冷え症は冬だけでなく、夏も冷房の利いた部屋にいると辛いものですね。
実は冷え症の原因は砂糖であるといわれたら以外に思いませんか?
一見何の関係もなさそうですが、砂糖を摂ることで体が冷えやすくなっているのは事実です。
今回は冷え症と砂糖の関係と、原因と症状についてのお話です。
冷え症の原因となる砂糖は?
砂糖が冷え症になるといっても現在出回っている糖質のものが全て原因になる訳ではありません。
冷え症の原因となっているものは白砂糖です。
◆白砂糖とは
原料はサトウキビですが、白砂糖を植物性のものとは考えない方が良いでしょう。
その製造方法は
・サトウキビの茎を砕いて圧縮する
・圧縮する事で汁をしぼり取ります
・その汁を何度も加工
・白くなるまで精製
このようなプロセスで作られます。
精製する過程で化学物質で処理される上に、砂糖が白いという状態は本来の姿ではなく、もはや自然の植物から作られた物ではないからです。
原料そのものにはビタミンやミネラルが豊富に含まれているのですが、精製過程でこれらはすべて取り除かれてしまいます。
ニュアンスとしては化学調味料的なものと捉えた方が正解かもしれませんね。
◆白砂糖以外の甘味は
白砂糖以外に次のようなものが甘味として使われています。
・黒砂糖
未精製なので血糖値の上昇が穏やかで白砂糖より体を冷やしにくいと言われています。
・てんさい糖
寒冷地でとれるてんさい(砂糖大根)から作られた砂糖です。
寒い地域でとれる野菜は体を温める効果があるといわれます。
このてんさい糖も血糖値の上昇が緩やかです。
・ハチミツ
ミネラルやビタミンB1、ビタミンB6などを含んでいるます。
ただ、注意する点は市販のものの多くには白砂糖が含まれています。
成分表示をよく見ておく必要があります。
・メープルシロップ
カエデの樹液から作られる甘味料です。
ミネラルやカリウム、カルシウムが含まれている上にカロリーはハチミツより低いです。
こちらにも白砂糖が含まれているものがあるので、注意してください。
・アガべシロップ
あまり聞いたことが無いかもしれませんが、メキシコや南アフリカなどの砂漠地帯で育つアガベという植物の樹液を加工したものです。
最近注目が集まっています。
これらは白砂糖よりも本来の成分を含んでいるので代わりに使用してみるのも一つの方法です。
いずれにせよ摂りすぎはいけません。
白砂糖で体が冷える理由は?
では具体的に白砂糖が冷え症の原因になる理由を見て行きましょう。
◆ビタミンBを欠乏させる
糖分は炭水化物にふくまれ、体内でエネルギーとして使われます。
その際にビタミンBやカルシウム等を必要とします。
白砂糖にこれらの成分は含まれていないので、体内のビタミンBを使う事になります。
大量に白砂糖を摂ればそれだけ体からビタミンBをもらわなければいけないため、ビタミンBの欠乏を起こしてしまいます。
なぜ、体内のビタミンBが使われるといけないのかと言うと、ビタミンBは血液中の赤血球を作る時にも必要不可欠な栄養素で、不足すると血液の量、質共に影響を受けます。
結果、血液はドロドロになりがちになり、血流も悪くなり冷えの原因となります。
スポンサードリンク
◆自律神経に影響を与える
白砂糖を摂ることでビタミンBが不足すると、血液だけでなく自律神経にも影響が及びます。
ビタミンBの不足で自律神経が乱れます。
自律神経が乱れると交換神経が優位になり、末梢への血液循環が低下します。
ビタミンBの欠乏で冷え症に直結する原因が二つ作られてしまいます。
◆血糖値の急上昇と急降下
白砂糖は摂取後、すぐに体内に吸収されます。
これにより血糖値が急上昇します。
するとインスリンが大量に分泌されて血糖値を下げて元の状態にしようとします。
そしてこの時の血糖値の急降下が体温の低下を招きます。
体が脂肪を燃やす時に熱を発生させて、体温を保とうとしているのですが、インスリンが多量に分泌されると脂肪の分解が十分に行えず、体温低下をまねく訳です。
白砂糖の体への影響はこれだけではありません。
冷え症以外の白砂糖の影響
◆肌荒れが起きやすくなる
これもビタミンBの不足によるものです。
ビタミンBは肌や爪、髪を健やかな状態に保つ働きもあります。
その不足で肌荒れが起きやすくなります。
◆老化を早める
インスリンの大量分泌で血糖値が急激に下がると、余ってしまった糖が体内のたんぱく質と結合して、糖化最終産物が出来ます。
これを糖化と呼びます。
これは老化の原因物質ですから、発生することで肌や体の老化を早めてしまいます。
◆生理痛の悪化
白砂糖が原因で起きる冷えの延長線上に起こり得る症状です。
◆感情が不安定になる
糖の大量摂取は血糖値の急激な変化をもたらし、この大きな変動が精神面にも大きく影響します。
例をあげると、イライラや極端な落ち込みなど感情の起伏が大きくなりがちです。
それでも甘いものが好きな場合は
白砂糖が冷え症の原因になることは分かったし、他にも体によくないことも分かった。
でもスイーツや甘党の人がいきなり甘いものを止めるのはかえって精神的にストレスを抱えることになります。
そんな場合にどうすればよいのか、いくつかの方法を紹介します。
◆デザートやスイーツを手作りする
料理が得意な方はこの方法が一番良い方法です。
売っているケーキなどには何が入っているのかは作ったパティシエしか分かりません。
自分で作る時には黒砂糖やハチミツなどを使ったり、砂糖の量を減らしたり出来ます。
売っているものよりは冷え症を軽減できるかもしれません。
◆高級なお店、値段が高いお店のものを食べる
高級なお店や値段の高いものは安い材料を使用していない傾向があります。
一概には言えませんが、値段の安いものほど白砂糖が使用されている可能性が高いといえます。
拘りのお店でスイーツを買ったり、値段が高いものには他の甘味料が使われている事が多いのです。
また、値が張ればそれほど大量に買わないでしょうから、砂糖の摂取量も抑えられますね。
白砂糖でも他の甘味でも摂りすぎはやはり体によくありません。
冷え症に悩む方は甘いものを控えるようにして、食生活を見直してみてください。
デザートに食べるスイーツも工夫すればそれほど白砂糖を摂らずに楽しめます。
ストレスをためないように徐々に冷え症を改善してください。
合わせて読みたい記事
手にできた「しみ」の原因 治療と予防法
汗かきの原因 顔汗と病気の可能性
低体温なのに汗かきなのは何故なのか?
紫外線アレルギー 薬で副作用が起きることがある?
スポンサードリンク
2016-03-24 19:18
nice!(2)
コメント(0)
トラックバック(0)
[編集]
共通テーマ:健康
コメント 0