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時候の挨拶 4月中旬に「の候」に合わせる季語

時候の挨拶で「~の候」や「~みぎり」で表現されるものは、

ビジネス文書や目上の方に宛てた手紙などかしこまったものです。

今回は4月中旬の季語を詳しく紹介しながら、中旬でもどんな気候の時に使うのが良いのかを確認していきます。

1、4月中旬に使われる季語、それぞれの意味
2、中旬の季語を使った例文
3、同じ時期に使われるそのほかの表現

に分けて紹介します。

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その前に時候の挨拶の定型を確認しておきましょう。

◆時候の挨拶の公式

今回は改まった形のものに触れますので、

季語+「の候」「のみぎり」「の折り」+相手を気づかう言葉

となります。

また、結びに時候の挨拶を書く場合も同じような形を使います。

では、4月中旬の代表的な季語を見ていきます。

4月中旬に使われる季語  それぞれの意味



4月の中旬は4月11日から4月20日に当たります。

この時期には二十四節気の「清明」と「穀雨」に当たる日があります。

・清明

清明は4月4日くらいから4月19日くらいにあたり、上旬から中旬のほとんどに該当します。

その言葉の意味は「全て物が清らかで明るい時期」で、

暖かさや日差し、空気なども春めいてきて、新しい命の芽吹きの時期にふさわしい言葉です。

・穀雨

穀雨は4月20日から5月4日くらいまでの期間にあたり、4月中旬の最後の日にかぶさります。

その意味は「春の雨がすべの穀物を潤す」ということです。

穀物にとっては恵みの雨で、百穀春雨とも言われています。

昔から農業を営む人は、この時期に種まきをすると恵みの雨にとなり、植物が良く成長するとも言われています。


ではこの他にも、中旬に使われる季語を見ていきます。

◆4月中旬に使われる季語

・春陽

春の陽光、春の日差しを指します。

春の時節を指すこともあります。

・春嵐

読み方は「はるあらし」と読みます。

その漢字の通り、春先に吹く強い風を指します。

・春暖

春の暖かな陽気の事です。

快い暖かさが続く時期にはふさわしい季語です。

・春爛漫

「爛漫」というのは花が咲き乱れる様子を指すので、

春の花が咲いていて、光に満ちた様子を表します。

・春風

春一番の様な強い風ではなく、穏やかに春の日に吹く風の意味です。

・仲春

陰暦の2月の別名で、暦の上では2月4日(立春)~5月6日(立夏)までを指しています。

そのため、4月中旬も含まれているので、ここで採りあげましたが、

一般的には4月上旬の季語として使われることが多いです。

・惜春

行く春を惜しむ感じの季語です。


また、春の花の象徴でもある桜も季語として使われます。

開花の様子などを考えて使うとよいでしょう。

・桜花

意味合いとしては、「本格的に桜の花の季節になりました」

特に満開の時期に使う言葉です。

・桜端

散り始めて盛りを過ぎたころの桜に使うとよいでしょう。

・葉桜

花も散ってしまって、若葉の緑が出ている状態です。


ではこれらの季語を使った例文を挙げてみましょう。

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中旬の季語を使った例文



「の候」を使った時候の挨拶はかしこまった表現なので、ビジネス文書、プライベートなら目上の方に向けた手紙に用いられます。

◆会社などビジネス文書に使われる例

陽春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

春爛漫の折り、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

春暖の候、御社におかれましてはますますご繁栄の事とお慶び申し上げます。


会社宛ての文書の時候の挨拶での「相手を気づかう言葉」の書き方や注意点はこのブログの記事

4月の時候の挨拶 初旬の季語と例文

で詳しく触れていますので参考にしてください。

◆個人宛ての手紙に使われる例

葉桜のみぎり、○○様におかれましてはお元気で活躍の事と存じます。

穀雨の候、お元気でお過ごしのことと存じます。

桜端のみぎり、○○様におかれましては益々ご健勝にてご活躍のことと存じます。

◆結びで時候の挨拶が使われる場合の例

・会社や企業の場合の例文

仲春の候、皆様のますますご健勝をお祈り申し上げます。

葉桜のみぎり、貴社の益々の後は天を心よりお祈り申し上げます。


会社関係の文書の場合は結びで時候の挨拶が使われることはあまりありません。

・個人の手紙でつかわれる場合の例文

惜春の折り、お体ご自愛ください。

陽春の候、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

穀雨の候、体調を崩しやすいこの時期、お体ご自愛ください。


個人間の手紙では結びで相手の事を気遣うことがとても多いです。

気遣いのある言葉は相手の気持ちを和ませてくれます。

同じ時期に使われるそのほかの表現



季語にはそれを使うのにふさわしい時期があります。

一般的な表現には、その年の気候に合わせた表現がたくさん考えられます。

ここで併せてその表現もいくつか見てみましょう。

◆4月中旬に使える表現

草木も芽吹き 陽春麗和の好季節 春光うららかな 春眠暁を覚えず 若葉萌る季節 葉桜の季節となり 若草萌える季節 惜春の重い深く 春の愁いにとらわれて

など素敵な表現もあります。

恩師のかたやご無沙汰している先輩に手紙を書く時に使ってみてはいかがでしょうか。


今回は4月中旬の季語で特にかしこまったものを採りあげました。

その意味が良く解れば、より心に響く使い方ができると思います。

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