6月は初夏を思わせる日も多くなる反面、気温の変化も激しい月です。
時候の挨拶にも体調を気遣う言葉が多く使われるものそれが理由です。
とくに結びの言葉に相手を想う気持ちが表れます。
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今回は手紙などでつかわれる6月の時候の挨拶の結びを中心に紹介します。
冒頭の時候の挨拶の基本的な形は
季語、季節を表す言葉+候/みぎり/折、+相手を気づかう言葉
ですが、詳細と季語についてはこのブログの記事
時候の挨拶 6月初旬にビジネス文書に使う形式
6月の時候の挨拶 上旬の初夏の気候から梅雨入りにかけて
時候の挨拶 6月中旬の例文集
季節の挨拶 6月下旬に出すお礼状の書き方
時候の挨拶 6月に使う紫陽花の表現集
を参照に確認してください。
上旬、中旬、下旬にふさわしい表現が見つかると思います。
ここでは
1、6月の特徴
2、季語と行事
3、事例別の結びの例文
の順番に見ていきましょう。
6月の特徴
6月は1年のうちでも特に気温、湿度の変化や気圧の変化が大きい時期です。
夏を思わせる暑い日があるかと思えば、その後に梅雨入りで気温も低下するなど体がなかなか気候に適応しにくい月でもあります。
実際には自律神経の働きが低下したり、体が弱りがちになったり、体調を崩す方も多くいます。
体力や抵抗力が落ちているときには気温や湿度の変化で熱中症、睡眠不足にならないように注意することが必要です。
手紙の最後には普段以上に相手を気づかう言葉を添えるのはこのためです。
これから結びの例文を見ていきますが、その前に表現の中で使われる季語や6月の行事について確認しましょう。
6月の季語と行事
◆よく使われる季語
改まった文書やビジネス文書でよく使われる季語です。
初夏 入梅 桜桃 向暑 薄暑 小夏 梅雨 夏至 麦秋 芒種
また、親しい間柄の手紙などではもっと身近でわかりやすい表現が多く使われます。
梅雨冷え 梅雨寒 天候不順 長雨 梅雨明け 梅雨晴れ 梅雨空
日増しに暑くなって 蒸し暑い日々 若葉
いつの季節にも使えるものには
時節柄~
という表現もあります。
季語については先程紹介した
時候の挨拶 6月初旬にビジネス文書に使う形式
6月の時候の挨拶 上旬の初夏の気候から梅雨入りにかけて
時候の挨拶 6月中旬の例文集
季節の挨拶 6月下旬に出すお礼状の書き方
時候の挨拶 6月に使う紫陽花の表現集
を参考にしてみてください。
また、6月には行事や記念日として次の様なものがあります。
6月1日(気象記念日 写真の日 電波の日)
6月4日(虫歯予防デー)
6月7日(計量記念日)
6月10日(時の記念日)
6月の第三日曜日(父の日)
プライベートな手紙にはこれらを交えてもよいと思います。
ではケース別に結びの挨拶の例文を見ていきましょう。
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事例別の結びの例文
◆ビジネス文書で使われる表現
ビジネス文書では季語と改まった文言が使われます。
例
さわやかな初夏のみぎり、皆様のますますのご健勝をお祈り申し上げます。
麦秋のみぎり、貴社の更なる発展を心よりお祈り申し上げます。
向暑のみぎり、貴社のますますのご繁栄をお祈り申し上げます。
季語を使わない例
時節柄、皆様方のご無事息災を心よりお祈り申し上げます。
末筆ながら、皆様のますますのご健勝をお祈り申し上げます。
◆プライベート文書で改まった手紙に使われる表現
目上の方や恩師などに贈る手紙には改まった表現を使うのが通例です。
例
梅雨冷えの折、くれぐれもご自愛ください。
季節の変わり目ですから、体調を崩されませんよう、十分ご留意ください。
天候不順の折、何卒お身体おいといください。
さわやかな初夏のみぎり、皆様の益々のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
蒸し暑い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください。
梅雨冷えの折、どうかご自愛専一にお過ごしください。
梅雨明けが長引いておりますが、お風邪など召されぬようお願い申し上げます。
もうすぐ梅雨入りでございます。体調を崩されませんよう、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
など。
ここでよく使われる「
ご自愛」という表現ですが、
「お体、ご自愛ください」とするのは間違いです。
「ご自愛」という言葉は、体に気を付けるという意味なので、あえて「体」という必要はありません。
目上の方だとこの辺も気になさるかもしれません。
◆プライベートで親しい間柄に使われる表現
親しい間柄にはいろいろな表現が使われます。
少しプライベートに踏み込んだことも入ってくるでしょうし、やり取りする本人同士にしかわからないことも含めたりします。
それほど神経質にならず、最低限の礼儀を忘れず、という感じで書きます。
例
梅雨冷の肌寒い日が続いていますが、風邪などひかれませんように。
もうすぐ夏本番です。今年はみんなで海に出かけてみましょう。
長雨のうっとうしい季節ですが、くれぐれ手もお体お大事に。
梅雨寒の日が続いていますが、くれぐれもご自愛ください。
梅雨の晴れ間の蒸し暑さに夏の気配を感じる今日この頃、体調を崩されぬようお過ごしください。
木々の若葉が眩しい季節、どうぞ健やかにお過ごしください。
梅雨明けが待ち遠しいこの時期、風邪など召されませんように。
日増しに暑くなってきますが、お互い、元気に夏を迎えましょう。
梅雨空が続いていますが、体調を崩されませんよう、お体を大切にお過ごしください。
季節の変わり目、どうか無理なさらぬようご自愛専一に。
など
結びの文章は手紙の最後なので、読み手の印象に残りやすく、書き手の気持ちが一番表れやすい部分です。
優しい心遣いで締めくくりたいものですね。
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