秋のお彼岸の頃になると畦道などに咲き乱れる
彼岸花。
育てる場合も地植えに向いている花ですが、
鉢植えでも育てることができます。
その場合には上手く育ってくれるように工夫が必要です。
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花としては育てやすいものなので自宅で観賞用に植えてみるもの面白いでしょう。
今回は彼岸花を鉢植えで育てるときのポイントを紹介します。
1、
球根の入手
2、
用意する鉢と土
3、
水のやり方
4、
咲き終わった後は
の順で見ていきましょう。
球根の入手
彼岸花は秋にだけ注目されがちですが、
1年のサイクルを花の時期から見てみると
花の盛り→
花茎落ちる→
成長の時期(冬から翌春は細長い葉を茂らせ、日射しを浴びる)→
休眠(夏に葉が枯れて開花に備える)
のようになります。
彼岸花の球根はだいたい、夏ごろから販売されます。
球根の生産農家があって、葉っぱが枯れる5月、6月を待って、掘り出します。
それが園芸店などの店頭に並ぶのは夏から秋にかけてです。
最近では通販でも購入できるようです。
彼岸花は「葉見ず花見ず」という別名があるように花の時期に葉っぱの無いものなので、
見慣れない方も居るでしょう。
彼岸花は夏植え球根と言われて、葉っぱの枯れている夏の時期がちょうどよい植え頃と言われます。
ですから、生産者の方もその時期に合わせて出荷するのです。
用意する鉢と土
球根と一緒に鉢と土も用意します。
・鉢
鉢は小さなものではなく、プランターのような大きさに余裕のあるものが理想です。
植木鉢は丸いので大きくなればなるほど、広い場所が必要になります。
庭などのスペースを考えて形を決めるようにします。
・土
土は球根用の培養土が市販されているのでそれを利用すると便利です。
無ければ、水はけのよい土をえらんで、2割から3割くらい対比などを混ぜて作ります。
赤玉土などが固まりにくくてお勧めです。
といってもそれほど神経質になる必要はなく、水はけが良くて、適度に湿度を保てる土ならば問題なく育ちます。
・球根の植え方
まず、用意した鉢の底にゴロ土を敷きます。
ゴロ土は水はけと通気性を良くするために使われる大粒の土の事です。
鉢の用意が出来たら、球根を一定の間隔をあけて植えます。
およそ球根の直径の3倍程度を目安にしてください。
植える深さは球根の頭は土の表面すれすれくらいにします。
小さな鉢に植えるよりもある程度余裕のある容器に複数植えた方が良いでしょう。
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水のやり方
鉢植えが終わったら水をあげます。
彼岸花はあまり水をあげすぎると球根が腐りやすくなり、軟腐病にかかってしまいます。
ただ、市販の球根を購入したときには、球根が大変乾いた状態にあるため、
このときには水をタップリとあげます。
後は花壇や畑の場合はほどんど水をあげなくても自然の降雨で十分に育ってくれます。
彼岸花は一般的にやや乾燥した水はけのよい場所の方が良く育ちますから、
鉢植えの場合にも水のやりすぎに注意が必要です。
ただ、
特別な時期が花の時期です。
このときには適度に水を与えた方が伸長によいので適度に水を与えるようにします。
咲き終わった後は
・花が咲き終わったら
多くの植物は花が咲き終わると、種子を実らせるためにエネルギーを使うと言われています。
そちらにエネルギ―を振り向けるために、一般的には咲き終わった花柄(花を支えるための茎)を摘み取ってしまうので、彼岸花も同じ様に摘み取る人もいます。
しかし、日本の彼岸花は実を結ぶことができない種類なので、特にこの作業は必要ないと言われることもあります。
・冬場は
彼岸花の盛りの秋が終わって冬が訪れます。
彼岸花は比較的寒さに強いと言われますから、特別に寒い地域でない限りそのまま冬を越せます。
ただ、冬は葉が育つ成長期でもあるので、日当たりのよい場所に移動させるとよいでしょう。
・春
彼岸花は種を付けず、分球と言って球根が分かれて増えます。
植えたままにしておくと自然分球と言って、球根が過密状態になります。
球根に子球と呼ばれる小さな球根がふえますから、それを離して別に植え替えます。
その球根が花を咲かせるには2年から3年かかります。
4月から6月にかけてこの作業を行います。
・夏
夏は葉っぱが枯れて休眠状態になります。
新しい球根はこの時期に植え付けます。
前の年の秋に植えた球根は数年はそのままで大丈夫です。
彼岸花を育てるのは易しいので秋に真っ赤な花を観賞したい方はぜひやってみてください。
鉢植えの場合は球根が過密にならないように、数年に一度、子球の植え替えを行ってください。
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