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赤いダニは人を刺す? その真実と駆除するときの注意

庭やベランダなどに5月くらいにいきなり発生する

赤いダニ。

タカラダニと呼ばれ一部では人を刺すと言われたりしています。

実はこれは真実ではありません。

このタカラダニについてはもっと注意すべきところがあります。

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今回はタカラダニが人を刺すという誤解とその原因と駆除するときの注意点について触れます。

1、タカラダニが人を刺すという誤解の原因は?
2、人を刺すダニ
3、タカラダニを駆除するときの注意点

に分けて進めていきます。

以前にも

庭にいる赤いダニ用駆除剤の簡単な作り方

でタカラダニを駆除するスプレーの作り方を紹介しましたので駆除するときの参考にしてください。

タカラダニが人を刺すという誤解の原因



まず、タカラダニについて予備知識をごく簡単に。

◆タカラダニ

Balaustium sp.02.jpg
出典http://gaityuya.blogspot.com/2017/

正式にはカベアナタカラダニ
体長:0.3~1㎜
体色:鮮やかな赤
生息場所:コンクリートの壁面や苔の生える場所
活動期間:5月から6月(成虫)
特徴:暑さに強く、メスの実の単為生殖で増える
    人を指すことはなく、不快害虫と言われる


タカラダニはその赤い体色ゆえに毒をもっているのではないかと誤解されたり、

見ているだけで不快感を感じるので不快害虫と呼ばれます。

◆人やペットに実害はほとんどない

日本に生息しているダニには人を刺したり、ペットに寄生したりするものもありますが、

タカラダニは人にもペットにも、農作物にも害をもたらしません。

その見た目からのイメージ先行で害虫扱いになっているようです。

ただ、タカラダニには口の部分に餌を吸い取るストロー状のものがあるため、

人の皮膚に刺さる可能性がゼロではないようです。

また、それが原因で肌にかぶれなど症状が出た、と思われる場合もあるようですが、

タカラダニを潰してしまって赤い体液が外に出て、それが皮膚に付着し、放置することで

その部分に湿疹などを生じる場合もあるようです。

タカラダニによって皮膚に症状が出たというのはこれが原因のようです。


ですから、タカラダニは積極的に人を噛んだり、刺したりするのではなく、

人間側が潰してしまったために体液が付着して症状が出ることもある、というのが本当のところのようです。


タカラダニは

3月に幼虫
4月中旬ごろに若虫
5月下旬ごろには成虫

というサイクルで発生して、6月を前に大量発生、7月以降は姿が見られなくなります。

大量発生の時期には潰してしまわないように気を付ければ人に対して害はないでしょう。

もし、潰してしまった、というような心あたりもなく、皮膚に異常が出た場合は他のダニの被害を疑ってみましょう。

ここまでの記事はhttp://www.pestcontrol-tokyo.jp/img/pub/070r/070-03.pdfを参考にしました。

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人を刺すダニ



家には数種類のダニがいることがあります。

特に注意するのは次の3種類のダニです。

◆ツメダニ

medium.jpg
出典http://www.cic-net.co.jp

体長:0.3~1.0㎜
発生時期:梅雨時と秋口
特徴:高温多湿を好む

家の中では畳、絨毯、布団、家具の裏などに発生しやすいと言われています。

血を吸うのではなく人の体液を吸う。

刺されると、始めに患部に赤くなり、次いで強いかゆみが出ます

かゆみが長く続くので、蚊などに刺された場合と区別できます。

◆イエダニ

iedani.JPG
出典https://www.nishi.or.jp/kotsu/kankyo/gaichutaisaku/kankyo-taisaku/mushi-shiryokan/okunai/iedani.html

体長:0.6~1.0㎜
発生時期:6月から9月
特徴:高温多湿な環境を好み、夜間に活動する。

刺されると赤い斑点やぶつぶつが現れ、激しいかゆみが出る。

かゆみが出るのはすぐの場合と数日後に出る場合があります。

ツメダニと同じでかゆみは1週間くらい続くこともあります。

このダニは吸血して膨らむので目で見えることもあります。

◆マダニ

medium (1).jpg
出典 https://www.matsushima-hifuka.com

体長:2~3㎜
生息場所:屋外、葉の裏、山など
特徴:通常でも肉眼で見えるくらいの大きさ、刺されると重症化する
大型のダニで、噛まれると患部がはれ上がって、かゆみと痛みを伴う。

マダニが危険なのは感染症の媒体になるということです。

皮膚科や病院で適切に処置してもらうのが一番ですが、

もし、マダニが吸血中に気付いても無理に剥がそうとせず、そのまま皮膚科へ行って取ってもらいます。

蜂と同じで無理にはがすと体の一部が残ってしまうことがあり、感染症を引き起こしやすくなります。


どのダニも赤いタカラダニよりも目立ちにくい色をしていますから、

発生時期が重なるとタカラダニが原因で症状が出たのでは?

と疑いたくなりますが、上のダニに刺された可能性が高いと思いますので、

すぐに医師に手当てを受けた方が治りが早いでしょう。

タカラダニを駆除するときの注意点



タカラダニはコンクリートの壁やベランダ、時には室内でも見ることがあります。

直接の害はないといってもそのままにしておくわけにもいきません。

タカラダニを駆除するときには次のことに注意します。

◆タカラダニを駆除するときの注意点

先程も触れましたが、タカラダニは人を刺したりしないのですが、

駆除するときに潰してしまい、赤い体液が皮膚に付着したりします。

それを放置すると湿疹が出たりすることもありますから、

潰さないように除去することが一番のポイントになります。

◆潰さない除去方法

・水で洗い流す

一番簡単です。

タカラダニは乾いたコンクリートの壁などで多く見られるため、水には弱いと言われています。

・殺虫剤の使用

殺虫剤も有効ですが、あまり強力なものは必要ありません。

ゴキブリ用、蟻用、ハエ用などいろいろ市販されているので、

どこのご家庭にもあるはずです。

でも、匂いや、ご近所手前、外で使用したり、

風向きによっては使えないときもありますね。

・専用のスプレーを作る

専用の駆除スプレーを自作します。

少し粘性を持たせて液だれしにくくしたものを作れば、使いやすく、ご近所の手前もそれほど気にしなくて済みます。

特にコンクリートの壁には有効です。

作り方と使い方は以前の記事

庭にいる赤いダニ用駆除剤の簡単な作り方

で詳しく紹介していますので、参考に作ってみてください。


タカラダニの習性は余り良く解っていないのですが、

エサにしている花粉などがたまりやすく、小昆虫が生息していて

苔などが生えやすいコンクリートのすき間などと考えられています。


その年に発生したものは前の年に産み付けられた卵が孵って春を過ごしてきたものなので、

見つけたら駆除する他ないのですが、

来年の予防措置を同時にしておくと次の年の発生をある程度抑えられるようです。

その点については別の記事で詳しく触れてみようと思います。

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