ひな祭り製作で乳児がつくるものは、簡単でも子供にとって貴重な体験になります。
このくらいの年齢ではいろいろなものに触れることが大切で、それが表現力を育むきっかけにもなります。
紙や絵の具、はじめてみる模様など一つ一つが驚きの連続のはずです。
ですから、簡単でも変化のあるもの、手を直接使うものが子供が楽しみながら飽きずにできるものでしょう。
今回は乳児が作るのに最適なひな祭り製作と出来上がったものが子供の成長にどう関係するかに触れてみたいと思います。
お雛様の貼り絵
これはお雛様を貼り絵で完成させる工作です。
うまく貼れるかどうかは問題ではありません。
手を使ってぺたぺたと貼り付けておびなとめびなを完成させること自体が乳児とっての新しい体験になります。
◆材料
次の画像にあるものを予め保育士の先生が用意して作っておきましょう。
・お雛様の顔のパーツ
・髪の毛
・冠
・体の部分
・着物(おびな、めびな用)
・しゃく、扇
・桜の花(8枚くらい)
・背景の扇
・クレヨン(黒、あか)
◆作り方
それぞれのパーツをノリでぺたぺたと扇の背景に貼り付けていくだけです。
順番は
体のパーツ
着物
顔
髪の毛
しゃく、扇
背景の花びら
と貼るとうまくいきます。
最後にクレヨンで目と口を描きこんで完成です。
着物には普通の折り紙ではなく、千代紙の色違い、模様違いを用意するとよいでしょう。
一度、作って、それぞれのサイズにきちんと切っておきます。
多少のずれはご愛敬、完成させることが一番大切です。
貼り絵の工夫の方法
次は貼り絵のバリエーションです。
◆顔も貼り絵で作る
先ほどはクレヨンで顔を描きましたが、クレヨンを持つことが難しかったら目と口を作っておいて貼り付けます。
統一されたパーツでも子どもによって貼る位置で表情がみんな違いますから、誰が作ったかは一目瞭然です。
◆着物をコーヒーフィルターで作る
着物は千代紙を使用しましたが、今度はコーヒーフィルターなど水がにじみやすいものを使って着物を作ってみます。
水彩絵の具を筆や指につけて点々と紙に置いていきます。
乾いたら霧吹で湿らせます。
すると絵の具が滲んで独特の模様になります。
最初に子どもに作ってもらいます。
特に絵の具が滲んで模様になっていく様子はきっと興味を持ってくれますよ。
もう一つ絵の具を使用したお雛様を紹介します。
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紙皿を使ったお雛様
紙皿と絵の具を使って色を楽しむ体験ができます。
◆材料
・水彩絵具各色
・紙皿1枚
・顔のパーツ(完成させたもの)
・ノリ
◆作り方
①紙皿を半分に切っておきます。
②顔のパーツを完成させておきます。
ここまでが保育士の先生たちの仕事です。
③ここから子供たちにやってもらいましょう。
紙皿を裏にして、筆や指に絵の具を付けて線や点などの模様を自由に書き込みます。
④もう一つの方法は紙皿に最初に霧吹で水を載せておいて、筆で絵の具を置いていきます。
滲んで予測不能の模様になります。
⑤紙皿の絵の具が乾いたら顔のパーツを貼り付けます。
注意点は紙皿は裏側を使うことですね。
表側はたいてい水に強い加工がしてあるので絵の具をはじいてしまいます。
おびなは青、めびなは赤など色を指定しない方が個性的で面白い仕上がりになります。
ひな祭り工作が完成したらそのあとの褒め方も乳児には大きく影響します。
ひな祭り製作が完成したら
子どもがひな祭り製作を完成させたら、そのあとは必ず褒めてあげてください。
これは乳児にはけっこう大切なことになります。
◆乳児期にする配慮
・表現力を上げるきっかけを逃さない
好きな絵を描いたり、何かを作ったりして完成させたら
「きれいだね」、「すごいね」、「良くできたね」、「上手だね」、
と褒めてあげます。
その場で褒めることで子供の表現力が上がります。
創造力や発想も豊かになりますから、出来はさておき完成させたことをきちんと認めてあげます。
・自己肯定感を必ず与える
大人にとっては簡単に出来ることでも子どもにとっては大変なことは結構たくさんあります。
今回のひな祭り製作で作った貼り絵や絵の具を使った色付けもその一つです。
うまくできなくても、やり切った、工作を完成させたという小さな達成感を味わうことが自信になります。
特に0歳から6歳までの間にこの自己肯定感の基礎が形成されるといわれるので、
小さなことでも一つ一つ乗り越えることで自信がついてきます。
ですからたとえうまくいかなくても褒めること、頑張った過程をきちんと認めることが次の挑戦につながっていきます。
自分の存在を認めてくれるということは乳児のときからも心の支えになります。
多少大げさに褒めてあげてください。
この積み重ねがのちに大きな成長につながります。
乳児に適したひな祭り製作は難しいものを選ぶ必要はありません。
新しい体験を楽しんで積み重ねていけるものを選んで準備してあげてください。
そして、子供が完成させたら必ず褒めてあげることも忘れずに。
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2017-01-28 18:04
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