夏休みは自由研究に様々なものが採りあげられますが、理科では月の観察も人気があります。
小学4年生くらいから空や星について学習しますから、それをもとに日記をつける感覚で行うとよいでしょう。
月の観察はある程度の期間、大抵は一か月くらい継続しなければなりませんから、計画的に行うことが大切です。
今回は月に関する自由研究と観察の方法、観察するときの注意点についてお話します。
スポンサードリンク
自由研究で行われる月の観察の種類
月の観察にはいろいろありますが、小学生が行えるものは意外と少ないものです。
月の観察の主なものには
・月の満ち欠け
・月のクレーター
・望遠鏡を自作して観察する
・月食の観察
・昼間の月を観察してみる
などが思いつきます。
でもクレーターを見るには、それなりの倍率の望遠鏡や双眼鏡が必要です。
望遠鏡の自作は作るのが主体で工作の要素が高くなります。
でも、準備ができれば1日で終わらせることが可能です。
月食は月食になる日に観察できないと次の機会を待つことになって期間が限定される夏休みには不向きです。
昼間の月の観測は小学生が個人で行うには少し難しいものです。
これらの事から、だれでも行える月の観察は満ち欠けの観察で、毎日継続することができる人には面白い課題でしょう。
スポンサードリンク
月の満ち欠けの観察方法
月の満ち欠けを観察するポイントを押さえておきましょう。
◆観察するポイント
・同じ時刻、同じ場所で記録する
・対象物を入れておくと月の高さが確認しやすい
・方位磁石で方角を記録しておく
・時刻と場所もきちんと記録しておく(多少の時刻のズレがあるため)
定点で月の変化を記録していきます。
例を挙げるとこんな感じで月は満ち欠けします。
出典https://www.chuden.co.jp/kids/denkipaper/2011/674/issue03.html
◆観察結果を考察する
ほぼひと月の観察を終えたらなぜ月が満ち欠けして見えるのかその原因を調べます。
この画像を見てください。
太陽の光の当たり方と地球からの観測者の位置によって月が満ち欠けして見えます。
説明するポイントは
・月は太陽の反対側にあり、その光が当たって光る
・月は地球の回りを回っているのでその位置によって月への光の当たり方が変わる
に触れて考察することです。
出来れば手書きでも図を添えて地球と太陽、月の関係を示して、どの位置の時にどのような見え方をするか説明するとよいでしょう。
まとめる際には
観察日(曜日も)
観察時間
観察場所
月の方角
気付いた事
を書き込んで、その横に月の形をスケッチするかデジカメで撮影したものを貼り、一日分の記録とします。
根気のいる作業ですが、毎日行ってください。
天候の関係で曇りの日や雨の日には観察できませんから、
晴れの日だけの記録をとって、その間の月の形や方角は仮説で、こうなるのではないか、という記録で補います。
月の形の変化からその間を推測するわけです。
なぜそう思うのか理由を書き込んでおけば立派な記録になります。
レポートにまとめる時にはこのブログの記事
夏休みの自由研究 中学校理科のレポートはこう書く!
も参考にしてみてください。
最後に月を観察するときの注意事項をまとめましたので、必ず守って観察してください。
月を観察するときの注意事項
家の中から観察できれば安全ですけれど、窓の方角などで月を観察できないときには屋外で行うことになります。
その際には次の点に注意してください。
・大人の人と一緒に出掛けること(夜、外に出る時には必ず)
・服装は出かける場所に合わせる(蚊の出るところ、茂みでは長袖、というように)
・川や海などで観察するのは避ける(そこでしか観察できないときには大人と一緒に)
川や海の近くは特に台風の後は増水、高波など危険があるので無理に観察することはありません。
夏の夜は蚊が飛びやすいので虫よけ、長袖、長ズボンなど刺されないように注意しましょう。
月の観察は夏休みの自由研究としては興味深いものですが、外で観察しなければならないようならお家の人の協力が必要です。
無理のないように観察結果をまとめてください。
スポンサードリンク
こんな自由研究も紹介しています。
理科の自由研究 小学生でできる卵の殻を溶かす実験
水力発電の実験 ペットボトルを使用した簡単な装置
夏休みの自由研究 6年生向けの水の表面張力
自由研究 小学5年生でやりたい理科 氷だけでアイスクリームが出来る?
夏休みの自由研究 中学校理科のレポートはこう書く!
地震の自由研究 液状化現象を再現する方法
2017-05-28 18:39
nice!(5)
コメント(0)
トラックバック(0)
[編集]
共通テーマ:学校
コメント 0