春から秋にかけては庭木に沢山の害虫が出てきます。
特にガーデニングをしている人にとっては悩みの種ですね。
害虫駆除剤は市販のもの在りますが、植物にとっても有害だったり、散布するのに近所に気を使ったりと面倒なこともあります。
そこで今回は、家庭用の洗剤で簡単につくれる害虫駆除剤を紹介します。
庭木や庭にいるほとんどの虫に効果があるものなので一度試してみてください。
また、害虫が発生しにくい予防策も併せて紹介します。
洗剤を使って害虫を駆除できる訳
害虫駆除というと殺虫剤を思い浮かべますが、洗剤を使ったものは虫に対して毒性のものではありません。
虫には気門というものが横腹にあります。
虫はこの気門から呼吸をしているわけですが、ここを塞いで殺してしまおうというのが今回紹介する駆除剤です。
それなら単純に水をかければ良いのではないかと思いがちですが、この気門は油分や毛におおわれていて通常は水が入りにくくなっています。
つまり、普通の水ははじかれてしまったりして、ここを塞ぐことができません。
今回はいわゆる洗剤を混ぜた水を作るわけですが、これは虫の体に均一に貼りついて、はじかれたりしません。
油分にもなじんでしまうので、ちょうど、虫の体を隙間なくコーティングしてしまいます。
呼吸が出来なくなった虫は窒息死してしまいます。
また、毒性のある殺虫剤だと、その薬に対して虫が耐性を持ってきたりしますが、これはそもそも毒ではないのでその心配もありません。
◆効きやすい虫
中でもこの駆除剤で退治しやすい害虫としにくい害虫がいます。
・効果的な虫
蚊 ハエ クモ 毛虫 イモムシ 我 アリ アブラムシ カメムシなど
・時間がかかる、濃度を高くする虫
ダニ ナメクジ ダンゴムシ など
どちらもきちんと体に満遍なく吹きかけられたら、という状態でですよ。
特にゴキブリはある程度の大きさですし動きが素早いので、からだ全体にかけるにはコツがいります。
虫の大きさと動きで狙いやすいものなら簡単に退治できます。
それ以外は狙い方を工夫します。
では、作り方を紹介しましょう。
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害虫駆除剤の作り方
身の回りにあるもので十分できますが、一つだけこだわって探してほしいものが在ります。
それはスプレー容器です。
スプレーの状態を霧状、泡状、噴射などの切り替えができるボトルを用意してください。
より効果的な使い方ができるようになります。
◆用意するもの
・水(水道水で十分です)
・食器用洗剤(これも何でも大丈夫です)
・油
食器用洗剤は普通に売られているもので十分です。
油は必ずしも必要ではありませんが、気門を塞ぐ効果をより高めたいので私は少量入れています。
◆作り方
水、500mlを基準に作ってみます。
①水をボトルに入れる
水500mlを容器に入れます。
②洗剤を入れる
洗剤の量はそれほど厳密に測らなくても大丈夫ですが、15mlくらいにします。
これは濃いめに作るときの量です。
ペットボトルのキャップが1杯で7mlですから、それを基準に量って入れてください。
③油を入れる
油はほんの少しで大丈夫です。
量は1mlくらいで十分。
おすすめは洗剤に混ざりやすい、キャノーラ油です。
オリーブオイルも混ざりやすいですが、高価なので私は使いません。
油を入れることで、揮発しにくく、長時間気門を塞いで殺虫効果を高めてくれます。
ゴキブリなどに使用するときにはぜひ入れてください。
④少し振って出来上がり
ボトルのキャップをして、振って混ぜます。
油分は分離しやすいので使用する直前にも振ってください。
水や洗剤、油を入れるときは漏斗をつかうとこぼれません。
◆吹き付け方
出来上がった害虫駆除剤は使用前に必ず、分離している油分を振って混ぜてから使用します。
スプレーボトルの切り替えを虫や状況に合わせて使い分けます。
・噴射(ビーム)
距離が遠かったり、動きの鈍い虫に一点集中で吹き付けるときに使用。
葉っぱの裏についた毛虫、弱って地面に落ちた虫、狭い隙間に逃げ込んだゴキブリなどにはこの方法で吹き付けます。
・霧状
小さくて狙いが定めにくい虫、動きの速い虫に対して有効です。
ハエや蚊などを狙うときに使用します。
・泡状
狙った場所にある程度の範囲で吹き付けられるので便利です。
例えば霧で床に落ちた虫にとどめを刺すときに使用します。
こんな風に使い分けるとあらゆる虫に使えます。
虫を寄せ付けない工夫
害虫が庭木に出てしまったら、駆除するしかないですが、虫があまり出ないようにする工夫も必要です。
ここで紹介するのは虫よけスプレーに使われている成分の植物を置く方法です。
虫が嫌な匂いを出すものを置けば自然と虫が避けていきます。
お勧めの植物は以下の通りです。
◆レモングラス
ゴキブリに効果的ですl
レモン系の匂いはゴキブリが嫌う匂いです。
レモングラスは人間にとってはさわやかな香りですから、部屋などにおいてもストレスになりません。
◆ペパーミント、アップルミント
虫全般に聞く香りを出します。
ミント系は害虫に対しても効果があります。
害虫が出る付近に置くのがお勧めです。
◆サントリナ
蚊に効果的です。
庭とか花壇に植えると蚊が嫌います。
◆タンジ―
虫よけ効果が高く、利用されています。
特にハエの発生が気になる時にはその周囲に置くようにします。
花の部分を干して防虫剤として使用することもします。
タンスやカーペットの下に入れたりして防虫効果があります。
アリ除けの効果も期待できます。
◆除虫菊
白花を咲かせるものです。
別名はピレスラムと言われます。
殺虫成分であるピレトリンという成分を含んでいて、虫よけとして知られています。
庭に植えても効果があります。
庭木に害虫がついたとき、家に虫が出た時は手軽に作れる害虫駆除剤を使ってみてください。
また、害虫が出る前の時期から予防する方法として虫の嫌う植物を植えるなどの予防も試みることも頭に入れておきましょう。
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