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熱中症の症状 幼児が発熱した場合と他の病気の可能性

熱中症の症状が一番心配されるのは幼児の発熱の場合ですね。

それは、幼児と呼ばれる小さな子どもや赤ちゃんは自分で正確に症状を訴えられないからです。

熱中症の症状で発熱がある場合に考えられることはこのブログの記事
熱中症の症状 頭痛と高熱がある場合 夏風邪との見分け方は?で触れましたが、熱疲労と熱射病の可能性があって、悪化に向かっていることも多いからです。

今回は幼児が熱中症と思われる発熱をした場合の対処とその他の可能性のある発熱について紹介してみます。

熱中症の症状 幼児の場合の重度



幼児の熱中症の症状も大人とそれほど違いはありません。

でも幼児独特のものもあるので症状別に見てみましょう。

◆軽度の熱中症で見られる症状

・ぐったりしている
・元気が無い
・顔が赤い
・皮膚が赤い
・母乳やミルクをいつもよりも欲しがっている
・泣き声に力が無い
・汗が多い
・おしっこの色が濃く、量が少ない
・機嫌が悪い
・いつもよりふらつきが見られる

◆中度の熱中症で見られる症状

・母乳やミルクを吐く
・汗が出ていない
・発熱がある
・手足が冷たい
・おしっこの量が少ないか、出ない
・顔色が白い
・脈が弱っている
・泣いても涙が出にくい
・便も出ない

◆重度の熱中症で見られる症状

・失神や意識が混濁している様子
・呼びかけに反応しない、または鈍い
・高い発熱
・呼吸が浅くなっている
・けいれんがみられる


このような症状が見られますが、幼児の場合は自分でうったえることができないので普段からよく観察してお母さんがそれに気付く必要があります。

大人の場合は軽度のものは応急処置で対応できる場合もありますが、
幼児の場合は軽度のものでも中程度に移行しつつあるものもありますから、
小児科や医師に診てもらう事を前提にして応急処置をします。

実は幼児や子供は大人に比べて熱中症にかかりやすいのです。

幼児が熱中症になりやすいのは何故か?



