文化祭の時に模擬店を出すことに憧れている学生は結構いますね。
大学の学園祭では定番ですが、高校では学校の方針で行える学校と行えない学校があります。
出典:http://star.ap.teacup.com/bunkasai/178.html
でもやれるとなったら儲かる模擬店にしたいものです。
今回は模擬店を出す時の注意点と儲かる食材、売り方の工夫について紹介したいと思います。
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これを知っているのといないのではかなり儲けに差が出ます。
文化祭の模擬店 最初にやる事
文化祭の時に模擬店を行っている学校は毎年、各自治体に許可の申請をしている筈です。
大学、高校でも一括して申請するケースも多いでしょう。
でもお店をやる側は知っておかなければいけないことがあります。
それは、
多くの自治体が加熱していない食品の取り扱いを禁じていることです。
つまり、事前に家で作り置いたりすることが基本できないと言う事になります。
特にスイーツなんかを扱う場合はソフトクリームサーバーで作るもののみしか販売できないことに注意しましょう。
これは東京の一例ですが、自分の学校がある自治体のホームページでそれぞれ確認しておきましょう。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/kyoka/kyoka_5.html
そうしないと、売るメニューが決まりませんからね。
模擬店を文化祭で行う場合はまず、これが第一歩です。
先ず、利益率の高いものをピックアップする
模擬店の儲けを左右するのが利益率、簡単に言うと原価が安くて多く売れる見込みのあるものです。
価格も出来るだけ抑えて量を売るようにする工夫も必要ですが、まず、原価が高かったらいくら売っても儲けが少なくなってしまいます。
先ず、そこそこ安い値段で売れて、仕入れる原価が抑えられるものを選びましょう。
◆模擬店で利益が高いもの
・かき氷
・焼きそば
・たこやき
・お好み焼き
・ポテトフライ
・いか焼き
・ポップコーン
・チョコバナナ
・フランクフルト
・焼き鳥
・綿菓子
などが定番で儲かるものとして知られています。
さらに詳しい利益率については
学園祭の模擬店 儲かる必須3要素
で紹介していますので、よろしければご一読ください。
これらは業務用スーパーで大量に売られているので調達も楽です。
最近は原料価格も高騰しているので、
売るものの候補をいくつか挙げて業務用スーパーに問い合わせるだけの時間の余裕も欲しいですね。
ただ、ここで注意してほしいことがあります。
◆メインの食材以外の物の価格に注意する
メインの食材を安く調達できても、それを売るために必要な付属の品物が高くついたら儲けが減ってしまいます。
必要なもののコストも含めて価格を決めるのですが、全体に安く調達出来たら低い価格に設定できます。
メインの食材以外にも次のものの値段をしっかり調べましょう。
・調味料
・提供する時の容器
・ラップ
例えば綿菓子ならば、木の棒と周囲を包むビニールくらいですね。
そのまま食べてもらうのならば棒だけでも大丈夫でしょう。
フランクフルトならば木の棒と発泡スチロールなどの皿、ケチャップ、マスタードです。
ケチャップ、マスタードはその場でつけて提供する方法もありますから、
業務用スーパーを利用できたら安く仕入れられます。
◆設備の費用を考える
材料が安く揃っても設備の面であまりコストがかからないようにしないと模擬店では儲けが減ってしまいます。
多くの場合、器材はレンタルできるのでそれほど高くつくものは無いと思います。
例をあげると綿あめを作る機械はだいたい一万円前後でレンタル出来るようです。
それには
売り上げ計画を立てる必要がありますね。
◆季節を考える
文化祭の時期も模擬店の売り上げに大きく影響します。
文化祭や学園祭の開催される時期はだいたい10月の末から11月の初旬です。
この時期は気温の変化が激しい時期で、朝夕と昼では気温が極端に違います。
全体的には肌寒さが気になり始めるので
温かいものが、無難ですね。
または
気温と関係なく食欲をそそるもの、
