保育園でお化け屋敷を行うときには2つの方針があります。
それによって作り方もだいぶ変わってくるので、まず初めにどういうお化け屋敷にするかを決めましょう。
一つ目はお母さんと一緒に入って楽しむ本格的なもの
もう一つは園児だけで入るお化け屋敷
です。
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大きな違いは怖さをどのくらい演出するか、です。
実際には
・照明の暗さ
・お化けの作り方
が大きく違ってきます。
簡単に説明すると、高校や大学の文化祭のレベルのお化け屋敷は大人向けでお化けも、脅かし役も人が演じることが多くなります。
暗さも、通路が見えるギリギリの照明で、前が見えない怖さを演出します。
園児だけで入るお化け屋敷は照明も明るく、十分に足元が確認できるようにして、それぞれのミッションを果たして出て来る形式のものにします。
トラウマや極端に怖がらせないように、通路の上側を完全に閉鎖したりせず、お化けも手作りのオブジェ的なものが中心になります。
今回紹介するのは、園児がひとりで入って出て来れるようなお化け屋敷の作り方です。
お化け屋敷で気を付ける点
先ほど少し触れましたが、作るうえでのポイントを抑えておきましょう。
◆お化け屋敷の作り方のポイント
・迷路の延長として考える
お化け屋敷の通路を作る時には机を並べて、段ボールや黒い幕をつかって壁にします。
その際にも天井まで達しないようにやや開放的にしておきます。
隙間が気になる時にはスズランテープやビニール袋で軽く覆う感じで、圧迫感を与えないようにします。
・何かミッションを与えて達成感を持ってもらう
怖さがあまりないようにするので、お化け屋敷の中でやって来るミッションをいくつか決めておきます。
それをこなして、出てくるようにします。
・お化けはユーモラスな姿のものを中心にする
壁などに飾るお化けはあまりリアルなものではなく、ハロウィンのお化けのようにユーモラスな感じにします。
・照明は明るくする
照明は十分に通路を照らせるように明るくします。
もし、少し暗くしたいときには赤や青のセロファンやビニールなどを利用して、光のトーンを変えます。
これだけでもだいぶ雰囲気が変わってきます。
では具体的にどんな風にするか例を挙げてみましょう。
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お化け屋敷の実例
お化け屋敷の通路の実例を見ながらどのようにするかを説明してみましょう。
まず、この画像を見てください。
右下が入口です。
そして左下が出口です。
グレーの部分が壁です。
入ってから出るまでに園児は6つの事をやり遂げて出てきます。
①スリッパのお片付け
この画像のように靴箱を配置して、その周りにお化けやちょうちん、人玉を飾ります。
前に散らかっているスリッパを一つ靴箱に入れて第一のミッションが終了です。
ちょうちんのお化けは実際のちょうちんをつかって作った方がユーモラスです。
人玉は色画用紙や和紙をまるめて色付けしてもよいでしょう。
②階段を上って降りる
低い階段を二つ合わせて登って降りてもらいます。
骸骨に見られながら、きちんとできるかな?
骸骨は壁に画用紙を切り抜いて貼って作ります。
③人形を箱に入れる
お化けに囲まれたおもちゃ箱に人形を入れます。
お化けはリアルになりすぎず、マンガチックにしておきます。
たとえ紙でもリアルなものは一人で通路を回る時には結構怖いものです。
④梯子をくぐる
梯子を横にしたものをくぐって通過します。
ここの壁には河童を低い目線で貼るとよいでしょう。
丁度水面から顔を出している感じにします。
床にもマットを敷いて、膝を怪我しないように配慮してください。
⑤お説教婆
お化けに囲まれてお説教婆の役の先生が座っています。
キチンとミッションをクリアしてきたかどうかを聞いてください。
出来ていなければやり直しです。
⑥よくできました幽霊
最後は出口の前で幽霊役の先生が、よくできました、と褒めてあげてお化け屋敷の終了です。
画像のイラストでは血色がよいですけど、もう少しメイクで幽霊っぽくしてもよいでしょう。
通路の都合で直接姿が見えてしまうようなときには、この前にカーテンを付けて隠すなど工夫してください。
怖さは半減しますけど、こんなお化け屋敷があってもよいと思います。
迷路をアレンジしたアトラクション感覚ですね。
なお、お化けのオブジェは平面ものものと立体のものを混ぜ合わせるとよい感じの効果が出ます。
イラストで表すとこんな感じです。
白いハロウィン風のお化けは、木の丸棒を利用して布を下げてフェルトで目や口を付けて、吊るしてもよいでしょう。
一つ目小僧は、ガスを入れた風船に和紙などの薄い紙を貼って目や口を折り紙で作って貼り付けて、
着物はごみ用のビニール袋を切って紐に貼って作るとユーモラスです。
お墓は古い段ボール箱に模造紙を貼って絵の具で塗って仕上げます。
妖怪ウォッチやゲゲゲの鬼太郎のキャラクターを登場させてもよいかもしれませんね。
普段のお片付けをきちんとやるミッションを織り交ぜた、ちょっと変わったお化け屋敷ですが、園児一人で入ってもらうときには良いアイデアだと思います。
夏祭りのゲームの一つとして取り入れてみてください。
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