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理科の自由研究 中学生以上のミニチュア水族館製作

理科の自由研究の中でも、ちょっと工作の要素が高いものがミニチュアの水族館づくりです。

小学生くらいならば、工作の観点から魚をディスプレイするだけで十分かもしれませんが、

中学生以上になると少し作り方も変わってきます。

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どちらかというと生物の範囲に入る知識や情報をメインにそれを補うものとしての工作という感じにします。

今回は水族館のディスプレイの作り方と、資料の集め方、

また、理科として十分な情報を盛り込む方法を紹介します。

事前の準備



まず、水族館を訪れることから始めましょう。

その際に用意するのは

・デジカメ
・メモ帳
・ボイスレコーダー(持っているだけでよい)

です。

◆水族館で資料集めをする。

テーマを決める

まず、海の生き物にテーマを絞るか、川の生き物にテーマを絞るか決定します。

水族館によっては川の生き物は展示していない場合もありますから、展示内容を良く調べておきましょう。

水族館で行うこと

海に的を絞る場合は

サンゴ礁の魚と生き物

回遊魚など

海の底の生き物

のうちどれをメインにするかを決めます。

展示内容によってもできるものが変わってきます。

川に的を絞る場合は

上流、中流、下流の生き物すべてを対象にします。

淡水の生き物を展示している水族館の場合は大抵はこの分類でみられるはずです。


対象が決まったらデジカメで撮影して資料集めをします。

例として、川の生き物の場合を進めていきます。

・上流域の魚の種類とその生息環境に注目します。

例えば、イワナやヤマメがいれば平均的な個体の大きさ、習性などをメモしたり資料を撮影したりします。

この辺は水族館の決まりに従って禁止されていることはやらないようにします。

適水温やどんな環境に生息しているかも後でミニチュアの水族館を作るときに必要な情報になります。

・中流域の魚とその生息環境について調べます。

同じく魚の種類と性質、適水温など基本的な情報を得ましょう。

環境については川の様子の変化、上流は岩や大きな石が多かったはずですが、中流はだんだん河原が開けてきて、石も小さくなってきます。

水の流れはどんなふうに変わっているかも着目点です。

・下流域の魚とその生息環境について調べます。

ここでも種類と性質、川の様子の変化についてメモしたり撮影したりしましょう。


ここまでが水族館で行うことです。

結構大変だと思いますが、撮影が許可されているところならそれほど手間にならないでしょう。

スマホを持っていれば仕事がはかどります。


事前の準備が整ったら、いよいよミニチュア製作に入ります。

水族館の製作



ではミニチュアの水族館を作ります。

◆材料

・画用紙など
・ペン類
・絵具など色を付けるもの
・楊枝
・紙粘土
・ノリ
・ボンドなど
・ディスプレイケース(100均などで買う)3つ

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◆作り方

まず、上流部から作っていきましょう。

ケースの底の部分を作ります。

suizokukann.jpg

ケースの底には川底の様子を描きます。

川の上流部は大きめの石が多いのが特徴です。

描き終えたらボンドなので貼り付けます。

水線を描く

マジックインキなどでケースのふたの半分くらいか下から3分の1くらいの高さに水の線を描きます。

この下に魚を作って泳がせます。

背景もこの線から始まるようにします。

水線よりも下には水中を横から見た様子を描いたものを貼り付けます。

背景を作る

ケースの透明の奥の壁に上流部の風景を描きます。

森や木々の茂る風景と空など山間部の景色を描きます。

河原の近くまで木が生えていることも多いので、木の大きさで遠近を表したりします。

魚を作る

suizokukann2.jpg

魚は画像のようなパーツを作ってから組み立てます。

撮影した画像を参考に画用紙に手書きで写し取って作ります。

イラストサイトなどは使用せずに作った方が良いでしょう。

上流部なら

イワナ、ヤマメ、アブラハヤなどが生息しています。

全てを固定する

最後に魚の台にした紙粘土に川底になじむ色を付けて、ケース内に接着します。

フタをかぶせて完成です。


魚はそれぞれの種類を複数作った方がそれらしくなります。

上流部はこれで完成です。


参考までに中流部は

背景は河原も広くなり、開けた雰囲気になってきます。

川底の石も小さく流れも幾分穏やかな感じになります。

魚の種類はニジマス、ウグイ、鯉、フナ、オイカワ、二ゴイなどが生息します。

下流域は

石はさらに小さく、流れの緩いところは泥底などになり、

周りは護岸や人工物も多くなって風景も変わってきます。

海の水が混じる汽水域には川魚のほかにハゼ、スズキ、ボラなど海の魚も混じってきます。

水族館での観察と資料集めが大切です。

資料を作る



ディスプレイが出来たら、次はそれぞれの資料をまとめます。

上流部、中流部、下流部の特徴をまとめます。

まとめる時には

・水質
・川の流れの特徴
・川底の様子、および浸食
・作った魚についての解説
・魚以外の生き物の様子

などをそれぞれ比較しながら書きましょう。

中学校の理科の授業では川の様子や浸食の特徴、生き物についても学習しますから、こちらのまとめをメインという感じで行いましょう。

説明したことが先ほど作ったミニチュア水族館にうまく反映されて具体的な形になっていれば大成功です。

総合的な自由研究のまとめや発表の時の資料作りにはこのブログの記事

夏休みの自由研究 中学校理科のレポートはこう書く!

を参考にして書いてみてください。

海のサンゴ礁の様子を作るときはこんな感じで水槽を再現するようにします。

sango_no1.png

回遊魚主体の場合は中層から表層を泳いで移動しているので海底は作らなくてもよいでしょう。

底から表層まで一体になったものを作ってもよいと思いますが、ケースの用意が大変かもしれません。

背の高いケースは100均では売っていないことが多いので金額が高くなります。


一見、工作の要素が強いですが、学校で学習したり、自分で水族館で調べたことを反映させたものが出来て、

さらに解説も充実すれば立派な理科の自由研究として発表できるでしょう。

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