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学園祭の模擬店 儲かる必須3要素

毎年開かれる学園祭の楽しみは各学年の催しとともに、

出店されている模擬店です。

行うサークルやクラスは儲かるものをやりたい、と思うのも当然

しかし、模擬店で儲けを出すにはそれなりに計画と抑えるべき必須の要素があります。

今回は、

模擬店で儲かるための要素として

1、原価率
2、立地
3、集客

に分けて説明していきます。

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高校くらいまでの学園祭は主に文化の日に文化祭として開催されますが、

大学や専門学校などの学園祭は大規模で、お祭りによく出る屋台を経営するのと同じくらい計画的にプランを練る必要があります。

単なる思い出作りではなく、儲けるためにはそれなりの経営計画と、

学園祭という場の雰囲気を理解する必要があります。

高校の文化祭などでの模擬店を行うときの手順や留意点はこのブログの記事

文化祭の模擬店で儲かるものと対策は何か?

で詳しく説明していますので、基本的な部分はそちらを参照していただくことにして、

ここではより確実に儲かるための必須事項を深く抑えてみようと思います。

模擬店で扱うものの原価率



ものを売るときに必ず考えるものは原価率です。

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販売価格の中の原価が占める割合ですが、

これが低いほど、利益が大きくなります。

例として、食べものを売る模擬店を挙げながら見ていきます。

◆人気メニューの原価率

学園祭で人気のメニューの原価率を比べてみます。

販売価格の中の食材の占める割合を表しています。

でも、加熱調理する場合はこれに設備を使用したり、レンタルする料金も含まれます。

・焼きそば

売値:400円から500円
原価:120円前後

原価率:24%(売値を500円、一食当たりの原価を120円とした場合)

焼きそばの麺は9キロで2000円くらいから2400円くらいになり、ソース、キャベツ、豚肉、青のりなどの費用を考えると、

1食あたり120円前後になります。

・お好み焼き

売値:500円から600円
原価:160円前後

原価率:32%(原価を160円、売値を500円とした場合)

お好み焼きはショウガや、きゃべるのほかに具材が多いのでこのくらいになります。

・タコ焼き

売値:400円から500円(1人前)
原価:130円前後

原価率:32.5%(原価を130円、売値を400円とした場合)

タコ焼きは具材のタコのほかは水と天かすなどですが、1人前の個数などの設定で違ってきます。


これらの焼き物は設備のレンタル料なども別途に加算されます。

また、容器や包装、楊枝、お箸などの付属品も必要ですから、原価自体はもっと上がります。

・きゅうりの一本漬け

アメ横などでよくみかけるものですが、原価率が低いのが特徴です。

売値:300円前後
原価:25円くらい

原価率:8.3%

キュウリの仕入れはキロ単位ですが、1本gおよそ100gくらいですから、

仮に1キロ250円なら1本の原価は25円、300円なら30円となります。

時期や天候によって価格に変動があります。

調理は塩漬けにしたりして、串に刺せば出来上がりです。

包装もいりませんし、設備も大してお金がかかりません。

・チュロス

人気で手軽なものです。

売値:200円から250円
原価:70円くらい

原価率:35%(原価70円、売値200円とした場合)

この他にトッピングにかかる費用、と調理経費なども必要です。

・綿菓子

売値:500円
原価:10円前後

原価率:2%

屋台で販売する食べ物で一番原価率が低いものが綿菓子です。

原料はザラメと呼ばれるものですが、1キロで500円前後、

この原料で80人分くらい作れるらしいので、一人分は6円ちょっと。

芯にする棒や袋を入れても一人当たりの原価は10円くらいです。

また、季節を問わない商品なので、気温に左右されにくいのもの有難いです。

問題は専用の設備をレンタルしたり、準備できるかどうかです。

◆販売計画を立てる。

出店するメニューが決まったら、販売計画を立てます。

以前の記事、

文化祭の模擬店で儲かるものと対策は何か?

でも、触れていますが、1日の営業時間で販売できる数を確定します。

仮に焼きそばを作ることを考えてみましょう。

・販売量

調理時間:1回につき10分
一度に作れる食数:10食
学園祭の開催時間:9時から17時(8時間)

の条件では、

1回で10食、

1時間で調理可能数:60食

時間ごとの売り上げ予想は

9時から10時:10食
10時から11時:20食
11時から12時:40食
12時から13時:60食
13時から14時:30食
14時から15時:20食
15時から16時:20食
16時から17時:10食