フランクフルトやチョコバナナ、綿菓子、チュロスなどに絞る方法もあります。
この手のものは食べ歩きなどもできるので、出店する場所にベンチや休憩所、椅子が無くても買っていってくれやすいのです。
反対に焼きそば、お好み焼きなどは落ち着いて食べる場所の確保も必要になります。
◆量を考える
文化祭で訪れるお客さんは食事メインで訪れる人はいません。
ですから小腹がすいたら食べられる分量のものに絞りましょう。
量もあまり多くしすぎないように注意が必要です。
これらの観点から、各食材と調味料の原価、機材のレンタル価格を踏まえて売り上げ目標を立てましょう。
模擬店の売り上げ目標はこう立てる
売り上げ目標を決めるところから模擬店の経営が始まります。
①ざっくりとでも一日にいくら売るという目標を立てる。
前年に同じような模擬店を行った先輩がいれば販売数を確定できますね。
こうして、どのくらい売れるのか掴めたら、
販売数×販売価格で一日の売り上げが計算できます。
これが、目標の金額になる訳です。
この金額に基づいて、設備の費用と原価を計算して、目標の利益を計算します。
②原材料を仕入れる量を確定する。
ズバリ、
一日の販売数+αです。
基本的に売り切ることを前提にします。
+αは思いのほか売れた嬉しい時や、予定外に売れなかった時のダメージ軽減を考えて決めます。
あまり多くしすぎず、かといって少なすぎず、
が適当な量だと思います。
③調理時間に気を付ける
これは意外と盲点です。
例えば、
文化祭の時間が8時間としたら、調理に10分かかる料理をいくつ作れるかと言うと、
480分÷10分=48
と言う事で48食です。
ですからこれ以上材料を仕入れても売ることができません。
もし、先輩たちが同じようなものを売った経験があるなら、
凡そどのくらい売れたのか
その日の天気と気温は
店が稼働していた時間は
など大まかで良いので教えてもらうと目安になります。
同時に何食作ることが出来るのか、も含めて時間内の販売限界を計算で出しておく必要があります。
模擬店で利益を上げるには、
欲張ってたくさん売ることばかり考えず、販売計画に従って適切に運営することが大切です。
文化祭の模擬店では人気のアイテムは競合が多くなったりします。
この時に売り方を工夫して、人目を引きましょう。
価格が同じならより面白みのある方へお客さんが流れて行きます。
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文化祭の模擬店出の売り方
普通に売って儲かるのならそれに越したことはありません。
でも、競合が多い時もそうでなくても売り上げをアップさせたいのなら、工夫は欠かせません。
その工夫は
・コスプレして売る
・ネーミングを工夫する
・看板の工夫
・ポスターの工夫
・呼び込みの工夫をするにする
・競合店とのコラボ
などです。
①コスプレは人目を引くと同時に、
あのお店はこんな人が売っていた、
とか
クマもんがタコ焼きを売っていた、
など、キャラクターの着ぐるみを着るのも一つの方法です。
②ネーミングも同じ効果を狙います。
単なるチョコバナナでも、火星バナナ、とか名前を変えると興味を引きます。
コーティングするチョコの色を少し変えたり、トッピングで模様を作ってみたりして他の模擬店と差別化をします。
単純なことでも、買ってくれた人が友達との話題にしてもらう事で口コミ効果が期待できます。
③看板とポスターは目立つことも大切ですが、ポスターを張ってある位置(現在地)から店までの地図を書いておく事が大切です。
看板もポスターと同じトーンと印象のものにして、一目でそのお店だとわかるようにしましょう。
④呼び込みはしつこくならないように、お店までの道案内をする感じでやります。
イケメンの男子ならちょっと声をかけて、お店の方向やチラシを渡すだけで来てくれたりしますけど(^^;
⑤競合店とのコラボ
一見反対のようですがじつは結構効果があります。
例えば
・展示を行っているクラスに来たお客さんに自分のお店の地図入りのチラシを渡してもらう。
・フランクフルトやチュロスを売っているお店に来たお客さんに飲み物を販売しているお店のチラシを渡してもらう。
など、お店同士、サークル同士でお互いを宣伝しあいます。
