結婚式に招待される機会は上司になればそれなりに増えてきます。
部下の結婚式では主賓やスピーチを頼まれたりいろいろと準備も必要です。
一番悩むのはご祝儀にいくら包んだらよいのか、ということです。
世間一般の相場は一応、心得ていても立場上、金額には気を遣う必要もあります。
そこで、今回はどのようにご祝儀の金額を決めたらよいのか、目安になる基準を紹介してみたいと思います。
人間関係によって相場も違ってきますので、参考にして決めてください。
結婚式のご祝儀の一般的な相場は
結婚式のご祝儀の基本になる金額は
3万円
と言われています。
この金額は普通の人間関係の結婚式に招待された時に包む金額です。
何をもって普通というかは難しいところですが、
会社での友人、先輩、後輩、
と考えればよいと思います。
特に親しい関係でもなく、普通にお付き合いが出来ている間柄、ともいえます。
上司や部下といった関係も含まれますから、部下の結婚式で3万円という金額を包めば常識を外れているとは思われないでしょう。
ただ、この金額は誰にでも当てはまる万能の金額ではありません。
あくまで基準になる相場と思ってください。
少し例を挙げて、金額を増やした方が良い人間関係と、その金額を見てみます。
ケース別のご祝儀の金額
会社でも部下との立場の違いで、3万円ではちょっと寂しい場合もあります。
その際にはいくら位が相場になるのか、金額を見ていきます。
◆役付き上司と部下の場合
例えば自分が部長以上の役付きの上司である場合、部下に対しては
5万円は最低ラインと思った方がよいでしょう。
それだけ収入も多く、招待されるということは面識もあるでしょうから、
他に会社で招待された出席者とは差をつけておいた方がやはり流石と思われます。
あまり多く包みすぎても引き出物や出される料理とも釣り合いが取れず、かえって気を遣わせてしまうかもしれません。
上限は8万円くらいに見ておきます。
役付きの上司が用意するご祝儀の金額は他の出席者よりも多く、地位に見合った金額
5万円から8万円
くらいが適当な金額と言えます。
◆主賓として招待された場合
主賓として招待されるということは部下とごく近い関係であり、新婦とのなれそめやいろいろなことを知っている場合がほとんどです。
結婚式に招待された上司の中でも特別なゲストと言えます。
席も特別に用意されて、引き出物も他の出席者とは別のものということもある存在ですから、ご祝儀もそれなりの金額になります。
役付きの上司の場合と同じように
5万円から8万円
位は包みたいところです。
主賓以外の役付き出席者よりも少なくなることを考慮すると8万円くらいにした方が無難かもしれません。
◆会社の社長の場合
自分が会社の社長である場合は、部下に対しても他の出席者よりも金額が少ないと言うのはあまり好ましいことではないと思う方が多いです。
会社の規模にもよりますが、
小規模な会社で結婚する部下と面識がある場合は
5万円から10万円くらい
が目安です。
反対に大きな会社では従業員が多く、社長まで結婚式には招待しないことが多いのではないでしょうか。
結婚する当人と面識がないことも多く、形だけ招待された場合は10万円くらいを限度に見ておいた方がよいでしょう。
面識はなくても、会社の規模によって少なすぎるのも気になるので、ほかの出席者とのバランスをとって金額を決めます。
参考までに部下の結婚式ではなくても、社長の場合はお付き合いで取引先の結婚式に招待されることもあります。
その時の金額は
3万円から5万円くらいを包みます。
先方とは面識がないことが多いので、3万円でも特に問題はありませんが、会社の経営者となると5万円くらいが無難ともいえます。
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◆夫婦で部下の結婚式に招待された場合
夫婦の場合は基準になる金額が少し異なります。
夫と妻で別々にご祝儀を用意するのではなく、夫婦でまとめてご祝儀を包みます。
その場合の目安は
5万円です。
1人が3万円でその倍の6万円を包むという考え方ですが、割り切れる偶数は良くないという習慣から5万円が相場となっているようです。
実際には5万円でも割り切れるので厳密にこれを守るかどうかは本人の判断ということになりますが。
もし、6万円をご祝儀に包むのなら、1万円札を6枚ではなく、1万円札を5枚と5千円札2枚という具合に合計のお札の枚数を奇数にするという方法もあります。
より親しい関係というのなら、
7万円から8万円くらいを包むと良いと思います。
この際には引き出物も夫婦で一つになりますから、極端に高い金額にしなくてもよいでしょう。
◆仲人として参加するとき
仲人として夫婦そろって部下の結婚式に出席する場合は特別な扱いになります。
一般的な考え方では
仲人は30万円くらいのご祝儀を用意します。
だだし、
仲人には新郎新婦両家からお礼金としてもらったご祝儀の金額プラス10万円をお返しするという習慣があります。
贈ったご祝儀はそのまま戻ってくるということです。
金銭のやり取りからすると仲人の方にお礼金だけ10万円渡せばよいのでは、と思えますが、
お祝い金を送ってそれに対してお返しする、という形を残しているのだと思います。
例としては
新郎家に30万円、新婦家に30万円のご祝儀を用意したとすると、
お礼金は
30万円+30万円+10万円=70万円、
新郎家、新婦家ともにお礼金が10万円出た時には80万円になります。
このあたりは結婚式場のかたやウエディングプランナーの方に聞くと良く解ります。
式の打ち合わせもあると思いますので、その際に確認しておきます。
◆結婚式に出席できない場合のご祝儀は
招待状が届いてから、早い時期に返信で参加できない旨を伝えた場合はご祝儀としては1万円程度を贈ると良いとされています。
基本的なご祝儀の金額は3万円ですが、この中には料理や引き出物などに配慮した分も含まれています。
ですから、欠席が分ればその方の分をはじめから用意しなくても良いので、この金額が適当とされます。
反対に
返事がかなり遅れて、式の準備も進んでしまっていると思われる時には出席したときと同額を贈るほうが良いと思います。
既に料理や引き出物の手配が済んでしまっている可能性を考慮して3万円程度を贈るほうが無難です。
また、特別なケースとして自分達の結婚式に来てくれた方の結婚式に出席できないときには、
頂いたご祝儀と同じ金額を贈ってお返しした方が後でトラブルになりません。
結婚式に欠席する場合は相手との関係性と事情を考えてご祝儀を決めてください。
ご祝儀の金額で気を付けること
ご祝儀の金額を決めたら次の事に気を付けてください。
・偶数を避ける傾向
割り切れる金額は結婚式にはあまり良くないとして避ける傾向もあります。
地域によって差もあると思いますが、包む金額は奇数であっても2で割り切れるので、
先ほどの例のように枚数を工夫して包むなどの工夫が必要な時もあるでしょう。
最近は余り気にしないことも多いようです。
偶数でも「8」は末広がりで縁起が良いとされるので普通に使われます。
・忌み言葉を連想させる金額
「4」や「9」は不吉な響きの数字も避ける傾向にあります。
地域や親族などの習慣でかなりの差があるので、気に留めておいてそれとなく確認してほうが無難です。
今回は上司が部下の結婚式で贈るご祝儀の金額について触れました。
地域性などでもその金額は違ってくると思いますが、標準的な相場を知っておくことで慌てずに準備できると思いますよ。
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