっち。(お雛様一行をテーブルに招く)
ナレーター:狸さん、リスさん、ネズミさん、フクロウ一族みんなに促されてお雛様たちは御馳走のあるテーブルにつきました。
みんなは狐さん夫婦と双子の女の子を囲んで、食べたり、お酒を飲んだり、歌を唄ったりして一晩中お祝いをしました。
シーン7 お雛様の家
ナレーター:さあ、もう夜明けです。お雛様たちは何事もなく、自分たちの家で元通り並んでいます。
お内裏様:何とか間に合ったね
お雛様:本当、間に合ってよかったわ。
五人囃子と三人官女が顔を見合わせて、うなずく。
右大臣と左大臣も顔を見合わせる。
ナレーター:右大臣は少し、お酒を飲みすぎたようですね。ちょっと顔が赤くなっています。
外では、お雛様たちを乗せてきた都会派ネズミの一団が森のみんなからもらったお土産を背負って自分たちの巣穴に帰っていくところでした。
おしまい。
紙芝居にしても楽しいお話ですから、ひな祭りにの劇の参考にしてみてください。
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