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1月の時候の挨拶とお礼状の書き方

1月は年の初め、お礼状の挨拶も上旬、中旬、下旬で違ってきます。

お礼状は一般的に普通の手紙を書く時と書き方も構成も同じです。

違ってくるのは前文に当たる時候の挨拶です。

今回はお礼状に使う時候の挨拶を中心に例を紹介します。

時候の挨拶の公式は

季語、季節を表す言葉+候/みぎり

ですが、お礼状は親しい関係の方々や恩師の方に出すことが多いと思いますので、公式な文書で使う表現よりも多少くだけた表現を多めに取り扱っていきます。

まず、手紙の書き方の基本からおさらいしてみます。

手紙の基本的な書き方



手紙は大きく分けて

前文、主文、末文、後付け

に分かれます。

それぞれどんなことを書くかというと

①前文

ここには頭語「拝啓」「謹啓」などの言葉を書きます。

次に時候の挨拶、季節にあった表現をえらびます。

そして次に先方の安否を尋ねる文か、日頃の感謝を伝える文を書きます。

②主文

前文と区別するために「さて」「このたびは」などの言葉ではじめます。

この言葉を「起こし言葉」と言います。

そして、手紙の本題、自分の伝えたいことを書きます。

ここが本文です。

③末文

結びの言葉に先方の健康を願う言葉や今後のお付き合い願う文、お礼やお詫びなどを述べます。

最後は結語で締めます。

「敬具」「謹啓」など前文で使った頭語に合うものをえらびます。

④後付け

手紙を出す相手によっては

日付、署名等を書き添えます。


基本はこれだけ、今回扱う時候の挨拶はもちろん前文に含めます。

◆手紙とはがきの使い分け

お礼状には主に手紙とはがきの2種類の形式があります。

どちらで出した方がよいが迷う方も多いと思いますが、一応の目安があります。

・手紙(封書)で送る場合

目上の人に宛てる

結婚、出産、賀寿など

お見舞い、頼み事

病気、事故、災害のお見舞い

頼み事、催促、承諾、断り、お詫び、相談など

お悔やみ、弔辞、縁談など

・ハガキでも構わないもの

身内、親しい人たちへ送る時

新築、節句、一般的な祝い事

お祝い、贈答品などのお礼

年賀、暑中見舞い、寒中見舞い

転居、退職、移動など

招待状、案内状

喪中欠礼、死亡通知など


結婚や出産などは単なる通知や近況報告のときにはハガキでも構いません。

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1月に使う時候の挨拶



まず、目上の方等に出すお礼状の場合はかしこまった表現や公式な表現を使うこともあります。

その例は

酷寒の候
厳寒の候
初春の候
新春のみぎり
寒冷の候
厳冬のみぎり
降雪の候
寒気厳しき折柄

など、ビジネスにも使えるような表現があります。

でも、個人的なお礼状の場合はもう少し砕けた時候の挨拶の表現をします。

1月でも上旬、中旬、下旬と相応しい言い回しがあります。

季語を用いる場合は使うべき時期が決まっていますが、くだけた表現は厳密に区別することは少ないといえます。

その年の気候の状態で使うことも多いので一概には言えないのですが、時期別に分けた例を挙げてみましょう。

◆1月上旬の時候の挨拶

皆様にはお幸せな新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

ご家族で楽しいお正月を過ごされたことと存じます。

厳しい寒さが続いていますが、健やかに初春をお迎えになったことでしょう。

年も改まりましたが、例年にない寒さが続いております。

今年の初詣はどんな願いことをされたのでしょうか。

ご家族おそろいで、良きお年を迎えられたこととぞんじます。

◆1月中旬の時候の挨拶

寒の入りとともに、いよいよ寒さも本格的になってまいりました。

松納めもすみ、ようやくお正月気分から抜け出しました。

早いもので松の内も過ぎ、おとそ気分から抜けるころとなりました。

寒椿が鮮やかな花を咲かせる季節となりました。

今年は家族の健康を祈念して、なつかしい七草粥をいただきました。

例年になく、暖かな寒の入りとなりました。

◆1月下旬の時候の挨拶

大寒とはとはいえ、このごろの寒さはまた格別でございます。

寒風吹きすさぶ昨今ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

酷寒のみぎり、吹きすさぶ北風がいっそう身にこたえます。

コタツの中から雪見酒が楽しみな季節がやってまいりました。

冷え冷えとした大気に、星も凍てつくような寒夜がつづいております。

昨日から外は一面銀世界、雪合戦に興じる近所の子供たちの歓声が聞こえてまいります。

1月のお礼状の例文



では具体的なお礼状の例文を3つ紹介します。

◆快気祝いのお礼状(ビジネスのとき)

仕事関係で職場の方々にお見舞いをいただいたりしたときのお礼状の例です。


謹啓 厳しい寒さが続いていますが、健やかに初春をお迎えになったことでしょう。

 このたびの私の入院中は、皆様に大変ご迷惑をおかけしましたが、おかげさまで1月2日に無事退院し、半月ほど自宅からの通院治療を受けた後、職場復帰する予定です。

 入院中は多忙な中をお見舞いいただいた上に誠に結構な品まで頂戴し、心から厚くお礼申しあげます。

 つきましては、心ばかりの内祝いの品を別便にてお送りいたしましたので、お納めください。

 職場復帰後は、二度とこのような事態にならないように健康管理に十分留意いたしますので、変わらぬご厚誼のほどを切にお願い申しあげます。

                                         敬白

こちらは定型文的な言い回しです。特別に何ももらわなかった場合には内祝いの下りは省略します。

◆快気祝いのお礼状(友人親戚への場合)

拝啓 寒の入りとともに、いよいよ寒さも本格的になってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 このたびの私の入院中は、皆様からいただいたお見舞いと励ましのおことばが、何よりの活力になりました。

 お陰さまで1月6日に無事退院し、現在は社会復帰に向けてリハビリに励んでおります。

 入院中は多忙な中をお見舞いいただいた上に誠に結構な品まで頂戴し、心から厚くお礼申しあげます。

 つきましては、心ばかりの内祝いの品を別便にてお送りいたしましたので、ご笑納ください。

 末筆ながら、ますますのご健勝とご多幸をお祈り申しあげます。

                                         敬具

普段はあまり顔を合わせない親せきを想定したお礼状にしています。

友人同士の場合はもう少し砕けた表現でもよいと思います。

◆出産祝いのお礼状

出産祝いは、お礼、子供のこと、近況などを書くようにします。


拝啓 厳しい寒さが続いていますが、健やかに初春をお迎えになったことでしょう。

 さて、このたびは、子どもの出産にお祝いを贈っていただき、ありがとうございました。

 私たち夫婦の名前から一字ずつとって「啓太」と名付けました。

 二人にとって初めての子供ですので、戸惑うことが多い毎日ですが、おかげさまで、母子ともに健康に過ごしております。

 頂きましたベビー服ですが、とってもかわいくて、早速着せてみました。 お祝い、心からお礼申し上げます。

 寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。

                                         敬具 


この例文では結びに先方を気遣う言葉を加えています。

結びの例としては


厳寒のおり、ご自愛ください

本年も変わらぬお付き合いのほどをお願い申し上げます

寒さ厳しきおりから、お風邪など召しませぬようお気を付けください


などのように締めます。

お礼状は手紙の書き方と形式的にはそれほど変わりません。

前文の時候の挨拶は季節に合ったものを使ってください。

1月は寒さが厳しくなる季節なので相手の健康を気遣う言葉も忘れないようにしましょう。

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