10月は季節の変わり目、気候も一気に秋めいてきます。
時候の挨拶にもそれが現れますが、おたよりに使うものはより柔らかい表現が好まれます。
公式な文書は会社間でやり取りされる文書には
季語+候/みぎり+相手を気づかう言葉
という形になりますが、保育園や高齢者施設のおたよりはもっと砕けた表現になります。
今回はおたよりに最適な秋らしい表現を集めてみました。
季語を使う時期にとらわれることなく、その年の気候に合った表現でおたよりを作ってください。
10月の時候の挨拶の表現集
10月といってもその年によって季節の移り変わりは様々ですから、暑さの残る年や秋が早く訪れる年で表現も変わります。
幼稚園や保育園のおたよりでは子供たちの様子も含めた表現をすることもありますし、
高齢者施設ではより季節感を感じさせる表現をすることも多いです。
◆10月のくだけた時候の挨拶表現
保育園のお便りに向いた表現
涼しい季節になりました。子供たちも半袖から長袖に変わり秋本番になりました。
雲一つない秋晴れの空、屋外で子供たちが元気に遊んでいます。
10月に入り運動会も近づいてい参りました。子供たちは今、練習に励んでいます。
スポーツの秋、○○組のお友達はそとでかけっこやブランコを思いっきり楽しんでいます。
金木犀の甘い香りが漂ってきます。お天気の日はお散歩に出かける足取りも弾みます。
食欲の秋、○○組のお友達は給食を好き嫌いなく楽しめるようになりました。
日が短くなって、お外で遊び足りない様子の子どもたちは、
新年度が始まってもう10月、あっという間の半年ですね。
子供たちは散歩の時間は落葉を踏みしめて秋に親しんでいます。
近所の公園の木々も秋色に色付いて、心地よい秋風が吹きこんできます。
○○農園のお芋の葉っぱがいっぱい茂り、もうすぐお楽しみの収穫の時期です。
秋風が心地よい過ごしやすいこの季節、子供たちは毎日よく食べ、よく運動し、良く遊んでいます。
一般の手紙や施設のお便り向けの表現
金木犀の香りが秋風に乗って運ばれてくる今日この頃、
高く澄んだ空にさわやかな秋風、外に出るのが心地よい季節になりました。
木々の葉が色付き始め、秋の訪れを感じる今日この頃です。
いつの間にか町の街路樹もすっかり秋模様です。
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、楽しみの多い季節がやってまいりました。
朝夕の涼しさに虫の声、日々深まる秋を感じております。
鱗雲が浮かぶ空に山の稜線がくっきりと見え、秋の深まりを感じます。
紅葉の便りが聞かれる頃となりました。
庭に聞こえる虫の音に秋の深まりを感じるこの頃です。
近くの保育園の運動会の歓声が届いてまいりました。
色付くの山が鮮やかに目に映る今日この頃
この他にも身近な変化を言葉にして時候の挨拶を書くと臨場感が出ます。
くだけた言い回しの表現は季語を使う気時期を気にする必要がないので気候に合った表現ができます。
ではお知らせの構成例を二つあげてみましょう。
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保育園のおたよりの例
保育園幼稚園では保護者の方宛のおしらせが毎月配られます。
学年ごとだったり、クラスごとだったりしますが、構成は大体次のようになっていることが多いです。
①タイトル
組ごとなら
「
さくらぐみだより」
などします。
多くの場合はクラスごとのおたよりで子供の活動をしらせます。
学年ごとの場合や、園全体のおたよりの場合はタイトルの右下に日付と通算何号なのかを通し番号で記すこともあります。
②前文
時候の挨拶を含めたものを書きます。
子どもの活動と絡めて書くことがほとんどです。
「
スポーツの秋、○○組のお友達はそとでかけっこやブランコを思いっきり楽しんでいます。」
「
子供たちは金木犀の香りを楽しみながらお散歩をする毎日です。」
③10月の行事
その月の予定を書きます。
学年全体や園全体の行事を書きます。
10月の予定
4日:運動会
10日:お絵かき大会
20日:健康診断
など。
④10月の課題
その月に読む本や歌う歌など目標にするものを書きます。
⑤10月のお誕生日
10月にお誕生日になるお友達を紹介します。
さいとうともや くん(7日) えんどうみき ちゃん(11日) やまだゆうこ ちゃん(24日)
⑥9月の活動
前の月の活動報告です。
給食でのお箸の持ち方を練習しました。
運動会の入場門の飾りをみんなでお花紙を使ってつくりました。
クラス全員が手洗い、うがいをきちんとできるようになっています。友達同士で協力し合って教えあうことを学び、実行できるようになり大きな成長が見られました。
⑦10月の活動
ここには先ほどのクラスごとや学年ごとの予定ではなく、もっと細かい生活の目標を書きます。
目標
・食事:お箸の持ち方の練習。野菜を好き嫌いなく食べられるように。
・排泄:(特におむつのトレーニングをしている年齢には書く)
・清潔:手洗い、うがいを自主的に行えるようにする。
・着替え:ボタンの付け外し、上着の脱着を自分でできるようにする。
この他、睡眠や仲間、言葉、からだ、などについても10月の目標を細かく子供たちの成長に合わせて定めます。
ある意味、保護者との信頼関係のもとになる情報です。
デイサービスのおたよりの例
デイサービスなどの高齢者施設でもおたよりを毎月出すところがあります。
その際にも、前の月の行事と今月の予定などを中心にするので内容は幼稚園保育園のものと大して変わりません。
①タイトル
○○デイサービス通信〇号
などのほかにお便りに特別に名前が付けられているものもよく見受けられます。
タイトルの右下には発行年月日が入ることが多いです。
②前月の作品など
今回は10月のおたよりなので、9月の壁面製作やレクで作ったものを掲載します。
③前文
ここに時候の挨拶を入れた前文とともに書き入れます。
木々の葉が色付き始め、秋の訪れを感じる今日この頃です。
④前月の活動1
前の月の活動を簡潔に書きます。
運動会の概要やブドウ狩りの様子など。
⑤前月の活動2
ここにも活動を書きます。
敬老会の様子など、地域と連携したものなど。
活動記録は一つにまとめて箇条書きにしたり、施設内だけのものと地域と連携したものに分けて書いたり、工夫すると分かりやすいです。
⑥10月の行事
筆ペン教室 :8日
紅葉ツアー :15日
公園散策 :17日
焼き芋大会 :31日
など、行事予定を記載します。
最後に
朝夕はかなり冷え込む日もありますので、気温の変化などにはお気を付けください。
などの結びを加えることもあります。
デイサービスのおたよりの場合は写真を多く取り入れると楽しさが伝わるものがつくれます。
逆に保育園や幼稚園のおたより場合は保護者の方への連絡事項が多いので、限られたスペースではバランスを工夫する必要があります。
この種のおたよりには親しみの持てる時候の挨拶で季節感を出すようにしてください。
10月はとくに変化の大きな時期なので、地域や気候に合わせて表現を工夫しましょう。
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