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6月の時候の挨拶 上旬の初夏の気候から梅雨入りにかけて

6月上旬は晴れた日には初夏を思わせる、本格的な夏日も出てくる日もあります。

時候の挨拶も梅雨入り前までは暑さや近づく夏を表現したものが多くなりますし、

体調を崩している方への手紙などでは梅雨入りした時の気温の落差を気遣う表現を使うことも増えます。

今回は梅雨入り前の初夏の時期の表現を集めてみました。

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1、改まった表現で使う初夏の表現
2、手紙などで使う季語と表現
3、結びの表現

に分けて進めていきます。

では、ビジネス文書などで使う改まった表現から見ていきましょう。

改まった表現で使う初夏の表現



◆6月上旬に使う季語

6月上旬には二十四節気では

小満」(5月21日頃から6月5日ごろ)

芒種」(6月6日頃から夏至まで)

に当たる時期です。

この他にも

紫陽花 水無月 入梅 衣替え 初夏 薄暑 向暑 万緑

などの季語が良く使われます。

その年にもよりますが、梅雨入りの時期は実際には中旬から下旬にですから、

上旬には日差しや暑さを感じさせる表現を使うことが多いのではないでしょうか。

改まった表現の中では

万緑 初夏 薄暑 向暑

が特に初夏を感じさせる季語と言えます。

◆改まった時候の挨拶の形

ビジネス文書などで使う時候の挨拶では

季語+「~の候」「~のみぎり」「~の折」+相手を気遣う言葉(定型句が多い)

という形式を使います。

例を挙げると

初夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

薄暑の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。

向暑の候、皆様におかれましてはますますご健勝のことと存じます。


相手を気づかう定型句の使い方については

4月の時候の挨拶 初旬の季語と例文

で詳しく取り上げていますので、そちらを参考にしてみてください。

また、ビジネス文書では結びに時候の挨拶は入れないことがほとんどです。

逆に、ほとんど決まった定型句が多い文書と違って、

個人間の手紙では季語も表現ももっとバラエティに富んだものになります。

手紙などに使う季語と表現



手紙などでは上で紹介した季語と表現の他に

俳句などで用いられる季語や旬の野菜などを使って季節感を出します。

また、その年の気温や気候をそのまま反映できます。

◆6月の初夏に使う季語

・俳句に使われているもの

衣替え 田植え 青葉 夏大根 ガーベラ ひきがえる イチゴ 除虫菊 

繭煮る ハンカチ 小鹿 夏鶯 柘榴の花 心太 黴 

蜜柑の花 夕凪 蚯蚓 青梅 アブラムシ アヤメ ゴキブリ 

梅の実 五月富士 虞美人草 噴水 パセリ ポピー

枝蛙 柚の花 仙人掌 毛虫 蛍袋 夏野菜 祭り

・生き物

:6月1日を中心に解禁される旬の魚です。この頃は若鮎です。

:鰹も初夏の季語とされます。旬は4月、5月と8月、9月の戻り鰹の時期です。

トンボ:ヤンマ系ではなく、イトトンボなど水辺にいる細いトンボが多いです。

例えば、ホソミオツネントンボ アオハダトンボ ミヤマカワトンボ キイトトンボ モートンイトトンボ

アオモンイトトンボ クロイトトンボ コシアキトンボ ウスバキトンボ など

この他には早苗蜻蛉も初夏には見られます。

:初夏はゼルフィス(6月から7月上旬にかけて発生するシジミチョウの総称)が目立ちます。

ミドリシジミ アカシジミ など

・植物

紫陽花 花菖蒲 サツキ バラ カキツバタ 睡蓮 ユリ

などが6月上旬に目につきます。

いんげん 枝豆 オクラ キュウリ ししとう しんしょうが トウモロコシ しそ

などの野菜も6月初旬ごろの季語です。

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◆初夏に使える時候の挨拶の表現

初夏の青空がうれしく感じられる季節となりました。お変わりなくお過ごしでしょうか。

今年は雨が少なく紫陽花も梅雨入りを待ち望んでいるようです。

衣替えの季節、町でも半そでの人を多く見かけます。そちらはいかがでしょうか。

○○様の大好きなシジミチョウが庭に訪れました。夏ももう間近のようです。

6月に入り、庭のユリが盛りを迎えました。お変わりなくお過ごしのことと思います。

初夏の折、少し歩くと汗ばみ、ハンカチが手放せない日が続いています。

八百屋さんに新生姜が出回りはじめ、初夏の訪れを感じる今日この頃です。

先日、散策に出ると○○寺の花菖蒲が色鮮やかでした。

鮎釣りが解禁して○○様の楽しみな季節が来ましたね。もうお出かけになりましたか。

初夏の暑さの中、近くの小川にイトトンボが飛び始めました。

池の睡蓮の花が鮮やかに映る今日この頃、お変わりなくお過ごしでしょうか。

晩酌の枝豆がおいしい季節になりました。

このところ急に日差しが夏めいてまいりましたが、お変わりありませんか。

築40年の拙宅ではもうゴキブリがでました。今年の夏は少し早く訪れるようですね。

梅雨入り間近だというのに夏の様な日差しが照り付けています。体調など崩されていませんか。

手紙の場合は目上の方でも、親しい間柄でも旬の食べ物や生き物たちで季節感を出しやすいですね。

身の回りの自然の変化に目をやると他にもいろいろと考えられると思います。

では、手紙を結ぶ表現を見てみましょう。

初夏の結びの表現



手紙の結びでは相手を気づかう表現に重点を置いて考えます。

梅雨入り前は暑さが増しています。

その点を踏まえて結びを考えます。

◆結びの例

暑さも徐々に増していますので、お身体にはくれぐれもお気を付けください。

時節柄、お元気でお過ごしくださいますようお祈り申し上げます。

向暑の折、お体ご自愛ください。

好物の鮎を召し上がって、一層のご活躍をお祈りしております。

この先、梅雨入りを控え、気候の変化が大きく変化したします。くれぐれもご自愛ください。

お庭の紫陽花が待ち望む雨の季節、お身体ご自愛ください。

外出が楽しみなこの季節、健やかにお過ごしください。

青葉の間の青空が眩しい頃、どうかお元気でお過ごしください。


結びでも時候の挨拶の基本は

季語/季節を表す言葉+相手を気遣う言葉

です。

温かみのある気持ちで手紙を締めくくってください。

梅雨の期間の時候の挨拶の表現は

時候の挨拶 梅雨入りから梅雨明けの表現集

で詳しく扱っていますので入梅後の挨拶を書く時には参考にしてください。

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