の様に予想を立てます。

これに基づいて仕入の量を決めます。

前年、同じものを売ったことのある模擬店のデータがあればそれを参考にしてみましょう。

仕入れの分量は見込み仕入れになると思うので、慎重に決めます。

・販売利益の予想

販売数の決定

まず、前年のデータなどを参考に販売数を大まかに決定します。

食材は悪くなりやすいものは直前に調達すると思いますので、当日の天候によって販売予想を増減します。

調味料などもこのときにどのくらい使うかを決定します。

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調理経費の計算

調理機器のレンタル料、運搬料などの設備費を出します。

雑費の計算

容器や包装紙、ポスター宣伝費などの販売にかかわる費用を計算します。

価格の決定

最終的に販売予定数を売った場合の売上金額を出し、

そのうちの経費を差し引いて利益を予想してみます。

多くの場合は、予定数よりも少し多めに仕入れを行うと思いますから、

何食分多めに用意するかを決めておきます。

このときに忘れてはいけないのが、この多めに仕入れた分の費用を含めて販売価格を決定します。

そうすれば、この分が売れなくても利益に影響しません。


これらをすべて出して、売り上げ-経費=利益、の計算をして、1食分の販売価格を決定します。

もし、どう見ても高くなりすぎたり、利益が極端に少なくなるようなら

削れる部分があるかどうか計画を見直します。

最終的にここまで詰めれば失敗はないでしょう。


調理時間が必要ないものは運営も楽ですが、利益率も低くなり、

手間がかかるものは利益率が高い傾向にあります。

では次に立地についてです。

模擬店の儲かる立地



模擬店で儲けるためには立地は非常に大切です。

最高の立地条件で行える場合はあまりないので、学内での人の動きなども普段から見ておくと参考になります。

◆模擬店の屋台の好立地

人通りの多い校門前などの通り
広い通路
コンサートなどのイベントスペースの付近
体育館など会場の近く
休憩所付近
出入り口付近

◆不利な立地条件

校舎の裏手
人通りが少ない細い通路
展示団体、イベントが行われない場所

学園祭に来てくれるお客さんがどのくらい通るのか、

が売り上げに大きくかかわります。

これは前年の展示団体の位置や、模擬店の出展された場所は

資料や学園祭の記録にも残っているので、出店を考える時には参考にします。

もし、人がほとんど来ないような場所しか確保できないなら出店に適さないので諦めることも検討します。

集客には限界があります。

理由は学園祭に来てくれるお客さんは食べ物の屋台を目当てに来る人はほとんどいないからです。

イベントや雰囲気を丸ごと「学園祭」として楽しみたいからで、食べ物はその中の楽しみの本の一つ。

学生たちが調理している場面や表情、食べる場所や賑わい、などトータルな体験を楽しんでいるので、

特別なものでもない限り、わざわざ足を伸ばしません。

ここで例に取り上げている、焼きそば、はコンビニやスーパーで買えば同量が300円以下で買えます。

値段が高くても買ってくれるのは特別な場の雰囲気のマジックがあるからです。


もし、立地もそこそこで、複数の模擬店が並ぶようなところでは集客や差別化などによって売り上げを伸ばす工夫をします。

模擬店への集客



競合店に負けないため、には集客にも工夫が必要になります。

以前の記事

文化祭の模擬店で儲かるものと対策は何か?

では詳しく触れていますので、ここでは要点を確認するにとどめます。

◆屋台、ポスターの工夫

・屋台の看板は目立つ工夫をする

替わったキャッチフレーズなどがあれば、それを使うのも手です。

背景の色と文字の組み合わせも目立つようにしましょう。

・ポスターの工夫

目立つようにするのはもちろんですが、

何を売っているのか、値段はいくらか、明確に分かりやすくします。

効果的な配色も

文化祭の模擬店で儲かるものと対策は何か?

で詳しく説明しています。

張る位置にも気を付けます。

歩いている人を身長160㎝から170㎝と仮定すると

地面から130㎝から140㎝位の高さに貼ると、目線よりもやや下になり、

目に入りやすい位置になります。

◆その他集客の工夫

・キャラクター設定をして売る。

ハッピ、キャラクターのお面、着ぐるみ、コスプレなどを着て呼び込みをします。

・プラカードを持って集客する

出入り口から、同じプラカードの様なものをもって自分たちの屋台に誘導するように人を配置します。

・競合店とのコラボ

食べ物と飲み物を売る模擬店同士で、セット販売を企画したり、

劇などをやるサークルなどと提携してお店のチラシを渡してもらったり、割引券を配ったりします。

・学校のSNSを使う

リアルタイムで情報を発信できるSNSを利用できれば便利です。

学園祭の特設のSNSアカウントがあれば、そこに常時投稿するようにしましょう。

ただしライバル店も同じことをすると思いますから、目立つ文言で印象に残るようにしましょう。


一番重要なことですが、衛生面に関する注意も怠りなくしてください。

・火気の扱い
・食材の管理
・適宜、手袋の着用、マスクの着用
・後片付け

などもしっかりと行ってください。


学園祭は行う人たち全員が作り上げるものです。

来ていただいた方々に楽しい体験を提供できるよう、

安全な模擬店の運営を行ってください。

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