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中学校の入学式の祝辞 PTA会長が行う場合

中学校の入学式の祝辞は様々な方が行います。

PTA会長が行う場合は先生方や来賓の方々と違い、なれている方もそれほど多くないでしょう。

どんなことを言ってよいのか悩む方もいらっしゃると思います。

でも、難しく考える必要はありません。

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祝辞の内容と構成は

1、お祝いの言葉(自己紹介を含む)
2、中学での生活について(在校生への言葉も含む)
3、保護者の方々への挨拶

をそれぞれ、わかりやすく簡潔にまとめれば大丈夫です。


ただ、それぞれのボリュームの付け方は話す人によってまちまちですから、

自分が新入生に何を伝えたいのか、をはっきりさせてから内容を考えるようにします。

ではそのコツについて

1、お祝いの言葉について
2、中学での生活について
3、保護者の方々への挨拶

ごとに説明していきましょう。

お祝いの言葉について



お祝いの言葉は冒頭の部分ですが、

自己紹介を兼ねた形式的な挨拶がほとんどです。

長さは2,3文程度にします。

◆例

みなさん、入学おめでとうございます。PTA会長の○○〇と申します。

皆さん、中学校入学まことにおめでとうございます。PTA会長の○○○○と申します。

新入生の皆様、○○中学校への入学、まことにおめでとうございます。PTA会長の○○○○と申します。

など。

また、春らしい時候の挨拶を加えたい場合にはこのブログの記事

季節の挨拶 4月上旬に使う入学式用の表現

を参考にしてみてください。

この後、

PTAを代表してご挨拶させていただきます。

ご祝辞申し上げます。

と続けます。


自己紹介とお祝いの言葉についてはこの程度のボリュームにします。

中学校での生活について



一番ボリュームを持たせるところです。

新入生に向けたアドバイスや中学校での生活について、中学生としての自覚についてなどの言葉を贈ります。

ただし注意点として

厳しさばかり強調しない
暗いイメージを抱かせない
お説教臭くならない

ように言葉を選びながら考えるようにします。

人生の先輩として、ついついやってしまいがちですが、新入生は新しい生活に胸を膨らませながらも、不安を抱いている事でしょう。

明るいイメージの未来をイメージを与えるようにしましょう。

良く盛り込まれる言葉の一例をあげてみましょう。

◆例

中学での生活では何事も自分で考え、責任ある行動をすることが求められます。…

中学校の生活は3年間しかありません。一日一日を大切にして、様々なことに挑戦してほしいと思います。

同じ思いで、今日ここで出会った仲間とともに学び、ともに語らい、ともに汗を流しながら、たくさんの友達を作ってください。

3年間という時間は、皆さんに平等に与えられています。しかし、それをどう使うかは皆さんそれぞれです。


中学校では教科ごとに先生も変わり、部活動も本格化し、今までの生活とは違った生活になりますが、一日も早くこの環境に慣れて頂きたいと思います。

今日、ここにいる2年生、3年生の先輩たちも同じような経験を経て、大きく成長し勉強や部活動に日々努力しています。


中学校の3年間で経験することは、成功しても、失敗であっても自分の未来に向けての大きな財産になっていきます。どうか、皆さんは失敗を恐れず、様々なことに挑戦していってください。

