文化祭の花形のお化け屋敷。
高校生や大学生もかなり本格的なものを作って入場者を楽しませてくれます。
今回はお化け屋敷のポイントである内装についてお話します。
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何を優先すると怖さが増すのか、どのような演出が効果的なのかを考えましょう。
以前にこのブログでも
お化け屋敷を文化祭でやる時の準備と注意 イラストを用いて
文化祭のお化け屋敷で病院をやる場合のコツは?
お化け屋敷 文化祭でやる時のストーリー作り 病院編
でお化け屋敷について紹介しましたが合せて参考にしてください。
光りを遮る内装のやり方
お化け屋敷の内装で一番のポイントは
どのくらい室内を暗くできるかにかかっています。
文化祭で人を入れる時間帯は昼間ですから、当然外の光が入ってしまいます。
ですから光を遮ることが大切です。
そのためには次のものを準備してください。
ダンボール
黒のビニール袋
遮光カーテン
どれも多めに準備します。
窓と入口と出口から入る光を遮断しましょう。
◆窓からの光を遮断する
始めに黒のビニール袋をつかって複雑な面や入り組んだ面に密着させます。
すべての窓にこの作業をおこなったら、その上から遮光カーテンを貼ります。
一旦部屋を暗くして光りの漏れを確認します。
通路は机を二つ重ねてダンボールを紐で結び付けて人の背丈以上になるようにします。
黒の絵の具で塗ったりやビニールを貼っておきます。
これでかなり暗くなると思いますが、もし、不十分な時には通路の上に黒のビニールを渡すなどして工夫します。
◆通路の幅
光りのほかにもう一つ怖さを増す要素が人に与える圧迫感です。
通路は二人並んで通れる幅ではなく、一人で通過できるくらいの幅が心理的に圧迫感を覚えて怖さが増します。
本当は足元も不意に柔らかい素材に変わったり、不安定にするとより効果的なのですが、
安全面を考慮すると避けた方が良いと思います。
よくある心霊スポットのトンネルのように上側も塞ぐと効果がありますが、
文化祭を行う季節も考慮して、暑さが残る時には入場してくれるお客さんの健康も考えて開けておいた方が良いでしょう。
お勧めなのが、多少狭い通路と曲がる方向を右回りを多くするという方法です。
多くの人は左回りよりも右回りの方が不安を覚えます。
特に暗がりではこのような人の習性を利用します。
◆出入り口
出入り口はどうしても光が入ってしまいますから、遮光カーテンを2重にして長さも十分にとって下の隙間から光が入らないようにします。
照明を工夫する
光りを遮っても全く前が見えないようでは困ります。
入場者に懐中電灯を持って入ってもらうときでも弱い照明は使うようにします。
人に恐怖感を与える色は
赤
薄暗い青
の2色と言われています。
この色で人形の顔や人の顔を照らすと恐怖感を増強できます。
特に赤は血圧や体温の上昇、気分の高揚など身体的にも様々な変化をもたらします。
つけっぱなしの照明だけではなく、人が通りかかるときに人形を照らしても効果的です。
恐怖感をあおる照明効果を使用すると
人が脅かさなくても入場者を十分怖がらせることができます。
BGMの効果を利用する
BGMは音が大きすぎないように注意します。
どんなお化け屋敷にするかでも変わってきますが、
通路の仕掛けの付近でしか聞こえないくらいの大きさが効果的です。
今はネットでいろいろな音を集められて便利ですから、テーマにあったものを探してみましょう。
基本的なBGMはこんな感じでよいでしょう。
また、脅かすとき使うものは、
女性の悲鳴
うめき声
不気味な声
サイレン
などを自分たちで録音して、人形を照らすタイミングに合わせて出したり、脅かす装置に合わせてます。
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脅かす方法
お化け屋敷のイメージはお化け役の人が入ってきた人を脅かす、という人も多いと思いますが、
これはお化け役に人にはけっこう負担になることでもあり、入場者に触れてしまったり、トラブルの原因にもなります。
これが原因で文化祭でもお化け屋敷禁止の学校もあるくらいです。
脅かす方法はできるだけお化け役に頼らない演出を考えます。
◆マネキンの活用
よく美容室にあるかッと練習用の首がありますね。