幼児や子供は一般的に大人よりも体温が高いのが普通です。

しかし、汗をかく機能が十分に発達いていないので、体温の調整が上手くいかずに熱を体の外に十分に逃がすことができません

これが原因で外の気温の影響を受けやすいのです。

熱中症は幼児や子供の場合、特別な病気と考えずにいつでも誰でもなり得るものという認識を持っている方がよいでしょう。

暑い日や夏には普段から大人以上の予防策をしておく必要があります。

幼児や子供の熱中症対策



自分で体の不調をうったえられない幼児の場合は日常生活で次に点に気を付けてください。

・服装

吸水性と速乾性に優れたものを選びます。

体を締めつけず、ゆったりとしたものが最適です。

色は熱を吸収しやすい黒系統を避けて白やパステルカラーを選んであげてください。

・室内の温度設定

エアコンを使って室温と湿度を調整します。

室温:28℃
湿度:60%を下回るくらい

このくらいが適当だと思います。

あまり外気との温度差があっても外に出る予定がある時にはよくありませんので早を冷やしすぎないように注意します。

・外出時の注意

ベビーカーには必ず、ひさしや日除けを付けて直射日光が当たらないようにしてください。

また、外出の時間帯も考えて、気温の最も上昇する正午から午後三時の間は避けるようにしたいですね。

・水分補給

母乳やミルクを与える時間にも気をつけます。

飲んでくれないときや逆にいつも以上に欲しがる時には体に異変が起き始めているのかもしれません。


日頃から予防をしているからといって熱中症にならないとは限りませんから、その兆候がみられたら小児科で診断してもらうようにしましょう。

それまでにする応急処置も覚えておきましょう。

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幼児や子供が熱中症のときの応急処置



応急処置の仕方は基本的に大人と同じです。

でも救急搬送をしなければいけない状態ならば先ず、救急車を呼びます。

その基準は

意識がはっきりしているかどうか
吐き気が強いかどうか

です。

もし、意識がもうろうとしている様子があるようなら、迷わないでください。

吐き気が強いのも危険信号です。

この症状ほどでなければ、次のような応急処置をして、小児科医や病院に連れて行きましょう。

◆応急処置の仕方

・涼しい場所、エアコンが適度に効いている場所に移動します
・衣服を緩めて団扇や扇風機で風を送ります。
・全身を濡れたタオルや、霧吹きで水を吹きかけてあげるのも効果的です。
・水枕に氷を入れてタオルで包んで、脇や足の付け根を冷やします。
・スポーツドリンクや普通に水分と電解質摂れる年齢なら、少しずつ飲ませてあげます。

吐き気が強くて、水分も母乳も無理なようなら救急車を呼んだ方が良いでしょう。

病院で医師に伝えることは?



幼児の場合は自分で症状を説明できませんから、お母さんが医師に伝えなければなりません。

その時に医師が知りたいことは次のようなことです。

◆医師がお母さんから聞きたい症状

機嫌は良いか、悪いか
おしっこが出ているかいないか
食欲はあるかどうか
吐き気があるかどうか
熱はどのくらいか

実は、幼児や赤ちゃんはよく熱を出します。

熱中症の場合も高熱が出て、その場合は体温調節の機能が働いていないので危険なのですが、

むしろ熱中症か他の病気か判断するのはその他の点であることが多いそうです。

つまり、普段とどのくらい違っているのか、と言う事を知らせるのが大切です

熱中症の場合は現れた症状や事前に熱中症になるような状況下にいたかどうかでほぼ確実に分かるようですが、もし他の病気で発熱している可能性もあるのです。

特に幼児の機嫌が悪くないときの発熱と機嫌が悪いときの発熱では可能性のある病気も異なります。

熱中症以外の発熱を伴う幼児の病気についての知識も持っておきましょう。

熱中症以外で発熱を伴う病気



発熱を伴う熱中症以外の病気に触れておきます。

少し知識があるだけで初期の対応が違ってきますし、これらの症状が無ければ逆に熱中症に違いないと判断もできるようになります。

◆幼児の機嫌が良い時の発熱で疑われる病気

・気管支炎、肺炎:軽い咳と鼻水を伴っている
・突発性発疹:熱が下がると同時に発疹ができる

機嫌が良いのは熱が38度位まです。

それ以上の熱が出ている時には機嫌は悪くなります。

◆機嫌が悪いときの発熱で疑われる病気

・気管支炎、肺炎:ひどい咳き込み、咳の長引き
・川崎病:麻疹、風疹、水痘で発疹を伴っているもの
・ヘルパンギーナ、手足口病、ヘルペス性口内炎:口の中、喉の痛み、口内炎
・咽頭結膜熱、川崎病:目の充血、目やに
・中耳炎、外耳道炎:耳の痛みや耳をやたらに触る
・流行性耳下腺炎、反復性耳下腺炎、首のリンパ節炎、蜂窩織炎:耳の下に腫れが見られる。
・熱性けいれん、脳炎・脳症、化膿性髄膜炎:ひきつけや痙攣を伴っている
・脳炎・脳症、化膿性髄膜炎:呼びかけにもは反応しない、または悪い
・尿路感染症:発熱の他に症状が無い


こうしてみると機嫌の悪い時の発熱を伴う症状には深刻なものが多いです。

ですがら幼児が発熱した時の判断基準で「機嫌がよい」「機嫌が悪い」と言うのは重要なものと言えます。

幼児が発熱した時には熱中症以外の症状にも気を付けて様子を観察して、その事をしっかりと医師に伝えましょう。

特に4カ月未満の幼児の場合は少しでも異変を感じたら小児科か専門医に診てもらう事が大切です。

大人の場合と違って、熱中症かその他の病気なのか判断する症状を訴えることができないので、早めの対処が重要です。

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