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神道のお墓参りの作法と注意点

神道のお墓参りは仏教の方法とは異なります。

実家が神道であれば、その作法を知る人も多いでしょう。

また、亡くなった知人が神道である場合はその作法に従ってお墓参りをすることになります。

神道の知識をすこし持っていれば、そんな際にも困らなくて済みます。

今回は神道式のお墓参りの作法についてお話していきます。

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1、神道のお墓
2、準備について
3、お墓参りの作法
4、神道の考え方

に分けて進めていきます。

神道のお墓



神道のお墓は一般的には

宗派を問わない霊園に建てられることがほとんどです。

多くの日本の家庭には仏壇と神棚があって、

毎月1日は神社に参拝し、年末はお札を受け、初詣も神社へ行く一方で、

お墓がお寺にあり、お葬式など法事はお寺で行う場合も多くあります。

普段は意識しなくても、仏教と神道が共存しているのです。

葬儀からお墓まですべてを神道式で行っている場合には

家庭には神棚の他に祖霊舎というものがあり、霊璽という位牌に当たるものが中に祀られています。

仏教のお墓がお寺の敷地に建てられるのに対し、神道のお墓は神社の敷地内には建てられません。

それは神が死を「穢れ」として嫌うからです。

◆神道のお墓の特徴

神道のお墓は一目見て仏式とは異なる特徴があります。

それは墓石のてっぺんの形です。

仏式が平なのに対し、四角錐状になった兜巾(ときん)と呼ばれる形をしています。

つまり、てっぺんが尖った形をしています。

その他の墓石の形は仏式とほとんど変わりません。


また、後で作法でも触れますが、

榊を置くための八足台というものが必要になります。

墓石の前にこの八足台があるのも大きな特徴です。

お墓に彫られている文字も仏教の様式とは異なります。

これについてはこのブログ、

初盆の準備 神道の場合はどうするか

を参照してみてください。

では次はお墓参りをするときの準備です。

お墓参りの準備



お墓参りをするときの準備については仏式と変わりません。

・お墓を掃除する用具
・ろうそくとライターなど
・神饌
・榊または玉串
・故人の好きだったもの

を用意していきます。

掃除は雑草を取り除き、墓石をスポンジ等で文字のくぼみのところの汚れを落とします。

また、お墓の周辺もきれいにします。

掃除というよりも清めるという感じで行うようにします。


神道ではお線香は焚かず、ろうそくに火をともします。

神饌は神棚などにお供えするものと同じです。

通常はお米を中央に、その右に塩、左に水をお供えします。

器もきれいにしたものを用います。

玉串とは榊の枝に紙垂(しで)と呼ばれる白い和紙を付けたものの事です。

通常のお墓参りの時には榊で構いません。紙垂は改まった儀式の時にお供えします。

では、お参りの作法を確認しましょう。

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お墓参りの作法



神道のお墓参りの作法には仏教とは別の意味があります。

その意味は後で説明しますので、ここでは作法を順を追って見ていきましょう。

◆神道のお墓参り

1、お墓を清める

 これは先程の掃除の時に済ませます。

2、玉串を添える

 通常のお墓参りの時には榊を八足台にお供えします。

 葬儀など改まった儀式のときには紙垂(しで)と呼ばれる白い和紙を付けた玉串をお供えします。

3、ろうそくを灯す

 ろうそくに火をともします。

4、お供えをする

 神饌(お米、塩、水)をお供えします。

 それぞれの位置は、

 お米を中央に、その左に水、右に塩を配置します。

 特別な日には故人の好きだったものをお供えしたりもします。

5、参拝をする

 神社を参拝するときと同じ作法で、

 二礼二拍手一礼を行います。

 文字通り、2回頭を下げ、2回手を打ち、お祈りをして、1回頭を下げます。

 この作法の例外として、

 葬儀の時
 故人が亡くなってから50日を経過していない時

 には音を立てないように、そっと手を合わせるだけの拍手にします。

◆服装と日にち

お墓参りの時の服装は基本的に華美なものを避ければ特に問題ないでしょう。

具体的には、

落ち着いたデザインと色、アクセサリーも落ち着いたものを着用します。

靴もヒールの特別に高いものなどは避けましょう。


お墓参りのに日にちについては、仏教と大きな違いはなく、

いつお参りしても特に問題はありません。

大安や仏滅などを気にする方もいるようですが、

関係なく都合のつく日に行けばよいでしょう。

この点は仏教でも変わりなく、菩提寺のお寺さんに聞いても

いつでも、思い立った時に来て大丈夫です、と言われています。

この他に主だったものには、

祥月命日(命日の事です)、式年祭(法要のこと)、新盆祭・新御霊祭(初盆)、お盆

などにはできるだけお参りしましょう。

神道の考え方



なぜ神道のお墓参りが神社の作法とよく似ているのか、というと、

亡くなった人は神様になると考えるからです。

氏神様となり、子孫や地域を守ると神道では考えます。

そのため、氏神様の神社へお参りするときと同じ二礼二拍手一礼という作法を行います。

榊を供えるのもそのためです。

また、仏教で法事に当たるものを「祭」と呼びます。


仏教では人は亡くなると仏様の弟子になるとされ戒名が付けられます。

神道では戒名ではなく、霊号と呼ばれるものが付けられます。

詳しくはこのブログの記事

初盆の準備 神道の場合はどうするか

で触れていますので、参照してみてください。

自分の家の場合だけではなく、知人が神式のお墓である場合にも

この作法を知っておくことでお参りの際に礼を尽くせることでしょう。

是非参考にしてみてください。

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