皆さんには、何事も恐れず、努力を惜しまず、精一杯取り組んでほしいと願っています。


など。

こんな言葉を盛り込みながら、伝えたことを文章にしていきます。

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保護者の方への挨拶



一番最後に保護者の方、先生方、地域の方への呼びかけをまとめて行います。

子どもを見守り、PTAを運営するためには地域全体の協力が必要なので、

ここは必須の部分です。

よく使われるのは冒頭でお祝いの言葉を述べ、結びでPTA活動、地域活動への協力を呼び掛ける形です。

◆例

・冒頭にお祝いを入れる文言

保護者の皆様にも心よりお祝い申し上げます。

お子様の晴れの日を迎えられました皆様にも心よりお祝い申し上げます。

保護者の皆様、お子様の御入学おめでとうございます。制服に身を包んだお子様の姿を誇らしく思われていらっしゃることとでしょう。


・最後に活動への協力を呼び掛ける文言

教育は家庭、地域、学校の連携によって支えられているものであり、PTA活動も地域教育の一環として保護者の皆様との連携によって進めてまいりたいと思います。

どうぞ、ご理解とご協力をお願いいたします。

先生方、地域の皆様と一緒に○○中学校の生徒の成長を支えてまいりますので、保護者の皆様もどうかご協力をお願いいたします。


など。

では祝辞の全体の例文を一つ上げてみましょう。

PTA会長の祝辞の例文



令和○○年度○○中学校新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

ならびに今日お子様の晴れの日を迎えられました保護者の皆様、心よりお祝い申し上げます。

PTA会長の○○○○と申します。PTAを代表してご挨拶させていただきます。

また、御来賓の皆様、お忙しい中、新入生の門出を祝っていただき厚く御礼申し上げます。

さて、新入生の皆さん、中学生になって新しい制服に身を包んで入学式を迎えられた今、どんな気持ちでしょうか?

皆さんは今日から○○中学校の一員となりました。

これから始まる中学校の生活は小学校とは全く違います。

中学生は何事においても自分で考え、責任ある行動が求められます。

授業も教科ごとに担任が変り、部活動も本格化し、今までとは違った環境になりますが、一日も早く生活に慣れていただきたいと思います。

同席している2年生、3年生の皆さん、新しく入ってきた後輩達をいろいろな面でサポートし、温かく見守ってあげてください。

新入生の皆さん、中学校での3年間に皆さんは成長していく過程で様々なことを経験すると思います。

何かに挑戦すれば必ず結果が出ます。その結果が成功であっても、失敗であっても皆さんの未来を切り開くかけがえのない財産になることでしょう。

どうか、失敗を恐れず、何事にも全力で挑戦していってください。

今日これから私は皆さんに私が中学校の時にやっておけば良かった、と後悔していることについてお話します。

それは、人に対して優しく接すること、自分の周りの人に目向けることです。

人とは私の周囲で私を受け止めてくれるすべての人たち、同級生の友人、先輩方、先生方、また、地域の方々そして私の家族です。

中学校の3年間では子どもから大人へと体も心も成長していく時期です。

私は入学して間もなく勉強や部活動、そして3年生の時には卒業後の進路決定などで心に余裕もなく、自分の事だけで精いっぱいでした。

時には自分を抑えきれず、人の話を素直に受け止めることが出来ず、ほんの小さなことにイライラし、迷惑をかけてしまったこともありました。

そんな状態の私を受け止めて、見守り、受け入れ、導いてくれたのは周囲の方々の優しさでした。

でも、私がそのことに気付いたのは数年経って、自分の心に余裕が出来た時、本当の意味で自分が人を受け入れられるようになったときです。

大人になっていく、人として成長していくとは、人を受け入れることができるようになっていくことだと私は思います。

皆さんもこれから始まる中学校生活でたくさんの事を経験していくことでしょう。

でも、どうか皆さん、ほんの少しだけ友人、先生方、家族、地域の人たちに思いを巡らせてみてください。

皆さんを見守る存在に気付くことで、不安な気持ちが和らぐかもしれません。

躊躇していたことに思い切って踏み出せるかもしれません。

そうすることで、中学校の3年間は皆さんが成長するより素晴らしい時間になると信じています。


先生方、保護者の皆様、PTA活動も学校教育、地域教育の一環として皆様との連携によって進めてまいりたいと考えております。

どうか、ご理解とご協力の程、お願いいたします。

結びにあたり、新入生の皆さん、保護者の皆さんには重ねてお祝いを申し上げるとともに、諸先生方、並びに御来賓の皆様には末長いお力添えとご指導をお願いいたしまして、

私からの挨拶とさせていただきます。



挨拶するものの経験を盛り込んだ祝辞の例です。

祝辞は長くなりがちですが、わかりやすく短めにまとめるとより新入生たちに伝わりやすくなるでしょう。

参考にどうぞ。

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