カブトムシの幼虫の飼育で一番重要なものはエサです。
腐葉土や昆虫マットなど選択肢がありますが、
実は一長一短があってどちらか片方だけでも上手く育たなかったり死んだりしてしまう事があります。
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カブトムシの幼虫をもらって手軽なものや身近に簡単に手に入るものを選びがちですが、選択には十分注意する必要があります。
今回はカブトムシの幼虫のエサや住みかとなる腐葉土と昆虫マットについて掘り下げてみます。
腐葉土と昆虫マット
カブトムシの幼虫をもらう前に先ず、育てる準備をしておかなくてはいけません。
準備と飼育についてはこのブログの記事
カブトムシの幼虫の育て方 ペットボトルで大きくするには?で詳しく説明しているので参考にしてください。
そこで準備しなければならないものとして、昆虫マットと腐葉土を挙げました。
どちらもホームセンターで簡単に入手可能なのですが、どちらか片方で十分と言う事は無いようです。
それだけ、選ぶ時には気をつけなければならない点が多いという事ですね。
◆昆虫マット
昆虫の飼育専用のもので、カブトムシの場合は成虫に適したもの、幼虫に適したものなど種類も豊富に販売されています。
多くの場合、この昆虫マットを使って幼虫を育てることが多いと思いますが、
あまり大きく育たないと言う話をよく聞きます。
選ぶ基準は
・
針葉樹が混じっていないもの
・
十分に発酵させてあるもの
を選ぶようにします。
もし分からないときには成分表示を見たり、店員さんに聞きます。
昆虫の飼育専用なものなので無難なのですが、
品質も商品によってバラつきがあるので選ぶのが難しいのが難点です。
◆腐葉土
園芸用に売られているものは要注意で殺虫剤が入っているものがあります。
もちろんそれを使うと幼虫は死んでしまいます。
また、針葉樹が入っているものもダメです。
針葉樹には虫を殺す成分が入っています。
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選ぶ基準は
・
広葉樹だけのもの(クヌギ・コナラなど)
・
適度に発酵しているもの
です。
多くは園芸用なのでカブトムシの飼育に適したものはそれほど多くは見つからないかもしれません。
適度に熟成した腐葉土なら大きなカブトムシを育てることが出来ます。
また、昆虫マットほど水分の管理に手間がかからないという点も優れています。
ただ、腐葉土だけで幼虫を育てる時の難点が一つあります。
それは
蛹になる時
です。
カブトムシの幼虫はさなぎになる時には蛹室という空間を自分ので作るのですが、
腐葉土だけだとこれが上手く作れないのです。
幼虫は自分の糞と回りの材料で壁を作ってその中で蛹になるのですが、腐葉土だけではこの作業には適さないようです。
蛹になる時期は5月から6月の下旬にかけてですから、このころには昆虫マットを混ぜてあげて、蛹室を作りやすくしてあげる必要があります。
カブトムシの飼育に適したものは?
このように昆虫マットと腐葉土を較べてみると、それぞれ良いところと適さないところがあります。
幼虫にとって理想的な状態は
広葉樹だけで作った腐葉土を発酵した昆虫マットに混ぜて使う方法です。
この方法だと、栄養も十分で取り替え作業も楽になります。
最初は腐葉土だけで、途中から昆虫マットを混ぜるという方法もありますが、あまりお勧めできません。
カブトムシの幼虫はあまり環境の変化を好みません。
出来るだけ環境を変えずに育てた方が上手く成虫に育ちます。
糞でマットや腐葉土が汚れた時にも、ふるいにかけながら糞をを取り除いて減った分だけ補充するようにして、今までいた状態を保ってあげるようにします。
おすすめの昆虫マットの一例は
⇓
量の多いものは
⇓
などの製品があります。
ネットを探して口コミで評価の高いものを探すのが無難かもしれません。
実際に使った人の感想を頼りにするのが一番良い選び方です。
腐葉土の作り方
参考までに自分で腐葉土を作る方法を紹介しておきます。
時間もかかるし、かなり大掛かりな作業なのでカブトムシの幼虫の飼育に適したものを探した方が早いかもしれませんが、時間と場所がある時にやってみたい方は参考にしてください。
◆腐葉土の作り方
①クヌギ、コナラなどの広葉樹の落ち葉を拾ってくる
②それに水をかける
③バケツなど適当な容器に入れて足で踏み固めます。
④そこへ米ヌカを一握り振りかけます。
⑤上に水をかけた落ち葉を入れます
⑥踏み固めて米ヌカを一握り振りかけます。
⑦これをバケツ一杯になるまで繰り返します。
⑧ひと月ほど寝かせたあと、良くかき混ぜます。
⑨3か月から半年位寝かせて黒くなってきたら出来上がり
売られている腐葉土には化学肥料などが入っているものもありますから、選ぶ時は慎重に選びましょう。
JTからは化学肥料の入っていない腐葉土が販売されていたようですが、今はもう出回っていないようです。
この辺はホームセンターを回るか、ネットで探して取り寄せるしかないでしょう。
普通にカブトムシを幼虫から育てるのならばこれほど拘る必要もないのかもしれませんが、出来るだけ良い環境で大きく育てようとすればそれなりの苦労が必要です。
ほかの用途のものを流用するのは良くないので、
専用のものの中から最適なものを選んで、幼虫を飼育してください。
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2016-05-28 11:45
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