端午の節句に武者飾りと一緒にかざる鯉のぼり。
大抵、出すのは人形と一緒です。
でも
、鯉のぼりはいつから飾るのがよいか知らない方も結構多いです。
ご近所の様子を見ながら、なんて方も居ますし。
今回は鯉のぼりを出す時期と仕舞う時期、仕舞うときの注意点についても触れていきます。
では、鯉のぼりに込められた意味から見ていきます。
鯉のぼりを飾る意味は
鯉のぼりが飾られるようになるルーツは江戸時代にさかのぼります。
また、中国の伝説にも関係しているようです。
・将軍家の風習
江戸時代に将軍家に男の子が生まれると、お祝いに幟を立ててお祝いしました。
この風習が武家全体に広まって、のちに他の庶民も真似するようになります。
・中国の伝説
中国には鯉にまつわる話で
鯉が滝を登り、竜門を超え、龍になって天に登った
という登竜門の伝説があります。
このことから鯉は立身出世のシンボルとされていました。
この二つのお話が組み合わさって、鯉のぼりが誕生します。
また、鯉のぼりには出世だけではなく、子供が健康に育ってくれるようにという願いも込められています。
江戸時代は栄養面や医術の面では今とは雲泥の差があり、疫病や栄養失調によって乳児の死亡率が非常に高かったといわれています。
このことからも生れてきた子どもの健康と成長を願う親の気持ちも切なるものがあったのです。
今に伝えられている鯉のぼりのルーツはこんなところにあります。
鯉のぼりはいつから飾るか
鯉のぼりを飾る時期というのははっきりとした決まりがありません。
地方や地域によっても様々なのが現状です。
一般的には
端午の節句の早くても1か月前位、
仕舞うのは遅くても、梅雨が始まる前まで、といったところでしょうか。
・鯉のぼりを飾る時期
鯉のぼりを飾り始めてもよいといわれる時期は
春分の日以降(3月の20日、21日くらい)からとされていますが、さすがに3月中は早すぎる感があります。
4月には二十四節気の一つ、
清明(4月5日ごろ)がありますのでこのタイミングが一番良い感じですね。
清明はすべてが清らかで明らかな頃、という意味がありますから、鯉のぼりが空を泳ぎ始めるにはふさわしい日と言えます。
もちろん、縁起のいい日の大安に合わせて出してもよいですが、私は天気の良い日を優先して選んで出しています。
ということで特に問題なければ、
春分の日以降で端午の節句の一月位前に当たる晴れた日、
が良いタイミングだと思います。
鯉のぼりをいつ仕舞えばよいか
今度は鯉のぼりを仕舞うタイミングについてです。
端午の節句を過ぎたらすぐに仕舞ってしまうというご家庭も多いようですが、
これも特に決まりはありません。
外に出した鯉のぼりはきれいに見えても埃や花粉などいろいろと付着しているものです。
仕舞うにしても多少の手入れをする必要があります。
5月にも鯉のぼりを仕舞うタイミングとして目安になる二十四節気の一つ、
小満(5月21日ごろ)
があります。
小満は植物が満ちたころ(大きく成長したころ)という意味があります。
また、関東が梅雨に入る時期の少し前くらいに当たるので、この時までに手入れを仕舞うのがタイミングとしてもよいと思います。
この頃までには日差しも強く、天気の良い日も多くなるので鯉のぼりを洗ってしまうには理想の日が多くあるでしょう。
片づけやすい日を選んでしまうようにしましょう。
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鯉のぼりの手入れの仕方
空を泳いだ鯉のぼりは少なからず汚れています。
綺麗に見えても、表面にはほこりなどもついているので、それを落として仕舞いたいものです。
ここでは一般的な洗い方を紹介します。
材質や染料は千差万別ですから、購入したお店やメーカーに問い合わせたり注意書をよんで鯉のぼりを痛めないように注意します。
◆こいのぼりの洗い方
最近の鯉のぼりは素材がナイロンかポリエステル製なので多くの場合はこの方法で十分です。
おふろの残り湯を利用して湯船で行えば、大きな鯉のぼりも洗えます。
①洗剤を溶かす
台所用の中性洗剤を少量お湯に溶かします。
お湯の温度は40度くらいまでです。
薄めにするのがコツです。
②浸す
鯉のぼりを1時間くらい浸します。
浸け置きすることで表面い付着した埃などが浮きます。
汚れは軽くもむようにします。
金粉などが付けられている鯉のぼりは装飾が落ちてしまうことがあるので注意です。
③すすぐ
水がきれいになるまですすぎます。
擦ったりしないように丁寧に行います。
④水を切る
強く絞らず、水気を取り除きます。
⑤乾かす
風通しの良いところで陰干しします。
天気の良い日なら半日程度で乾くでしょう。
⑥たたんで仕舞う
乾いたらしわにならないように畳んで仕舞います。
ポリエステル、ナイロン素材の鯉のぼりに防虫剤は必要ありません。
最近の防虫剤は化学薬品が多く入っているので、染めてある色に影響が出ることがあります。
使うときには製造元や販売元に問い合わせてみましょう。
保管は直射日光の当たらない、湿度の低い場所を選びます。
注意点としては洗濯機は絶対に使わないようにすることです。
金属部分で本体や装飾部分が破損したり剥がれたりしてしまいます。
こうすれば鯉のぼりを長持ちします。
今回は鯉のぼりをいつから出すか、いつ仕舞うかについて採りあげました。
決まった日にちのというのはありませんが、自分が目安にしている時期をお話しましたので、
今年の鯉のぼりを出すときの参考にしてみてください。
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