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喪中はがきが届いたらどうすればよいか 文例を交えた3つの対応


喪中はがきが届くのは大抵その年の10月から11月にかけてです。

もし、届いたらどうすればよいのかは受け取った側が

あらかじめ先方の不幸を知っていたか、

喪中はがきで初めて知ったか、

喪中はがきが12月半ばを過ぎて届いたか、

などで対応が異なります。

実際には喪中はがきを出す側が相手に気を遣わせないように考慮しますが、

それでも時期が外れたりすると受け取った側もどうしたらよいか悩みます。

今回はそれぞれに対応する文例を交えながら、喪中はがきを受け取った時にどうするかを紹介します。

年内に喪中はがきを受け取った場合の二つのケース



本来、喪中はがきは相手が年賀状を書く前の時期、

12月の初旬までに届く様に出します。

送る側の気遣いとしてはこれが常識ですが、受け取った側の対応としては2つのケースが考えられます。

◆相手の喪中を既に知っていた場合

・特に何もしない

葬儀に出席したり、知人や人づてに喪中を知っている場合は、特に何もしないのが普通です。

葬儀や49日に出席した親戚の方などには喪中はがきも出さないことも多いですし、

それほど親しくない場合も受け取ったままにしておきます。

この対応がごく一般的な対応ではないでしょうか。

・喪中見舞いを出す

喪中見舞いはあまり聞きなれない言葉だと思いますが、

喪中はがきを受け取ってから年内に相手方へ出すものです。

喪中見舞いの内容

喪中のご挨拶をいただいたお礼、
ご遺族の方への慰めの気持ちと励ましの気持ち、
こちらからも年始の挨拶を控える、

ということを記して先方に送ります。

文例としては

喪中お見舞い申し上げます
ご丁寧なご挨拶状をいただきありがとうございます
○○様のご不幸で、さぞお気を落としの事とお察し申し上げます
改めてお悔やみを申し上げますとともに 心よりご冥福をお祈り申し上げます
年始のご挨拶は遠慮させていただきますが 皆様のお幸せを心よりお祈り申し上げます

のようになります。

先方の喪中を知っているときにはあまり出すことはありません。

・寒中見舞いを出す

年が明けて松の内(1月7日)を過ぎてから立春(2月4日ごろ)までに出すのが寒中見舞いです。

喪中はがきを受け取って年賀状が出せないときに出しますが、こちらの方が一般的でよく知られています。

毎年やり取りをしていたり、親しい間柄ではよく用いられます。

文例としては

寒中お見舞い申し上げます
服喪中の事と存じ 年始のご挨拶は控えさせていただきました
○○様がご逝去され ご家族の皆様は寂しい日々をお過ごしのこととお察しいたします
悲しみが癒えますことをお祈り申し上げます
寒さが一段と厳しくなりますので どうぞご自愛くださいませ

のようにします。


まとめると、相手方の喪中を知っていて、喪中はがきを受け取った時は

特に何もしない
年内に届くなら喪中見舞いを出す
松の内が明けてから寒中見舞いを出す

という対応が考えられます。

特に親しい間柄でもないなら①、毎年やり取りをしている相手には③、特別な思いがあるなら②という選択が適当ではないかと思います。

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◆相手の喪中を知らなかった場合

喪中はがきが届いて初めて相手のご親族に不幸があったことを知った場合です。

対応の方法は喪中をしていた場合とあまり変わりませんが、親しい間柄やお世話になった方なら一言、気持ちを伝えたくなるものです。

・特に何もしない

この場合は年賀状を控えることをしますが、そのほかは何もしません。

これで礼儀に反するということはありませんから、

それほど親しい間柄ではない、

年賀状のやり取りしかない、

親戚ではあっても遠縁で会ったこともない、

という間柄では特別なことはしません。

形だけのお付き合いになっている場合も同じです。

・喪中見舞いを出す

親しい方や恩師の方が亡くなって親族や家族だけで葬儀を行った場合は、喪中はがきで初めて不幸を知ることになります。

最近は小さい規模のお葬式も多くなっていますから、年内にお悔やみを伝えたい時には喪中見舞いを出すのも一つの方法です。

内容としては先程の文例と同じですが、不幸を知らなかったことに触れる文を入れておきます。

文例

ご丁寧な挨拶状をいただきありがとうございます
○○様が御他界なされたとは存じあげないまま失礼いたしました
遅ればせながら 謹んでご冥福をお祈り申し上げます
寒さ厳しき折 どうぞお身体を大切に良い年を迎えられますようお祈り申し上げます

先方が亡くなられた直後に気持ちを伝えられなかったことが心残りで、早く気持ちを伝えたいのであれば年内の喪中見舞いを出してみるのもよいと思います。

・寒中見舞いを出す

年が明けてから気持ちの整理がついて改めてご挨拶をしたときには寒中見舞いを出してみましょう。

内容は先程の喪中見舞いの時と変わりません。

文例

寒中お見舞い申し上げます
お葉書をいただいて初めて○○様がご逝去されたことを知り 驚いております
日頃ご無沙汰しておりますゆえ 少しも存じ上げずたいへん失礼いたしました
ご家族の皆様におかれましてはご落胆の程お察しいたします
寒さも一段と厳しくなりますから くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます

年末は何かと慌ただしいので、寒中見舞いでお悔やみの言葉を伝える方も多くいます。

年賀状を出した後で喪中はがきを受け取った場合



一番困るというか慌てるのが年賀状を出してしまった後で喪中はがきが届くケースですね。

喪中はがきを送る側も12月初旬までに先方に到着するように出しますから、滅多に起こらないことだとは思いますが、

郵便事情や何かの手違いや事故で届くのが遅れることはあり得ます。

万が一年賀状を出してしまった後で喪中はがきを受け取った場合には次のような対処をします。

①年賀状を差し戻してもらう

郵便局にお願いして配達差し止めをしてもらいます。

年賀状の受付は12月15日から始まります。

配達までは時間がありますが、配達されてしまったものは回収できないので早めに連絡することがたいせつです。

手数料がかかりますが、窓口で相談してみてください。

請求の種類は取戻し請求です。

この請求は本人確認が必要で本人以外にはできません。

②お詫びの寒中見舞いを出す

出してしまった年賀状を取り戻せなない時期の時に喪中はがきが届いた時には

お詫びを寒中見舞いで伝えましょう。

文面

服喪中とは存じあげず年始状を差し上げてしまい 大変失礼いたしました
○○様を亡くされて お力落としの事でしょう
心からお悔やみ申し上げます
厳寒の折 お体ご自愛くださいませ

のようにします。

喪中はがきは出す方も受け取る側の事を考慮して出す時期を考えますから

こういったことはめったに起こらないと思います。

12月中旬以降に不幸があった場合にはあえて喪中は知らせず、

届いた年賀状の返事を寒中見舞いで出して喪中で伝えることが多いです。

喪中を知らせる寒中見舞いを受け取った時の返事の文にも寒中見舞いの文例は使えます。


喪中はがきを受け取った時の行動は故人との関係によって様々です。

自分の気持ちと相手の事情を察して適切は方法を選んでください。

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