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俳句 夏の恋を詠む場合

俳句は小学生から中学生まで授業で取り入れられていて、

夏休みの課題としても人気がありますね。

恋を詠んだ俳句は少し、大人びていてあまり課題としては良いテーマではないのかな?

と思うかもしれませんが、実は読んだ人に共感を与えやすいテーマなのです。

でもそれにはコツがあります。

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コツと言っても俳句の時数は5・7・5なのでちょっとした工夫ひとつで同じ俳句が見違えるような恋のうたに変身します。

今回は夏を背景に恋と言うテーマで俳句を作るときのコツを紹介します。

塾の授業で取り扱って良い結果が出ているので、是非お試しを。

夏はイベントがたくさん



俳句を読むうえで絶対に欠かせないものが季語です。

これは俳句のルール上、季節を表すものが入っていなければいけないことになっていますから、避けて通れません。

でも、夏休みの出来事を詠めば、特に季語を気にする必要が無くなります。

この辺りは以前にこのブログの記事

俳句を作る夏 小学校で使える季語と簡単な作り方

でも取り上げています。

それに、夏はイベントがいっぱいあります。

・花火大会
・海水浴
・家族旅行
・スイカ割り
・盆踊り ・キャンプ
・合宿
・登校日

また、夏に定番の物も

・麦茶
・かき氷
・そうめん
・スイカ
・朝顔
・ビーチサンダル
・水着

など、たくさん思いつきますね。

5・7・5の中に本の一文字でも入れるだけで俳句になってしまいますから、

後は字数を調整するだけになります。

と言ってもその俳句を詠んだ人に共感してもらうために少し工夫をしましょう。

共感させるための工夫



季語も入っているし、字数もあっていて、

俳句として成立しているけどなんか共感できない、

ありきたりに感じる、

と思われてしまう句も実際にあります。

それは俳句を読んだ人が、その世界に入り込めないからではないでしょうか?

気持ちは分からなくもないけれども、なんとなくピンとこない。

こんな場合は距離を置いて客観的に見てしまっている場合が多いのです。

「その気持ち、わかる」とか「そうそう、あるある」と思ってもらうにはこんな工夫をしてください。

◆物プラス自分の気持ち

例えば

となり合う ビーチサンダル 片思い

制汗剤 僕と同じ あなたの香

かき氷 言えぬ思いが 溶けてゆく

君の前 汗をかいてる アイスティー


誰でも知っている夏のアイテムと自分の気持ちを重ねて表現します。

ポイントはその場の情景を読む人に思い浮かべてもらう事で俳句の世界に引き込むことです。

頭で考えて理解してもらうよりも思い浮かべてもらう事が共感してもらいやすいのです。

◆情景プラス自分の気持ち

恋の俳句の王道的なものですが、皆が体験しているイベントやその風景と自分の気持ちを重ね合わせます。

例えば

恋花火 夜空に光る 夏休み

盆踊り 浴衣姿の 君に会う

君に会う 少しうれしい 登校日


それぞれ、花火や盆踊り、登校日の情景と詠む人の気持ちを重ね合わせます。

多くの人が体験しているイベントや出来事は思い浮かべやすいので積極的に詠みこんでみましょう。

あまりにも個人的な体験は想像しづらいので避けた方がよいかもしれません。

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五感にうったえる表現を使う



今まではどちらかと言うと恋でも片思いを詠んだ俳句でしたが、もう少しすすんで両想いや告白する直前の恋の俳句の場合は、

視覚的なものよりも感覚的なもの

例えば

・触覚
・嗅覚
・味覚
・聴覚

などの表現を使うとより深い気持ちや二人の微妙が距離が表現できます。

もっとも、視覚的な情景は二人の間にある程度の距離がある場合が多いですからね。

◆触覚の例

浴衣ごし 君の手のひら 感じてる

夏祭りのデートの例です

◆嗅覚の例

夕涼み 君の香のこる 右の肩

◆味覚の例

かき氷 君の笑顔は イチゴ味

◆聴覚

夏祭り からから笑う 君の声


こんな感じで表現すると少し深くなった二人の関係が分かります。

では最後に恋の俳句を考える時の順序を整理しておきましょう。

俳句を考える時の方法



特に恋の俳句ではなくてもこの方法は王道の考え方なので、全ての俳句に使えます。

俳句の作り方

①舞台はどこにするのかを決める

俳句の舞台=場所

です。

海、神社、盆踊り、花火大会、など誰もが思い浮かべるのが容易な場所や情景がよいでしょう。

②主人公は誰

俳句を詠む人は誰かを考えると自分しかいませんね。

よく有名な俳句では自分以外が主人公になることもありますね。

景色そのものであったり、動物であったり。

今回は恋の俳句なので自分で良いでしょう。

相手をメインに描写することもありますが、それを見ているのが自分なのでこの点は悩まなくても大丈夫です。

③五感のどれをメインに詠むのかを決める

視覚、触覚、嗅覚、味覚、聴覚のうちどれをメインに読むのかを決めます。

各例をみてくださいね。

④感情を表現する

ドキドキ、切ない、ほろ苦いなど片思いや告白の時の感情が出るようにします。

直接「切ない」とか言わないようにしてください。

思い浮かぶ情景でそれがわかるように工夫しましょう。

例で挙げた

君の前 汗をかいてる アイスティー

などのように読んだ人に想像してもらうのが、良いと思いますよ。


今回は夏休みに課題になることも多い俳句のテーマを恋に絞って見てきました。

恋と言っても学生時代にあるような片思いや純粋な気持ちのものを採り上げました。

夏休みの課題で発表するのは少し恥ずかしいかもしれませんが、

素直な気持ちを詠めば共感してくれる人も多い筈です。

恋の俳句を作ってみたくなったらこの記事を役立ててください。

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