11月は木々が色付き、紅葉も一番鮮やかな月です。
高齢者施設でも紅葉の風景をモチーフに壁画を作るところも多くあります。
今回紹介するのはもみじの葉と池の錦鯉をモチーフにした壁画で、
大きなものは数日間かけてつくります。
普通はレクリエーションとして、1日くらいで完成させますが、
壁に大きく貼るものはとても1日では完成しません。
それだけに出来上がった時には達成感も味わえますし、作る際の会話やコミュニケーションも盛んになるでしょう。
使用する材料はシンプルなものですが、大きければ大きいだけ時間もかかりますから、根気のいる作業になるでしょう。
でも、作るものは色の変化に富んでいるので飽きないと思います。
では始めましょう。
錦鯉を作る
庭の池に泳いでいる錦鯉の上に紅葉の葉がかぶさり、ところどころ落ちている感じの壁画にします。
始めは鯉をつくります。
◆材料
画用紙
和紙
折り紙
ノリ(スティックタイプ)
この他ハサミも用意します。
◆作り方
①シルエットを画用紙から切り抜く
始めに上から見た鯉のシルエットを画用紙に描いて切り抜きます。
無料のイラストでシルエットだけのものも検索すると見つかりますので、そちらを利用します。
池の大きさをどのくらいにするかで、鯉の大きさや何匹作るかが決まってきます。
貼る壁のスペースと利用者の方の人数で決めてください。
②模様を作る
錦鯉の色鮮やかな模様を折り紙や千代紙、和紙をちぎって貼り付けてつくります。
普通の錦鯉は
白い体に赤や黒、オレンジなどの模様が入っているます。
全体に黄色い色のものもいますね。
大きな模様はハサミで切って大胆に表現したり、小さい模様は千切った和紙などで表現したりして楽しみます。
個人的には和紙は仕上がりが平面的ではなく、それ自体に模様が入っている風合いが好きなので、和紙がお勧めです。
サンプル画像では黄色に黒の折り紙を背中に貼って模様をつくった鯉、
白地にオレンジと黒の模様の鯉、
同じく、白地に大きな赤と黒とオレンジの模様の鯉を作っています。
白地の部分にも白の和紙を貼ると風合いを統一できます。
これで錦鯉は完成です。
用意するシルエットは必ず、上から見たものにします。
横からのものだと、死んでしまっているように見えてしまいます。
石を作る
池の回りを囲む石をつくります。
これは適当な大きさに丸をいびつにしながら画用紙に描いてください。
あえてイラストを使用することもないと思います。
池の周囲を重ならずに丁度、囲める数をつくります。
材料は錦鯉の時と同じです。
◆作り方
①画用紙でシルエットを作る
まず、どんな石にするかを決めて、画用紙にシルエットを描いて切り抜きます。
大きく分けて丸っぽく作るか、角張って作るかです。
これによって池の雰囲気も変わってきます。
②模様を作る
灰色系の濃淡を折り紙を細かくちぎったり切ったりして付けていきます。
作り方は好みですが、丸い石なら紙を小さくちぎって細かく色の変化をつけていく感じにするとうまくいきます。
反対に角張った石なら、ハサミで大きく折り紙を切って画像のように数色を貼り合わせる感じにすると雰囲気が出ます。
どちらを作るかは好みですが、池を囲む石がバラバラだとちょっと変なので、この辺は相談して決めておいてください。
石灯籠を作る
池のほとりにつきものの石灯籠。
これもいろんなタイプがあります。
ここでの例はあまり石を加工していないタイプのものです。
画用紙に折紙や和紙を貼って再現しますが、グレイ系の色画用紙をそのまま切って組み合わせて作ってもよいでしょう。
全部の部分が同じ色にならないように交互に濃淡を変えたりしてみましょう。
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紅葉を作る
一番時間もかかる作業ですが、切り紙でたくさん紅葉をつくります。
こちらの動画を参考に大小たくさん作ってください。
色は
黄色、赤、濃い赤、茶系
など変化をもたせます。
また、グラデーションの入った折り紙だとより変化が出て秋の雰囲気満点です。
11月の色合いになるように緑はのぞきます。
背景を作る
いよいよ背景に取り掛かります。
あらかじめ決めておいた大きさの模造紙を用意してください。
大きさが足りないときには繋ぎ合わせてください。
①池を下書きする。
池のふちの輪郭を下書きします。
鉛筆でもサインペンでも構いません。後でこの線の上に石を貼り付けるので見えなくなります。
②池を作る
池の内部を水色などの和紙で埋めていきます。
和紙の方が自然な模様が入っているので、水の動きの雰囲気が出ます。
数色見合わせてもよいと思います。
他の色を使うとしたら、薄い緑系統のものも池の水らしさが表現できます。
③地面を作る
次は地面に茶系統の折り紙、和紙などをちぎって細かく貼っていきます。
秋なので芝の色も緑ではなくなっているでしょう。
または小砂利の雰囲気を出すために灰色系統も使えます。
ただし、縁に貼る石と色がかぶると石が目立たなくなりますから、注意してください。
④石を並べる
池のふちの線の上に石を並べていきます。
池の中には水面からでているように石を貼ります。
画像では、回りの石が丸いもの、池の中の石が角張っているものにしました。
⑤石灯籠を置く
池のふちに石灯籠を貼ります。
どこでも構いませんが、画像では右上にしてあります。
⑥錦鯉を貼る
池の中に錦鯉を貼ります。
多少重なるような感じにすると、池の深さを感じさせる仕上がりになります。
⑦睡蓮を貼る
睡蓮を縁に所々、貼ります。
これも水の雰囲気に合わせて和紙を楕円に切って作った方が良い感じになります。
⑧紅葉をちりばめる
上の方に紅葉をたくさん貼ります。
池の中や地面にも少し貼り付けてください。
画像では少な目にしてありますが、地面を埋め尽くすような感じにしてもよいと思います。
貼り終えたら完成です。
11月の池の風景を再現した壁画ですが、きっかけはスマホの「和金魚」というアプリです。
癒し系のもので金魚が泳いでいるのを上から見るだけのものですが、桜の花びらや、もみじの葉っぱ、水底の色などが変えられるようになっています。
眺めていると楽しく、季節感もあるので壁画にアレンジしたら面白いと思いました。
壁画は飾る壁に合わせた大きさになるので、製作には時間がかかります。
目標の日を決めて、皆で完成させてください。
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