11月は秋本番です。
木々も色づいて落ち葉もたくさん出る季節ですね。
デイサービスでも少し自然に恵まれた場所なら落ち葉でいろいろなことができます。
毎月のレクリエーションでも少し違った観点から楽しめるでしょう。
都会でも街路樹のある場所にデイサービスの建物があればご近所の掃除をして、集めた落ち葉を使って楽しみます。
それと、季節にちなんだクイズを出し合って頭の体操をしたり屋内での楽しみにも工夫をしてみましょう。
今回はデイサービスの秋のレクとクイズについて触れていきます。
落ち葉で楽しむ二つの方法
紅葉やイチョウなど様々な木々の葉が色を変えてやがては地面に落ちていきます。
毎朝の掃除が大変な季節ですが、町や地域のご奉仕にもなるお掃除をすることから始めます。
◆材料集め
お掃除が材料集めになります。
特定の葉っぱを集めなくてもランダムに集めます。
箒と塵取りを用意してデイサービスの建物の周りを中心に掃除します。
落ち葉は意外とかさばるので付き添う職員の方は大きなビニール袋を用意して行きましょう。
集める量は目的によって異なります。
今回は二つ楽しみ方を紹介します。
◆焼き芋をする
今はスーパーなどで手軽に買える焼き芋。
ですが、高齢者の方々は小さいころ集めた落ち葉でたき火をやってそこでサツマイモを焼いた記憶があるでしょう。
私も小さいころは近所の方々が集まって掃除の後に焼き芋をやった記憶があります。
そのころは地面も道路以外はあまり舗装されていなくて、今ほど神経質にならなくてもよかった時代でした。
もし、デイサービスに適当な屋外のスペースがあればそこでやってみると利用者の方は喜ぶでしょう。
公園とかは基本、たき火禁止ですし、河川敷もいろいろと規制があるので場所選びが一番大変かもしれませんね。
では、たき火で焼き芋をおいしく作る方法を確認しておきます。
・焼き芋をたき火で作るやり方
まず、集めた落ち葉と炭を用意します。
たき火で焼くというと炎の中で焼くイメージがありますが、たき火の火が消えて炭になってからの熱でゆっくりと焼きます。
①炭と落ち葉でたき火をする
②落ち葉の火が消えるのを待ちます。
この時には炎の熱ではなく炭の熱だけになります。
③落ち葉が灰になったときに焼き芋を入れる
灰になるときにはいわゆる「熾火」の状態です。
あらかじめサツマイモはアルミホイルで包んでおきます。
④1時間くらいで完成
熾火の状態の灰と炭の中に芋を入れておよそ1時間くらいでホクホクの焼き芋が出来上がります。
この方法は今でも八百屋さんがたまにドラム缶を半分に切った中に炭と灰を入れて作っているのを見かけます。
サツマイモの中に含まれているデンプンが糖になり、甘みが出るのですが、その温度を出しれるのが熾火の温度です。
火が消えた灰の中はおよそ60度くらいです。
その温度がおいしい焼き芋を作るのに一番ということです。
たき火をするには都会ほどハードルが高いですが、そこをクリアできたら昔懐かしい方法で焼き芋を楽しんでみてください。
◆落ち葉アートを作る
拾ってきた落ち葉を使って絵や模様を作ります。
芸術の秋、文化の日にもふさわしい制作になります。
作り方は
・全員で一つのものを作る
・個人個人が作る
の二通りです。
みんなで作る場合には落ち葉で大きな模様や絵を作ります。
下書きは職員の方が準備してもよいですが、イラストサイトからダウンロードしたものをお手本に落ち葉を貼り付けて模様を作っても楽しいです。
この画像はフリーサイトのイラストボックスさんのものですが、落ち葉で作ったハート形です。
大きな模造紙などに鉛筆でだいたいの輪郭を描いておいてその周りに集めた落ち葉をボンドでつけていきます。
落ち葉は乾燥しているので
木工用ボンド、有機溶剤を含まない多目的ボンド
などで簡単に接着できます。
両面テープでもできますが、貼り付けるものが多いと切る作業が結構大変です。
もう一つの方法としては葉っぱを貼る場所にあらかじめかむテープなどの粘着性の高いテープを貼っておいて、その上に葉っぱを載せていく方法もあります。
この方法は誤って手をついてしまったり、服などが付いてしまうと大変なのであまりお勧めできません。
このほかには渦巻き模様なども出来上がりがダイナミックです。
高齢者の方が一人ひとり作る場合には
金魚などの魚、秋の風物
などを作ってみるとよいでしょう。
例えば金魚は
胴体を普通の葉っぱ、尾びれをもみじにして、ポンチで抜いた折り紙で目を作れば風情のある仕上がりになります。
紅葉した落ち葉は適度にグラデーションがかかって自然の色合いが出ます。
