9月に高齢者施設の壁に飾る製作でよく作られるのがブドウとコスモス。
残暑の残る時期でもありますが、秋の気配を感じさせる壁画を利用者の皆さんで作ります。
今回紹介するものは利用者の方々がそれぞれ作ったものを一つの壁画として完成させる方法です。
コスモスは良く紹介されている方法で、ブドウはちょっと変わった作り方にしています。
コスモスの壁画を作ってみる
始めはコスモスが咲き乱れている風景をつくります。
◆準備するもの
模造紙
色画用紙
折り紙
波型を切るハサミ
◆作り方
①大きさを決める
飾る壁の大きさに合わせて模造紙を用意します。
背景の大きさによって
絵の具で仕上げるか、ちぎり絵のように仕上げるか、色画用紙を切って仕上げるか
を決めます。
面積が大きければそれだけ時間もかかりますから、利用者の方にやってもらうか、職員の方が完成させるかも決めておきましょう。
②背景を完成させる
9月の空の雰囲気を出すように作ります。
上からだんだんと青が薄くなるようにすると感じが出ます。
雲はもう少し厚みを抑えた方が秋の雰囲気になるでしょう。
今回はちょっと厚すぎた感じです。
この他にも夕暮れの空の色にしてもよいと思います。
③コスモスを作る
このブログの記事
9月の壁面飾り コスモスをの作り方
でもコスモスの作り方を紹介しましたが、色画用紙を切って作ります。
下の画像のようにピンク、薄紫などの色画用紙を細長く切って、両端を波型が切れるハサミをつかって整えます。
二つを十字型に合わせて貼り、それを3つ用意します。
角度を調整しながら合わせてみて、位置が決まったら糊付けします。
中心には黄色の色画用紙を丸く切って貼ります。
中心部分には柄のある折り紙を使用しても面白いと思います。
④背景に貼る
コスモスを複数の色で沢山作ったら、背景に貼ります。
同じ高さにならないように、隙間なく貼ります。
コスモスの大きさは大中小の三種類くらいにすると仕上がりに変化が出ます。
出来上がった感じでは空の面積をもう少し減らした方がよかったなと思います。
夏空は見上げるような視点で作りますが、秋になると目線はほぼ水平くらいにした方が良い事が分りました。
切る、貼るという作業ができれば利用者の方全員で楽しんで壁画をつくれます。
部屋からの移動があまりできない方も参加してもらえますから、医療施設などでは皆が集まるホールに飾ると移動の時などに目に入ってよいでしょう。
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ブドウの壁画を作ってみる
今度はブドウをモチーフに作ってみます。
9月の壁面飾りとしてブドウは
9月の壁面飾り ぶどうの作り方いろいろ
でも作り方を紹介しましたが、今回は新しい作り方をやってみます。
それは
ペーパークイリングという方法です。
基本的なつくり方や道具は
2月の壁面飾り デイサービスで作るペーパークイリング
で紹介しているのでそちらを参考にしてください。
紙をまるめる道具はつま楊枝を使って作りますが、これは職員の方が用意しておくようにします。
ここで使う紙の丸め方は上の記事の中にある「ルーズサークル」という方法です。
◆用意するもの
模造紙
色画用紙
ボンド
ノリ
◆作り方
①背景の準備をする
背景も先ほどと同じように準備します。
ここではぶどう棚の雰囲気を出したいので、緑を上側に数色配置しました。
両脇には木の幹を適当な大きさに切って貼っています。
単色ではなくて、同系色の色を複数使うとよいでしょう。
②ブドウを作る
紫系の色画用紙をブドウの房のシルエットに切って準備します。
3角形のシルエットに切るだけでも房を付けるとブドウに見えます。
次は房の部分をペーパークイリングで作ります。
細く切った色画用紙を数色用意して楊枝の先に挟んで丸めて作ります。
沢山作ったら、ボンドでシルエットの上に貼り付けます。
数は10個前後がボリューム感とどっさり感が釣り合う理想的な数だと思います。
房に使う紙は折り紙だと貼った時に白い部分が見えてしまうので
必ず両面に色が入ったものを使用するようにします。
また、シルエット部分の色を房の色よりも濃く、または反対に薄くしたりすると雰囲気も多少変わります。
③背景に貼る
ブドウが出来上ったら、背景に貼ります。
動物たちや職員の方をイメージした切り紙で背景をにぎやかにします。
紙を楊枝に挟んで丸める作業は新鮮で、面白いと思います。
立体感のある壁画が完成です。
指先の機能の訓練にもなりますから、今年はぜひ取り入れてみてください。
9月の壁画を2種類紹介しましたが、ほかにも高齢者施設で作ると楽しいものも紹介しています。
9月の壁面飾り 型紙の起こし方 何もないときの方法
9月の壁面飾り デイサービスで作るときのデザインは
秋の壁面飾り 高齢者施設で作れる風物
ミノムシの壁面飾り 画像で作り方を紹介
9月の壁面飾り 折り紙で作る とんぼ
9月の壁面飾り トンボの作り方いろいろ
も参考にしてみてください。
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