あの類のマネキンを用意すると効果的です。
頭部だけではなく、胴体、手足の部分も利用します。
血しぶきがかかったように塗料で演出すると暗がりで照明に照らされた時にギョッとするほど不気味です。
胴体の部分も断面を真っ赤に塗ってバラバラ遺体の雰囲気を出します。
特に病院や殺人現場をテーマにしたお化け屋敷にはピッタリです。
◆血のり
壁一面に血の色の手形がついていたり、血しぶきとともに赤い手形のある障子や襖は怖さを一層あおります。
壁が何とか見えるくらいの照明の下で効果的です。
手形も擦ったような乱れを付けると雰囲気たっぷりになります。
準備の時にはみんなで手形を押して楽しんで作ってもらえます。
◆収納できるものを置く
通路に意味ありげにロッカーなど扉のあるものを置くと
その前を通るときに何か起こるのではないかという心理になりますね。
そのままお化け役の人が出て脅かしてもよいですが、
あえて何も起こらず通過したところで悲鳴の音響やマネキンの生首のライトアップを行って不意打ちをやっても効果的です。
◆鏡を使う
人の全身が移せるくらいの大きさの鏡を用意できるなら利用すると効果的です。
通路を曲がった側面に設置して、入場者が通過したときに青白いライトを下から照らすと、
私の経験だと青白い姿が鏡に映し出されて、自分の姿にびっくりするという仕掛けでつかいました。
座り込んでしまうくらいに驚いてくれましたよ。
◆お札をつかう
紙で作ったお札をたくさん貼り付けると恐怖感を増します。
お札の貼ってあるところには必ず何かある、という心理に訴えます。
これも少な目ではなく、赤の文字で書かれたものが壁一面に貼ってあると不気味です。
本物のお札ではなく、障子紙などに墨で書いて作ってくださいね。
お化け屋敷の中でも再現しやすものと難しいものがあります。
再現しやすいものは
病院
殺人現場
いわくつきの家屋
などです。
特に病院は身の回りのものや、机やテーブルなども流用しやすく、カーテンや布を暗がりに置くだけで病室の雰囲気を出せます。
お化け屋敷に入る前に予告する
お化け屋敷は文化祭では人気があって、長い行列ができることも少なくありません。
前に入った人に後から入った人が追いついてしまったりしないように入場するタイミングを計る必要もあります。
お客さんにはこの待ち時間の間にこれから入るお化け屋敷について知ってもらいます。
ネタバレになるのではないか、という心配はありません。
たとえば、病院をテーマにしたものならば、
過去にその病院でなにがあったのか
どんな現象が目撃されているのか
そこに入った人はどうなったのか
など、これから始まるストーリーに入り込んでもらいます。
このブログの記事
お化け屋敷 文化祭でやる時のストーリー作り 病院編
でも、触れていますがムービー形式、音声を流す形式、チラシ形式などでその世界に入り込んでもらいます。
これはうまくいくと非常に効果があります。
お化け屋敷を行うときの注意点
お化け屋敷を行うときには入場者の安全を十分に確保してください。
①入場前の注意喚起
まず、怖さを売り物にするので次の様な人はお断りしましょう。
・持病のある人
・体調不良の人
・心臓の弱い人
・小さい子供
何かあってからでは遅いので十分に注意してください。
②安全の配慮
内装を作るときには固定するものはしっかりと固定して落ちたり、動いたりしないようにします。
また、コンセントやコードなども通路に出ないようにしましょう。
③人には触れない
脅かし役の人は絶対に入場者に触れて脅かしてはいけません。
ちょっとしたことで驚いて通路や壁にぶつかったりしないとも限りません。
④非常時の誘導
例えば火災や地震などが起きた時に中の人が速やかに避難できるように誘導できるように考えておきましょう。
避難ルート、お化け屋敷を出てからの避難誘導も確認しておきます。
これ以外にも
文化祭の時期によっては熱中症にも気を配る必要があります。
エアコンの空気の通り道を考えて通路を考えることもトラブル回避につながります。
高校や大学の文化祭はその地域の方たちも楽しみにしていることも多いです。
お化け屋敷は子供から大人まで人気があるので万全の準備をして来場者を迎えてください。
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