紫外線アレルギーと診断されたら、出来るだけ肌を守って、食べ物にも気をつけて過ごさなければなりません。
処方された薬を塗ったり服用したりして症状を緩和することも必要です。
でも心配なのが副作用です。
実際に紫外線アレルギーに処方される薬はその症状を和らげるのが主な効能で、アレルギーそのものを治療するものではありません。
今回は紫外線アレルギーに処方される薬とその副作用、また紫外線アレルギーを発症してしまうかもしれない薬についてのお話です。
紫外線アレルギーに処方される薬の種類
紫外線アレルギーはどのようなものかについてはこのブログの記事
紫外線アレルギーの症状は? 腕や足に出る場合で説明していますのでそちらを参照してください。
皮膚科や病院で出される紫外線アレルギーの薬は大きく分けて2種類あります。
◆ステロイド消炎剤
効果的な外用薬で処方されることが最も多い薬です。
ステロイド消炎剤については副作用を起こすと言うイメージが強いですが、医師の指示に従って正しく使用すれば安全な薬と言えます。
その効果は紫外線アレルギーによって現れた症状を緩和して、体の持っている自然治癒力を助けるものです。
皮膚に現れている湿疹や痒みなどを和らげてくれるだけで、紫外線アレルギーの直接の治療をするものではありません。
◆免疫抑制剤
紫外線アレルギーは免疫反応の一つですから、それを抑制してアレルギー反応を起こさないようにするものです。
内服薬、外用薬共にありますが、いずれも医師との相談が必要です。
紫外線アレルギーの場合も患部に塗るタイプと内服薬がありますが、処方される時に医師から説明を受けて十分に納得したうえで使用するようにします。
◆非ステロイド消炎剤
最後に非ステロイド消炎剤についても触れます。
薬局で購入できる薬ですが、特に効果が高いとは言えません。
皮膚科や病院で診察を受けずに症状を緩和しようとする時に薬局で買おうとする人が多いと思いますが、素人判断での使用はしない方が良いでしょう。
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処方される薬の副作用について
アレルギー症状は一度発症してしまうと治りにくいのが特徴です。
処方される薬は使用や時間をきちんと守って使わないとかえって症状を悪化させてしまう可能性もあります。
◆ステロイド消炎剤の副作用
ステロイド消炎剤は強い薬なので比較的早く効果が出る一方で、湿疹が増えてしまったり症状が悪化するという事が稀に見られます。
患部に塗る分量や空ける時間をきちんと守って使う事が必要です。
◆免疫抑制剤の副作用
免疫抑制剤は体が本来持っている免疫の働きを抑制してしまうものなので、必ず医師の処方に従って服用する必要があります。
謝った服用が免疫力を低下させ、感染症などに対する抵抗力が弱くなったりしますから、医師とよく相談の上で使用してください。
効果のある薬は副作用も強く出ることを知っておいてください。
紫外線アレルギーを発症させてしまう薬
今まで何ともなかった人が紫外線アレルギーになってしまう可能性のある成分についてです。
処方された薬で紫外線に過敏になってしまう事があります。
一般ではあまり処方されないものもありますが、次の成分によって紫外線アレルギーが引き起こされる場合があります。
・抗てんかん剤(デクレトール)
・抗ヒスタミン剤
・ニューキロン系抗菌剤
これらの成分を含んだ薬を処方する際は医師の説明があると思いますのでよく聞いて副作用について理解しておきましょう。
光毒性のある食べ物
次に普段から私たちが口にする食べ物で光毒性のある食べ物を知っておきましょう。
薬の副作用ほど重大ではなくても肌の弱い人や紫外線アレルギーの人は持っていると役立つ知識です。
◆光毒性とは
光を浴びると紫外線に過敏に反応して肌にダメージを与えてしまう事。
ソラレンという物質がこのことに関係していて、ソラレンを含む物を摂取すると肌に異常を引き起こすことがあります。
ソラレンは紫外線を吸収しやすくする作用があるため、これを摂取した後に紫外線を浴びると痒み、赤味、しみなどになり易くなります。
◆ソラレンが含まれる食べ物
・柑橘系の果物:レモン、オレンジ、グレープフルーツなど
・キュウリ
・香味野菜:パセリ、セロリ、しそ、三つ葉 など。香味野菜全てではありません。
・その他果物:いちじく、キウイ、アセロラなど
紫外線アレルギーの方はこれらの食べ物は外出の前や日中は避けた方が良いでしょう。
でも、野菜や果物のビタミンは体に良いものなので、タイミングを見て摂るようにしましょう。
紫外線アレルギーに限らず、アレルギー症状の治療は長期にわたる事が多いです。
薬の服用や塗布は医師と十分に相談することが必要です。
もし何か異常があったり、改善されないときはすぐにかかりつけの医師に診てもらってください。
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2016-03-23 09:06
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