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カブトムシの幼虫の育て方  蛹になる時に気をつけることは?

カブトムシを幼虫から育てて、成虫にするときに一番注意しなければいけない時期が

蛹になる時期です。

どんな生きい物でもそうですが、飼育している時のストレスが一番悪い影響を与えます。

成虫のカブトムシを育てている人はいると思いますけれども、幼虫を飼育している人は蛹の時期は必ず経験するので大切に扱って立派なカブトムシに育てましょう。

今回は一番デリケートな蛹の時期の注意点をまとめてみました。

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カブトムシが蛹になる時期



カブトムシの寿命は約一年です。

ここでは日本のカブトムシに限定しますが、それぞれのじょうたいで過ごす期間は次のようになります。

・卵から幼虫の時期:約10ヵ月間
・蛹の時期:約3週間
・成虫としての活動期:約2ヵ月から3か月

多くの昆虫と同じように幼虫の時期がもっとも長く、おなじみの姿の成虫の時期は数分の一しかありません。

カブトムシが蛹になる時期は5月の下旬から6月の初旬にかけてです。

でも温度管理がしっかりできた室内で幼虫を飼育している場合はもっと早い時期に蛹になったりもします。

カブトムシを上手く育てるポイントは環境を整えてあげることが重要になります。

カブトムシの飼育環境は



カブトムシの飼育は常温で行います。

理想的な温度は20℃から25℃くらいですが、直射日光やエアコンが直接当たる場所は避けるようにします。

それに日本のカブトムシは餌をよく食べます。

余って、悪くなるような分量では困りますが、餌は十分に与えます。

また、常に気をつけなければいけないことは乾燥です。

カブトムシは特に乾燥に弱いので、土が湿っていたら、霧吹きで十分な水分を足して上げる必要があります。

カブトムシの飼育には腐葉土や発酵マットを使い、時々交換したりします。

でも、成長過程で一番デリケートな時期には交換を控えるようにします。

その時期が蛹になる前の時期と蛹になる時期です。

この理由は出来るだけカブトムシにストレスを与えないようにするためです。

蛹になる時に大切なこと



カブトムシが蛹になる前後の時期はとてもデリケートです。

あまり触ったりすることなく、そっとしておくのが良いのですが、飼育している目的によっても行う事が変わってきます。

・カブトムシの成長を観察することが目的の場合
・カブトムシを成虫に育てること自体が目的の場合

です。

蛹になる時期はだいたい5月から6月くらいですから、その兆候がみられる5月位までには準備しておくことが必要になります。

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◆蛹の状態を観察する場合の準備

先ず、蛹の状態を観察したいのであれば、掘り起こさなくても見えるところに蛹室を作ってもらわないと困ります。

蛹室とはカブトムシが蛹になる時に入る空間のことで、自分で体を動かして作ります。

観察するためには5月のはじめ頃までにペットボトルに移します。

そうすると、ペットボトルの中で蛹室を作って蛹になってくれますから、側面から様子を観察することが出来ます。

上手く、側面側に蛹室を作ってもらうには、黒い紙をペットボトルの周囲に巻いておきます。

幼虫は光を嫌うので、これをやらないと観察でません。

といっても、側面につくってもらえるかどうかはやってみるまで分かりません。

◆成虫に育てること自他が目的の場合

広いケースの中の方がストレスがカブトムシの幼虫にとってはストレスが無いといわれています。

自然に蛹になって成虫になるのならばそのままに任せます。

ただ、時々問題になるのが蛹室にトラブルが発生した時です。

蛹室を作らなかった時にどうするのか



カブトムシが蛹になるのに蛹室が必要なのですが、次のような場合は人口の蛹室を作ってあげる必要があります。

・幼虫が土の中ではなく上で蛹になってしまった場合
・土を交換する時に蛹になっていることに気づかずに蛹室を壊してしまった場合
・蛹室に青カビのようなものが生えてしまった場合

このような場合はこちらで蛹室を作ってあげて、そこに入れてあげるしかありません。


そんな時に人口の蛹室を作る二つの方法を紹介します。

◆飼育している土を使って蛹室を作る方法

先ず、深さ約10センチの円柱状の穴を作って指で崩れないように固めます。

この時に土の表面を適度に湿らせてから作業してください。

底に蛹になったカブトムシをそっと入れます。

入れる時には必ず、縦に入れるようにしてください。

蛹を触る時には出来るだけ丁寧に扱うようにします。


◆トイレットペーパーの芯で作る方法

トイレットペーパーの芯とティッシュ、昆虫飼育用の透明のケースを用意します。

トイレットペーパーの芯をハサミで半分に切り、切った時に歪んだ形を戻します。

ケースにティッシュを2、3枚敷いて霧吹きで水を2,3回かけます。

蛹を先ほど切った心の中に丁寧に入れてます。

蛹を入れた心をケースの中に横たえておきます。

静かに芯を起こして幼虫を縦にして、芯が倒れないように固定します。

固定するには余ったトイレットペーパーの芯やから箱などを使用します。

最後にケースの上に新聞紙を乗せてその上から蓋をします。


この二通りの方法がありますが、最初の方法が自然で良いと思います。

というものも、カブトムシは羽化しても体が硬くなるまで1週間以上は地上に出てこないのが普通なので、自然に近い環境にいた方がよいからです。


蛹の扱いはカブトムシになるべくストレスをかけないようにするのですが、

実は蛹には二つの段階があります。

蛹の二つの段階



カブトムシの幼虫は蛹室を作ってその中に入ったり、時期が来ると、

体のつやが無くなって色づいてきます。

しわが寄ってきてあまり動かなくなります。

この時はまだ、幼虫の姿をしています。

これが前蛹と呼ばれる状態です。

そのうちに、脱皮が始まって、カブトムシの成虫の姿になります。

この段階になればオスとメスの区別もはっきりとしてきます。


こちらが前蛹
k-kabuto-zenyou3.jpg
出典:http://www.tsukiyono.co.jp/stag2/manual/kabutomusi/kabuto-type/trypoxylus-dichotomus/

こちらが完全な蛹です。
k-kabuto-sanagi.jpg
出典:http://www.tsukiyono.co.jp/stag2/manual/kabutomusi/kabuto-type/trypoxylus-dichotomus/

カブトムシの幼虫を飼育している人は蛹や成虫になる姿を見る機会がありますが、観察が目的なのか、孵化が目的なのかを明確にして育てましょう。

生き物は何でもそうですが、環境の変化が大きなストレスになります。

目的に合った準備をしてカブトムシのストレスを最小限にしてあげましょう。

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