落ち葉の風情を楽しみたいときには、フリー画像などからダウンロードした金魚のいる池のイラストに紅葉などを乗せて貼ってみると面白いです。
落ち葉は食欲の秋と芸術の秋、両方が楽しめるレクリエーションに使えます。
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秋にちなんだクイズで脳トレ
レクリエーションの代表的なものがクイズですが、高齢者向けのものはトリビア的な物が中心になります。
問題は秋にちなんだものにしますが、内容は結構深くマニアックな感じでも、知っている人は知っているものですよ。
出題の形式は○×形式で行います。
これは答えがわからない人も積極的に参加できるようにするため。
確率は50%ですから、たんに当たりはずれを楽しむこともできます。
一例ですが、どんな感じにしたらよいのか見ていきましょう。
◆クイズの問題例
①文化の日、11月3日は晴れになる確率が高い。
答え:○
天気予報でもよく話題になりますが、晴れの得意日です。
②立冬は毎年11月7日から21日までの期間である。
答え:×
二十四節季の季節は毎年、少しずつ異なります。
11月7日ごろから21日ごろで、カレンダーで確認しておきましょう。
③秋の風物の一つ、「楓」は「カエルの手」に似ているから「楓と呼ばれる」
答え:○
意外ですね。
奈良時代には「楓」を「かえるで」と読んだそうです。
④「相撲」は俳句を作るときに秋の季語になる。
答え:○
相撲は今では一年で4場所開催されていますが、なぜか秋の季語になっています。
⑤勤労感謝の日はもともと働いている人に感謝する日ではなかった。
答え:○
今は「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」日とされていますが、もともとは「新嘗祭」と呼ばれ、天皇陛下がその年の五穀収穫を食べて、翌年の豊穣を祈願する日だったそうです。
このように11月にある行事や気候に絡めてクイズを作ります。
当り前じゃないと思うものや、思わず「へぇ~」とうなってしまうものまで様々です。
このクイズの中に日常のトリビアも混ぜて難しいものになりすぎないように工夫します。
①アイスクリームの賞味期限は製造から3年である。
答え:×
実は賞味期限は存在しません。
賞味期限はそもそも、おいしく食べられるとされる期限です。
似たものに消費期限がありますが、こちらはそのものが安全に食べられる期限です。
敏感になるのは消費期限のほうですね。
②日本の国鳥はキジである。
答え:○
一般的な鳥なので意外かもしれませんが、鶴や鷹ではないんですね。
③ネコは犬より嗅覚が優れている。
答え:×
ネコも鼻がとてもいい動物ですが、犬にはかないません。
④パンダのしっぽは黒い。
答え:×
実は白です。
アニメ「ちびまるこちゃん」でも話題に取り上げられたトリビアです。
⑤一円玉を作ると一円以上かかる。
答え:○
1円玉を一つ作ると1.6円から2円かかるそうです。
これは人件費も込です。
⑥「的を得る」という言葉は間違いである。
答え:○
正解は「的を射る」
最近は林修先生なんかが登場して漢字やことわざに関してよく解説してくれていますから、それをヒントに問題を作っても面白いですね。
フジテレビ系列の「ネプリーグ」は高齢者のレクでクイズを考えるときにとても参考になりますよ。
⑦北枕は縁起が悪いといわれているが、科学的にもよくないと証明されている。
答え:×
科学的には北枕は地球の磁場の関係で、安眠に適した向きといわれていて、おすすめの寝方です。
このようなトリビア的なクイズのほかに少し目先を変えた問題も作ってみましょう。
◆ひらがな入れ替えクイズ
書かれているひらがなの順番を入れ替えて正しい言葉にします。
①きゅうろぷや
答え:ぷろやきゅう(プロ野球)
②しるんぷぺしゃー
答え:シャープペンシル
③らうみびき
答え:うみびらき(海開き)
④とーこんれい
答え:レインコート
など
同じような傾向の問題ばかりだと飽きてしまうので適度にいろんなタイプを織り交ぜてください。
10月のハロウィンと12月のクリスマスに挟まれた11月ですが、
自然に目を向ければ紅葉した落ち葉や季節の変化など
レクリエーションとして活用できるものがたくさんあります。
今回はデイサービスを利用する高齢者向けのものを紹介しましたので
立地や利用する方々の状況に合わせて参考にしてみてください。
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