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1月の季語 手紙での使い方と時期の使い分け

1月は年賀状や寒中見舞いがクローズアップされますが、

何かの用事で手紙を送ることもあると思います。

そんな時にどんな季語を使って時候の挨拶を書いたら良いのか迷ってしまう人は多いのではないでしょうか。

今回はプライベートな手紙に使われる季語の中心に1月の時期による使い分けの例に触れていきます。

1月上旬に使われる季語



季語は二十四節気の暦の時期に合わせて使います。

特に目上の方や改まった表現を使う手紙には

季語/季節を表す言葉+候/みぎり/折+相手を気づかう言葉

という形を用います。

その際には現代の感覚とは少しずれた季節の言葉になりますから、使える時期をきちんと知っておくことが大切です。

まず1月の区切りになる時期を抑えておきましょう。

◆1月上旬

1月上旬は冬至を一つの目安にします。

冬至というと12月のイメージがありますが、毎年12月22日ごろから翌1月4日ごろまでの期間を指します。

1月5日はまだ松の内ですし年賀状を出してもよい時期なので、

改めて手紙を書くことは少ないと思います。

参考までに使える季語を挙げておくと

新春 初春 迎春 年始

などがあります。

新春の候 新春の候 新春の折 などのように使います。


また、くだけた表現では

ご家族おそろいで、よき初春をお迎えのことと存じます。

松の内がすぎましたが、子供たちはお正月気分が抜けないようです。

初春を迎え、ますますご健勝のことと存じます。

今年の初詣はどんな願いをされたのでしょうか。

希望にあふれる新しい年をお迎えのことと存じます。

例年にない暖かい年明けとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。


など、お正月の雰囲気を漂わせた感じにします。

それでは上旬の手紙の前文と結びの挨拶の例文で確認してみましょう。

◆改まった例文

謹啓 新春の候、ご健勝にてお過ごしのことと存じます。

(主文)

本年も変わらぬご厚情のほどをよろしくお願い申し上げます。

謹白


語頭の後に時候の挨拶、結びにも時候の挨拶を入れます。

結びには時節柄、年賀状と同じように今年一年の変わらぬお付き合いのおねがいなどの言葉を含めるのが一般的です。

◆一般的な手紙の例文

拝啓 ご家族おそろいで、よき初春をお迎えのことと存じます。

三が日は寒さも緩み晴天に恵まれましたね。

(主文)

皆様にとって今年が素晴らしい一年になりますようお祈り申し上げます。

敬具


友人たち、親しい間柄には挨拶以外の部分はあまり堅苦しい表現にならないようにします。


1月中旬に使われる季語



1月の5日ごろから19日ごろまでを小寒と言います。

この頃の季語は寒さに関するものが中心になります。

例えば

小寒 厳寒 寒風 寒冷

などです。

小寒の候 小寒のみぎり 小寒の折

など。


砕けた手紙の表現では

寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、ご無事にお過ごしでしょうか。

松の内も過ぎ去り、ようやくいつもの日常が戻ってまいりました。

吹く風も一層冷たく感じられるようになりました。

風と共に舞う小雪を眺めながら、

寒風に身も凍るような毎日ですが、お風邪など召されていませんか。

松飾りも片づけられ、ようやく日常が戻ってまいりました。

身に染みるような本格的な寒さがやってまいりました。

本格的な冬将軍の到来のこの時期、

などと表現します。

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◆改まった例文

謹啓 寒冷の候、○○様におかれましては益々ご健勝のことと存じます。

平素は色々とご配慮いただき、ありがとうございます。

(主文)

寒さはこれからが本番となります、いっそうのご自愛をお祈りいたします。

◆一般的な手紙の例文

拝啓 吹く風も一層冷たく感じられるようになりましたが、お風邪など召されていませんか。

おかげさまで私たち夫婦は元気にやっております。

(主文)

寒さはこれからが本番です。お体くれぐれもご自愛ください。

敬具

結びは普通の手紙のように相手の事を気遣います。

1月下旬に使われる季語



1月の下旬は二十四節気の一つ大寒以降を目安とします。

大寒は1月20日ごろです。

一年で最も寒い時期になるのでこの頃も寒さに関する季語を用います。

例えば

酷寒 大寒 降雪 

などが改まった手紙には用いられます。

降雪の候 降雪のみぎり 降雪の折

など。

ただし、暖かい地方の方に手紙を送る時には雪にまつわる季語を用いるのはあまり適切ではありません。


砕けた表現の手紙では

寒さがいっそう身に染みる季節となりました。

大寒ともうします通り冷え込みが一層厳しくなってまいりました。

そちらでは雪見酒が楽しみな季節ですね。

凍てつくような冷気の中、夜空の星が一層鮮やかなこの季節

底冷えするような寒い日が続いておりますが、皆様お変わりございませんか。

大寒を過ぎ、寒さも一層厳しくなってまいりました。


など、厳しくなった寒さを表すようにします。

◆改まった例文

謹啓 酷寒の候、お変わりなくご精勤なさっていることと拝察いたします。

おかげさまで私どもは家族みなつつがなく暮らしております。

(主文)

寒さ厳しき折柄、くれぐれもお体ご自愛くださいますようお願い申し上げます。

謹白

◆一般的な手紙の例文

拝啓 大寒と申します通り、冷え込みが一層厳しくなってまいりました。

皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

(主文)

インフルエンザも流行していますので、くれぐれもお体を大切になさってください。

敬具


1月はお正月から普通の日常に戻る時期で、体調を崩しやすい季節でもあります。

手紙では前文の時候の挨拶に季節感と相手への気遣い、

結びにも相手を気づかう文言を盛り込むことで気持ちを表現してください。

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