最近は高齢者向けのレクのとしても注目されている塗り絵。
今回は1月のモチーフを利用した楽しみ方を紹介します。
まずはじめに
塗り絵が及ぼす効果を
次に
塗り絵を使った工作の楽しみ方の例を紹介します。
では始めます。
高齢者に塗り絵が効果的な理由
塗り絵という作業は単純に色を塗るというだけではなく、
無意識に図柄、形、塗っていく手順などいろいろなことを考えて作業していきます。
これにより
脳全体(前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉)が活性化していくそうです
脳が活性化することによって
認知症の予防
ストレスの緩和
自律神経のバランスを保つ
などの効果が期待できるといわれます。
認知症は使われない脳細胞が死滅していき、記憶力、判断力に支障を生じたりすることによって起こります。
脳全体が活性化することでこの予防に効果があると言われています。
塗り絵は体全体を使ってやるものではないので、思い立った時にすぐできるので高齢者の方には一番効果的です。
また、塗り絵に夢中になると自律神経が自然に整ってくるそうです。
自律神経は交換神経(心身を緊張させて興奮状態にする)、副交感神経(心身をリラックスるさせる)バランスを保つことがたいせつですが、
現代ではストレスなどが原因でバランスが崩れがちになります。
夢中になることで自然と瞑想状態になり、呼吸も整いこのバランスを保ちやすくするそうです。
さらに自由に色彩を選ぶことも心理的に良い効果をもたらすのです。
例えば、暖かみのある色、赤やオレンジ系などを選ぶ時には無意識に自分の心を元気な状態に導こうとしている、
冷たい感じの色、深みのある青などを選ぶ時には心を落ち着けて穏やかな状態にしようとしていると言われています。
塗り絵をすることで自分の状態を自然にバランスよくコントロールしようとするようですね。
特別に費用も掛かりませんし、運動機能が衰えてもできますし、やる場所を選ばないので高齢者には最適なレクリエーションです。
では年の初めにふさわしい塗り絵をはじめましょう。
イラストサイトと色鉛筆の種類
今は塗り絵を無料でダウンロードできるサイトがあります。
脳トレに効果的な塗り絵を多く提供してくれるところもあります。
特にお勧めのサイトは
https://www.kaigo-rec.com/(大人向けの塗り絵)
http://paper.kajilabo.net/goods/mandala/(脳トレ系の塗り絵素材)
の二つを挙げておきます。
1月のモチーフは上のサイトを利用しました。
では取り掛かる前に色鉛筆について少しお話します。
◆色鉛筆の種類
色鉛筆には主に2種類あって、油性色鉛筆と水性色鉛筆があります。
油性色鉛筆というのはいわゆる普通の色鉛筆です。
芯の硬さは硬いものから柔らかいものまでありますが、細かい部分までしっかりと塗りこむことができます。
普通の塗り絵ではこの油性色鉛筆が揃っていれば大丈夫です。
水性色鉛筆は描いた色が水に溶けて絵の具の様な仕上がりにできるものをいいます。
水に溶かしてから描く、書いた色に水をつけて滲ませるなどすると絵の具と同じように仕上げられます。
高齢者行う塗り絵にはあまり使いません。
水性のものでも水をつけなければ普通の仕上がりになるので、問題ありませんが、
新しく買うときには注意して選んでください。
では作り方に行きましょう。
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1月の塗り絵を利用した飾り
塗り絵を塗ってそのまま壁に飾っても色使いなどの個性が出て面白いと思いますが、
サイトからダウンロードした素材そのままだと構図がすべて同じになってしまいがちです。
そこですこし飾り方の工夫をして見ましょう。
◆材料
紙皿
千代紙(1月の雰囲気のあるお正月柄など)
のり
紐
◆作り方
まず、適当な大きさの紙皿を用意して、そこのひもを通す穴を開けます。
その上から千代紙を切って隙間なく貼ります。
これが塗り絵を飾る背景になります。
では次は塗り絵を行います。
①絵をダウンロードする
塗り絵サイトからお正月などのモチーフをダウンロードします。
今回はお獅子、門松、羽子板を使用しました。
先ほど作った紙皿とサイズが合わないときには、拡大、縮小コピーをして合せます。
②色を塗る
思い思いの色を塗って完成させます。
お獅子
門松
羽子板
こんな感じにしました。
③貼り付ける
それぞれ完成した絵をハサミで切り抜きます。
配置を考えて先ほどの紙皿に貼り付けます。
これで普通に塗り絵を完成させて飾るのとは一味違った雰囲気になります。
また、応用編として100均などで扇子を用意してそこに完成した塗り絵を貼り付けても1月らしい雰囲気になります。
この例では七福神を貼ってみました。
今回の工作では完成した塗り絵を切り抜く作業があるので、指の油や汗で色が滲んだりしないように気を付けます。
先程触れた油性色鉛筆なら手で触っても問題ありません。
水性のものはこの作業には向いていませんので使わない方がよいです。
数あるレクリエーションの中でも塗り絵は手軽で簡単です。
1月は背景を工夫して塗って楽しみ、飾って楽しんでみましょう。
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