節分には地域によって柊鰯(ひいらぎいわし)と呼ばれてるものを玄関などに飾ります。
また、いわしを食べる習慣があるところもあります。
今回は節分にいわしを食べる地域について紹介します。
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まず、
節分の食文化の地域差
次に
鰯を食べる理由
最後に
柊鰯の習慣
についてまとめました。
節分の食文化の地域差
節分に食べるものの地域差はかなり大きく、いわしを食べるのは西日本が中心です。
何を食べるのかを地方別にまとめると次のようになります。
◆関東地方
関東では節分には
けんちん汁を食べる習慣があります。
もともとは節分に限らず、寒い季節に体を温めるという意味の食事でしたが、
節分に食べる習慣に変化していったようです。
◆四国地方
こんにゃくや
ナマコ、その他便秘に効果のある物を食べる習慣があります。
節分は春分の日の前日で、旧暦の大晦日に当たりますから、
「
腸の砂おろし」といって体の中を全てきれいにして新年を迎える、という意味です。
◆西日本
いわしを食べる習慣があります。
いわしを焼く時の煙と匂いが鬼を退けると言われていて、厄除けとして食べられています。
今の節分の意味に一番近いのが西日本地域の風習のようですね。
では、いわしを食べる意味をもう少し詳しく見ていきましょう。
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節分にいわしを食べる理由
鰯を焼く時の煙と匂いが鬼を退けることがその理由の一つですが、
食べることで体の中の陰の気を消すと考えられていたようです。
昔は、たくさん取れたことから身分の低い人が食べる魚、とされていて
その名前の語源は「卑し」でもあったのです。
でも実際には栄養豊富で健康にも大きな効果を及ぼします。
◆いわしの健康効果
悪玉コレステロールを減らす
善玉コレステロールを増やす
血圧を正常に保つ
血液をサラサラにする
脳や神経組織の機能維持
粘膜を正常に保つ
カルシウムの吸収を助ける
などたくさんの効果が期待できます。
栄養面でも
ビタミンB2、カルシウム、ビタミンA、ビタミンB6、ビタミンE、たんぱく質、鉄、DHA、EPA
などが豊富です。
昔の人はこの効果を経験上、知っていたのでしょう。
丁度、今の大晦日に年越しそばを食べて無病息災を願うところと共通しますね。
柊鰯の習慣
節分に玄関先に葉っぱのついた柊の枝に焼いた鰯の頭を刺したものが飾られてることがありますが、
これを柊鰯と言って鬼を寄せ付けない厄除けとしていました。
このブログの記事
節分のいわし と ひいらぎ 理由と効果でも詳しく紹介していますが、
都心部ではあまり見られず、
関東の一部、
関西地方、
東北地方などで節分の習慣となっています。
節分に鰯を食べる関西独特のものかと思ったら、そうではないところが面白いですね。
飾る期間も節分に限らず、地域によって違いがあります。
詳しくは
節分のいわし と ひいらぎ 理由と効果の記事を参照してみてください。
今回は節分にいわしを食べる地域について紹介しました。
寒くて、体力的にも辛い時期に今年はいわしの料理を食べて栄養を付けてみてはいかがでしょうか?
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