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6月の季語 俳句を子どもが作るときのポイント

6月は学校でも色々な変化がある季節です。

授業で俳句を作るにも面白い季節ですが、慣れない子どもたちは難しく感じてしまいがちです。

季語は考えすぎるとぎこちない俳句になってしまいがちですが、特別なものと思い込むことが俳句を難しく考える原因になっているようです。

今回は6月の季語を使って俳句を子どもが作るときのコツをお話します。

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俳句を身近に簡単につくるためのポイントを

俳句を作る夏 小学校で使える季語と簡単な作り方

の記事で詳しく説明しましたのでそちらも参照してコツをつかんでください。

ここでも簡単におさらいしながら説明します。

俳句は親しみやすい



良く授業で俳句を教わるときに俳句のルールを教わると思います。

5.7.5の17音で作る
季語を必ず入れる

この二つを守りなさい、と言われるでしょう。

最初の「音」の考え方で困ってしまう子どももいるようですが、

一応の決まりというだけで、厳密に守らなくてはいけないというものではないと思ってください。

◆音の数え方

「あ」「きゃ」「ー」などを1音と数えます。

普通のひらがなの文字を数える例を挙げると

「じどうしゃ」「じ」「ど」「う」「しゃ」と分けられるので4音と数えます。

「サッカー」「サッ」「カ」「ー」と分けられるので3音となります。

迷うのは小さな「ゃ」などの音とカタカナで音を伸ばすときの「ー」くらいです。

それと5.7.5の文字数ですが、多少は多かったり少なかったりしても大丈夫です。

実際の俳句にも「字余り」「字足らず」といって、文字がこの決まりよりも多くなってしまった句、反対に少なくなってしまった句があります。

ですから、最初の決まりの5.7.5の音の数にはそれほどこだわらずに自由に考えてよいのです

◆季語

季語は時候の挨拶の前文に使われたりして、月や季節によって使ってよい言葉が決まっています。

といっても、子どもが俳句を作る時には「詠むときの季節をかんじさせる言葉」という感じでとらえて考えてもらった方がのびのびとした句が出来上がります

暗記科目のようになにがなんでも覚えなきゃ、という意識はかえって悪影響になります。

季語はあまり気にする必要はなく

・天候、気温などの気候
・身の回りの植物
・身の回りの生き物
・身近な行事(祭、運動会、遠足)
・学校の催し
・身の回りの自然

を見ることによる変化の気づき、が大切です。

もともと季語はこの変化そのものを表すものですからね。

例えば6月なら

学校や通学路にアジサイが咲いた、

かたつむりを見つけた、

6月後半になっても雨が降らない、

夏服になった(ころもがえ)、

といったことを自分で表現すればもう俳句の土台が出来上がっています。

身の回りで気づいた変化を言葉にしましょう、というのが俳句ですよ、くらいの気持ちで取り組んでもらいましょう。

特に年齢がひくい子どもたちにはこの方が良いと思います。

ここから先のやり方は先程紹介したこのブログの記事

俳句を作る夏 小学校で使える季語と簡単な作り方

で解説していますので、参考にしてください。

では次は6月に使われる季語を紹介してみます。

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6月に使われる俳句の季語



身近な生き物や自然を表す言葉として、こんなものがあるよと教えてあげてください。

お馴染みのものから知らなかったものまであると思います。

◆植物

葵(あおい) :庭や公園などに観賞用として植えられているのを見られます。高さは二メートルくらいで六月から七月にかけて大きな花をつけます。

青梅(あおうめ) :梅の実ですが、まだ熟していないものを指します。

紫陽花(あじさい) :梅雨の時期代表の花です。

瓜の花(うりのはな) :マクワ瓜のはなのことで、黄色い花です。

桜桃(おうとう) :いわゆるさくらんぼです。

柿の花(かきのはな) :梅雨のころ、黄色味がかった白色の花をつけます。

早苗(さなえ) :稲を育てる苗代から田んぼに移す頃の稲の事を呼びます。

紫蘇(しそ) :お馴染みの食用のしそです。青紫蘇と赤紫蘇があります。

花石榴(はなざくろ): 6月から7月にかけて肉厚の紅の花を咲かせます。

花橘(はなたちばな) :6月ごろに香りの高い白い花を付けます。昔から多くの句に詠まれています。

枇杷(びわ) :梅雨の頃にたくさん実を付けます。夏の果実の代表です。

この他、

額の花(がくのはな) 沙羅の花(さらのはな) 青柚子(あおゆず) 青胡桃(あおくるみ) 青蜜柑(あおみかん) 桑の実(くわのみ) 若竹(わかたけ) 百日紅(さるすべり) 桐の花(きりのはな) 苔の花(こけのはな) ダリア ガーベラ 

なども6月の季語に使われます。

小学生や中学生の子供たちはあまり植物に興味なハイかもしれませんが、身近ななところにもたくさん見つかると思います。

◆動物

雨蛙(あまがえる):夏の季語です。単に蛙(かわず)というと春の季語になるのだそうです。

蝸牛(かたつむり)

あめんぼう

糸蜻蛉(いととんぼ):川にいるトンボの一種です。

毛虫(けむし)

オニヤンマ:大きなトンボです。

蛍(ほたる)

鮎(あゆ):日本の夏を代表する川魚です。6月に漁が解禁されます。

この他にも

蚯蚓(みみず) かはせみ 濁り鮒 蜥蜴(とかげ) なども使われます。


通学路や学校でよく目にする生き物に注目しましょう。

◆行事など

梅雨(つゆ)

空梅雨(からつゆ)

梅雨晴れ(つゆばれ)

入梅(にゅうばい)

芒種(ぼうしゅ):米や麦などイネ科の植物は芒(のぎ)と呼ばれるとげを穂先に持っています。そこからこれらの種をまく時期の事を言います。

水無月(みなづき):旧暦の6月のこと

六月(ろくがつ)

更衣(ころもがえ)

祭り(まつり)

この他にも

苗取り ビアガーデン パラソル 夏帽子 夕凪 ナイター キャンプ 梅雨寒 金魚すくい 初夏 梅雨冷え

なども使われます。

学校行事や家族で出かけた時のことを思い出すといろいろ見つかります。

では、具体的に小学生くらいの子どもが作る俳句の例を挙げていきましょう。

6月の季語をつかった俳句の例



・紫陽花の葉っぱの上にいる蝸牛を見て

あめにぬれ おむかえまってる かたつむり

・蝸牛のからと自分のランドセルを想い比べて

かたつむり ランドセルには ゆめいっぱい

・兄弟げんかの後で

なかなおり 二人で食べる さくらんぼ

・雨の日の校庭を眺めて

梅雨の日の ブランコひとり さみしそう

・紫陽花の花をみて

あじさいが 雨をかぶって うれしそう

・梅雨晴れの日のベランダを見て

梅雨晴れに 物干しざおは 超満員

・衣替えの日に

夏服が かしこまってる 枕元


小学校の低学年から高学年まで、日常の場面場面に目を向けるといっぱい出来そうですね。

季節や行事などの生活変化に目を向けることがポイントです。

6月に俳句を作るときの参考にしてみてください。

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