高齢者施設で行う5月のレクリエーションの一つに鯉のぼり製作があります。
利用者の方々が一人一人作るものとみんなで一つのものを作る方法がありますが、今回は皆で一つのものを作る方法を紹介します。
作って飾る鯉のぼりとつくった鯉のぼりをつかってレクを行う方法も紹介します。
まず、はじめは飾るこいのぼりです。
筆で描く本格志向の鯉のぼり
良くレクリエーションとして行われる方法が折り紙や色画用紙を切りぬいて作る方法です。
このブログでも
折り紙で鯉のぼりを作る 立体感のある折り方
で紹介していますが、
すこし目先を変えて大きな鯉のぼりを布を使ってつくります。
職員の方も参加して一緒に作れるものですから、完成して飾ると皆の思い出にもなりますし、達成感も大きいでしょう。
◆用意するもの
無地の白い布(2メートルくらいの長さ)
墨または水性顔料のペイント
筆
布に模様を描く方法にはマジックインキを使用して描く方法、墨を使用して描く方法などがありますが、
本格的な雰囲気を出すときには筆を使用して描いた方が仕上がりがよいでしょう。
特に墨をつかって描く時の悩みは
滲みが出ること
です。
これを墨の濃さや布との相性などいろいろな原因があるのですが、滲まないようにするには次の様な方法があります。
・布に液体せっけんを塗って乾かしてから描く
・墨を使用せずに水性顔料のペイントを使用する
墨を使用して描くことにこだわるなら液体せっけんを塗る方法、
特に描きやすさや手軽さを優先するなら水性のペイントを使用する方法がお勧めです。
墨は色も限られていますから、水性のペイントや絵の具を使用して行うのが個人的にはいいのかな、と思います。
◆作り方
①布に鯉のぼりの輪郭を描く
鯉の片面だけを描いて飾る時には片面だけ、
普通の鯉のぼりのように両面合わせてつくる時には両面分の布を切ります。
②筆で模様を描く
絵の得意な方には顔を、そのほかの人には鱗やヒレの模様を、というように得意なものによって分担してもよいと思います。
筆の擦れなどはあまり気にせずに楽しみながら描きましょう。
③飾る
乾いたら、壁にかざります。
片面の鯉なら部屋の壁に大きく貼ります。
両面の鯉なら裏返して縫い合わせて鯉のぼりを完成させます。
表返してくちのところに輪を通して完成です。
適当な棒を用意して紐をつけて固定します。
部屋の中でも少し空気が入れば立体的になって雰囲気が出ます。
作業するときには大きなテーブルに広げて、皆で模様を描きこむようにして一斉に作業します。
各部分で多少描き方や雰囲気が違ってきますが、そこがまた味になります。
スポンサードリンク
傘袋で作る鯉のぼり
今度は手軽な素材でユーモラスな鯉のぼりを作ってみます。
後で行うレクリエーションでも使用できるものです。
◆材料
傘袋
マスキングテープ(カラーの物)
折紙
ボンド
◆作り方
画像の様な手順で作ります。
①傘袋を膨らませる
傘袋に空気を入れて膨らませて開いている口を縛ります。
しぼんだままだと、しわになったまま模様を貼り付けてしまうことがあるので、膨らませておいた方が後の作業が楽になります。
②模様を貼り付ける
口の部分を最初に貼り付けます。
結んだ部分を尻尾に見立てて、仕上げる方法もありますが、みすぼらしい印象になることもあるので注意です。
今回は結んだ側に口を作ります。
黄色などのマスキングテープを巾広めに一周貼ります。
次は目を貼ります。
折紙を切り抜いて作って貼ります。
白目、黄色、黒目を切り抜いて目玉を作ってボンドで貼り付けます。
ボンドは有機溶剤が含まれていないものが理想です。
有機溶剤は傘袋を溶かしてしまうものもあるので避けた方が良いでしょう。
次は胴体の模様を作ります。
鱗を一枚一枚作って貼ると重くなってしまうので、今回は色付きのマスキングテープを斜めに交差させるように貼っていきます。
尻尾の部分を残して巻き終えます。
最後に黒のマスキングテープを使用して尻尾の模様を貼ります。
黒や青で作れば真鯉
赤系のテープで作れば緋鯉になります。
軽くて宙に浮きやすいこいのぼりが出来上がります。
一人一人が作っても簡単で楽しいものです。
ではこの鯉のぼりをつかってレクをしてみましょう。
傘袋の鯉のぼりを使ったレクリエーション
先ほど作った鯉のぼりを泳がせるレクをやってみます。
◆準備
大きなシーツを1枚用意して、利用者の方々がシーツを挟んで向かい合います。
全員椅子に座ってもらいます。
スタートとゴールの位置を決めます。
シーツの端をみんなが持ったら準備完了です。
◆レクの行い方
利用者の方が作った鯉のぼりを1匹ずつシーツのスタートの位置にのせます。
シーツを波立つように動かして、鯉のぼりを動かしてゴールさせます。
全員の鯉のぼりを泳がせてゴールさせてください。
コツは鯉のぼりが自分の近くに来た時にシーツを持ち上げるようにしていくと自然に波が出来て鯉がゴールに向かいます。
力任せにシーツを上げてもうまくいきません。
鯉のぼりが軽すぎると舞い上がってばかりでうまくいきませんから、中にビーズやスーパーボールなどを入れて最適な重さにします。
このレクを目的として鯉のぼりを作る時には職員の方がリハーサルを行って傘袋の中に入れる適当なものを決めておきます。
◆行うときの注意点
利用者の方が椅子の上でバランスを崩さないように気を配ります。
腕をあまり高く上げるとバランスを崩して後ろにひっくり返る恐れがあるので、両足の裏を床にしっかりと付けて行ってもらいます。
椅子も安定感のあるものを用意して事故が起きないように配慮してください。
高齢者施設での5月のレクリエーションの参考にしてみてください。
合わせて読みたい記事
5月の壁面工作 いちごをつかった楽しみ方
鯉のぼり デイサービスで作る作品のアイデア
5月の壁面飾り 幼稚園児が興味を持つには
こいのぼりの壁面飾り 型紙の使用法と園児の年齢
折り紙で鯉のぼりを作る 立体感のある折り方
スポンサードリンク
コメント 0