喉が渇きそうな食べ物なら次は何か飲みたくなりますし、
どのお店に行くか決めている客さんはそんなにはいるとは思えませんから、誘導には効果的です。
競って勝つことだけが儲かる秘訣ではないのです。
◆さらにお客さんに来てもらう工夫をする
今までの事を実行するだけでもお客さんは結構注目してくれます。
でも、もう少し戦略を練ってみましょう。
・呼び込みの工夫
自分のお店にお客さんを導く場合に、声をかけてずっと案内していくという方法が必ずしも成功するとは限りません。
時間的なロスもあるし、しつこいと思われたら印象が悪くなってしまいます。
そこで、同じ衣装、同じポスター、同じキャラクターの人を入口(校門)から自分たちのお店まで一定間隔で数人配置します。
お客さんから見ると、ちょっと歩くと同じような格好の人がいる、となって印象に残ります。
直ぐには来てくれなくても、見回った後に記憶に残っていれば立ち寄ってくれる可能性があります。
・衣装の工夫
呼び込むときに切る衣装は、法被や羽織るだけのもの、キャラクターのお面、風船をもつなど様々方法が考えられますが、
路線としては
同じキャラクターで印象付ける
売る品物のイメージを印象付ける
かのどちらかです。
統一されて商品のイメージに合った色使いをしていることがたいせつです。
・ポスターの工夫
ポスターも貼る位置や統一された印象、キャラクターになるように気を配ります。
貼る場所に制限もあるかもしれませんが、同じ印象のものをたくさん目にするよう出来れば申し分ないでしょう。
また、
見やすく、何を売っているか、イメージが統一されているかも大切です。
作る際には中心となる色が70%、サブカラーが25%、アクセントカラーが5%くらいの比率で作るのが良いとされています。
もちろん、お店の看板やキャラクターのイメージカラーと統一されているようにします。
・出店場所
お店を出すうえで一番重要な要素です。
でも、学校によっては自分たちでよい場所を確保できないこともありますし、
運不運が大きく左右します。
私の学校も校舎内での出店は全部場所が決められていて選ぶこともできませんでした。
そのハンデを埋めるための戦略が今まで説明してきた工夫です。
参考までに飲食の模擬店に有利な場所は
お客さんが多く通る場所
校門前
展示団体が密集している校舎付近(ゲーム展、絵画展など)
ベンチがたくさんある場所
休憩所の隣
です。
ここにお店を出せれば、お客さん集めにそれほど悩まないかもしれません。
でも、工夫しないでいるとライバルに大きく大差をつけられるかもしれませんよ。
場所が不利でも工夫次第でお客さんは集まります。
特に開場から数時間経って伸び悩んでいるのなら、どれがうまくいっていないのか修正しながら戦略を変更していくことも儲けに大きく影響します。
また、売れているお店を視察に行ってなぜ売れているのかを見極めて自分たちも真似する柔軟性も必要です。
こうして、自分たちの模擬店にお客さんを集めましょう。
文化祭で模擬店をやる時の注意
これは安全面の注意です。
食品を扱うという事を十分に自覚します。
◆火の扱い、火傷に気を付ける
調理に火を使う事が多いと思いますから、怪我には十分注意して文化祭を終えましょう。
◆衛生管理に気をつける
調理前の食材は必要なら冷蔵、冷凍管理をします。
必要なら、クーラーボックス、保冷剤なども用意します。
消費期限切れのものは使用しないように気を付けます。
◆薄手の手袋を用意する
手はよく洗うのが原則ですが、必要なら調理の時に薄手の手袋も用意します。
例えばフランクフルトを串に刺す時に使用すれば調理前の食材に素手で触らずに済みます。
調理する人はマスクも着用しましょう。
お客さんに食べ物を売るという自覚を持って模擬店をやりましょう。
文化祭で模擬店をやることは思った以上にハードルが高いでしょう。
重視する第一は食の安全、
その上で儲けを出すとなるとしっかりと計画を立てて戦略を練る必要があります。
でも、クリアー出来ないほど高い訳ではないので、
これらのことに注意して模擬店を出して、文化祭を成功させてください。
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