保育園の先生に年賀状を書く、先生から年賀状が来る、いずれの場合も子どもには楽しみです。
最近は保育園の事情でやり取りをしないこともあるようですが、手書きの年賀状はもらってうれしいものです。
その際にきちんとしておきたいのが宛名。
保育士の先生が書く時も、園児が先生に出すときもちょっとした気遣いで受け取る側の印象も違ってきます。
今回は保育園での年賀状のやり取りについてお話します。
最初に宛名の書き方、次いで内容について例を交えて紹介していきます。
園児が年賀状を出すときの宛名は
子どもが保育士の先生に年賀状を出したいと言ったときは宛名は必然的にお母さんが手伝うことになりますが、
多くの保育園では先生の個人的な情報は公開してくれないので園に宛てて出すことになります。
その際には次のことに気を付けます。
◆書く前に気を付けること
・年賀状を出していいかどうかを確認する
保育園や幼稚園によってはやり取りを禁止しているところもありますから必ず確認します。
・保育園宛にするか先生個人宛てにするか
書き方が多少違ってきますからスペースに気を配るためです。
実際に書く前にこれらのことを確認しておきましょう。
◆書き方の例と注意点
では実際に例を上げてみましょう。
・先生個人に宛てた場合
○○市○○区○○町1-1-1
さくら保育園
○○ ○○先生
または
○○市○○区○○町1-1-1
さくら保育園
○○ ○○様
住所は園の住所、保育士の先生の名前はフルネームで最後に「先生」または「様」を付けます。
使うのはどちらか片方で重ねて使わないようにします。
普段の関係や保育園に出すということからも「先生」を使うことが多いでしょう。
クラスが多い場合は一人の先生との関りが強くなる場合はこの書き方を選ぶとよいと思います。
・園長先生と担任の先生と連名で出す場合
○○市○○区○○町1-1-1
さくら保育園
○○ 〇〇先生
△△ △△先生
この場合は園長先生の名前が右側、つまり先になります。
小さな保育園で園長先生が身近な場合やいつも子供たちにかかわってくれているときに良いと思います。
・保育士の先生全員に宛てる場合
○○市○○区○○町1-1-1
さくら保育園 職員御一同様
または
○○市○○区○○町1-1-1
さくら保育園 教員御一同様
・保育園幼稚園に宛てる場合
○○市○○区○○町1-1-1
さくら保育園 御中
この形式は園児や保護者が書く年賀状ではあまり使いません。
園に宛てる手続きなどの文書、書類を送るときの書き方です。
保育園や保育士の先生に宛てた書き方はこのようにしますが重要なのは
必ずお母さんが書いてあげること
です。
平仮名は年長さん以上で習うことが多いと思いますから、子どもには本文の方で頑張ってもらいましょう。
宛先の不備で戻ってこないように注意します。
園児が出すときの本文は
宛名が決まったら、次は本文です。
基本は保護者と子どもの共同作業ですが、子どもがメインか母親がメインかで多少違ってきます。
◆子どもをメインにする場合
子どもが先生に伝えたいことを最優先して書きます。
形式としてはあいさつ文などにこだわらず、素直な気持ちが伝わるようにします。
○○せんせいことしもよろしくおねがいします
いつもお世話になり、ありがとうございます
おかげさまで啓太も平仮名が書けるようになりました
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
子供が書いた挨拶とお母さんが補足した挨拶です。
もし、まだ文字が書けずにスタンプを押したり、イラストを描いた時には
いつもお世話になりありがとうございます。
啓太が作ったスタンプです。
啓太も新年に先生やお友達にお会いすることを楽しみにしております。
今後ともよろしくお願いいたします。
のように説明も加えます。
母親の側からは日頃の指導に対する感謝とご挨拶を必ず入れるようにします。
◆母親がメインの場合
母親の挨拶を先に書いて子供の言葉や絵を後に持ってきます。
旧年中は啓太が大変お世話になりました。
いつも保育園で教わったことや遊んだことを楽しく話してくれるのは、親として何よりうれしく存じます。
これも○○先生のご指導のおかげです。本当にありがとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
○○せんせいことしもおねがいします
子どもが字を書けないときには先ほどの例のように絵やスタンプをつかってそのことにも一言触れます。
年賀状の冒頭には新年のご挨拶として
「
謹賀新年」
「
あけましておめでとうございます」
の言葉、
終わりに日付や年号を入れるとより年賀状らしい仕上がりになります。
普通の年賀状のやり取りとは少し違うので文面によっては書かなくてもよいと思います。
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保育士の先生が出す場合の宛名の書き方
園によっては保育士の先生が園児に向けて年賀状を出すことがあります。
この場合は
・園の方針で禁止されていないか
・園児全員に出せるか
・ほかのクラスの先生は出すのか
などに気を付けて自分だけが足並みを乱すことのないようにします。
特に園児たちに平等に接する観点からも一つのクラスだけが年賀状のやり取りをするのは好ましくありませんし、
園の方針を乱すのもよくありません。
これらに問題が無ければ、園児たちとの年賀状のやり取りをしてください。
◆園児たちに向けた宛名の書き方
○○市○○区○○町1-1-1
○○ 正和 様
けいた くん
宛名は保護者の名前と園児の名前の連名で書きます。
園児の名前は子供が見て、自分に来たものだと分かるようにひらがなを使っています。
◆差出人の名前はどうするか
さくら保育園
○○花子
園の名前と自分の名前をフルネームで書きます。
住所は保育園の所在地を書いて自分の自宅は公表しないのが普通です。
こうすれば家のだれが受け取っても保育士の先生からの年賀状と分かります。
園児に向けた年賀状の文面
基本的に園児にもわかるように平仮名を使います。
・園児たちだけに宛てた文面
けいたくん あけましておめでとうございます
ほいくえんで
おしょうがつのおはなし
たくさんきかせてね
○○せんせいより
平仮名を読める園児にはうれしいですね。
もし、よめなくてもお母さんたちに読んでもらえば問題ありません。
文面を見ると子供に宛てたものだとわかります。
・保護者にも宛てた文面
保護者の方と園児の両方に向けた文面は年賀状の正式な書き方に園児向けた言葉を添えるようにします。
謹賀新年
旧年中は大変お世話になり ありがとうございました
子どもたちの笑顔に囲まれ 日々充実しておりました
本年も子どもたちと共に成長していきたいと思っております
今後も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます
※ここに子供に宛てた文をいれます
皆様にとって良い年でありますようお祈り申し上げます
平成○○年 元旦
※けいたくん、ふゆやすみのおはなしいっぱいきかせてね。たのしみにしています。
この文面はあまり使われないかもしれません。
保護者の方に宛てて年賀状を出して、園児には新年の初日にお手紙などで渡すというように分けることが多いようです。
保護者から出す年賀状の場合は子どもの気持ちをつたえる手伝いをしているので多少ニュアンスが違います。
年賀状の返事が出せないとき
せっかく年賀状をもらっても様々な事情で返信ができないときに使いたいのが
連絡帳です。
保育士の先生に宛てた年賀状は多くの場合、その保育園宛のものです。
実際に受け取るのが遅れたりすることもあって松の内の時期を過ぎてしまったりすることがあります。
そんな時には新学期のはじめに連絡帳に年賀状のお礼を書きます。
保護者の方や子ども宛の年賀状を貰った時に返事を出せなかったときにも連絡帳に
お母さんからの言葉と子どもからの絵や言葉を添えるようにします。
園が年賀状のやり取りを禁止しているときにもこの方法ならお互いの感謝をつたえられますね。
保育園の年賀状のやり取りの際に参考にしてみてください。
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