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感染性胃腸炎に感染した小児、子供の看護の仕方

感染性胃腸炎の感染は毎年12月から2月ごろにかけて流行します。

小児、子供が保育園、幼稚園で集団感染するニュースが報じられてりします。

感染性胃腸炎の看護の方法については原因や症状に比べてあまり取り上げられていません。

感染性胃腸炎に感染してもほとんどは自宅で療養できるのです。

今年は原因となるノロウイルスの新種が流行の兆しを見せています。

もし、小児、子供がかかってしまった場合のためにその方法を知っておきましょう。

新型のノロウイルス


昨年まで流行していたノロウイルスの型はGⅡ・4型。

新型ノロウイルスの型はGⅡ・17と呼ばれます。

看護の仕方の記事なのでウイルスの詳しい説明はしませんが、一番怖いことは

人間はまだGⅡ・17の免疫を持っていない事です。

多くの人がかかる確率が高い新型のウイルスだけに、対処法を知っておくのがより大切になります。

感染性胃腸炎と小児、子供


感染性胃腸炎の症状は嘔吐、下痢、発熱です。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎は感染力も高く、大人も子供も感染者が多数出ますが、小児、子供の場合はより重症化する傾向にあります。

しかし、感染性胃腸炎は通常は2週間以内に自然治癒するもので、嘔吐のピークは2~3日、下痢は長くても1週間です。

その間に適切な看護をすれば自宅でも十分に治すことが出来ます。

実際に患者の96%は医院や病院での点滴なしで自宅でも治癒可能なのです。

本当に怖いのはウイルスではない


感染性胃腸炎は原因となっているノロウイルスやロタウイルスの事が取りざたされがちです。

でも本当に怖いのはウイルスそのものよりも脱水症状です。

実際に感染性胃腸炎で死亡した例の多くは激しい嘔吐や下痢による深刻な脱水症状が原因になっています。

ノロウイルスやロタウイルスを死滅させる特効薬は現在無いため、体がウイルスを排出しようとして下痢や嘔吐がおこるのですが、体にとって必要な水分、ナトリウム、カリウムも同時に排出されてしまうために脱水症状になってしまうのです。

特に水分の摂取と排出の量は

成人男性は体重の4%

が一日に体に入って出て行きます。

一方小児、子供、乳児の場合は

体重の14%

が一日に体に入って出て行きます。

つまり小児、子供、幼児が脱水症状になり易い原因はここにあります。

感染性胃腸炎にかかってしまったら脱水症状を防ぐ知識が子供を守るには重要です。

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感染性胃腸炎の看護方法


もし、子供が感染性胃腸炎になってしまったら脱水症状を防ぐ事が大切です。

自宅での看護では以下の事に注意します。

◆水分の補給はどうするか

吐いた時はすぐに飲ませない

30分くらい様子をみて状態が落ち着いてから水を飲ませましょう。

すぐに飲ませると、また吐いてしまい、逆効果です。

子供が欲しがっても落ち着くまで待ちましょう。

特に下痢がひどい時は水分は十分に補給します。

スプーンで少しずつ飲ませます。

分量は5~10mlくらいずつ飲ませます。

一度に多く飲ませないようにしましょう。

水だけなく塩分や糖質の補給もします。

OS-1、アクアライトORS、ソリタT顆粒などの経口補水液が特に効果的です。

◆食事の摂り方

食事は吐き気がなくなり、水分を摂っても戻さなくなってから食べます。

乳児の場合は母乳、ミルク、いずれの場合もいつものまま飲ませます。

分量は同じでも回数を増やして、こまめに摂るようにします。

離乳食の場合は繊維の多いもの脂っぽいものを避けます。

普通の食事の場合は炭水化物とタンパク質が含まれるものを摂ります。

失われた栄養分を取り戻すためです。

例えば炭水化物ならお粥、うどん、など

タンパク質なら鶏肉、豆腐、魚の白身など

その他、バナナやリンゴも食欲がない時にお勧めです。

いずれの場合も少しずつ、回数を増やして食べるようにします。

もし、子供の食欲があまりないようなら経口補水液のゼリータイプなどを摂らせるのも一つの方法です。

◆医師にすぐに見せる必要がある場合

自宅で治療可能と言っても次のような症状がある場合はすぐに医師に診てもらう必要があります。

・血便(鮮血、黒い便)が見られる。
・吐いた液体が緑色、黄色
・間欠的に激しい腹痛、乳児の場合は間欠的に激しく泣く
・意識障害、けいれん

これらの症状が見られた場合は他の病気を併発している可能性があります。

家族に感染を広げないために


小児、子供が感染性胃腸炎になった場合に家族の方にも感染する可能性があります。

感染を広げないためにやるべきことは

・食べ物は85度以上で1分以上の加熱。
・子供が吐いたものや汚物は手袋とマスクを着用の上で処理する。
・使用した手袋、マスクは捨てる
・処理したものを密閉、隔離する
・手洗いをしっかりと行う。

感染性胃腸炎にかかった小児、子供、幼児の看護をする時には特に気をつけましょう。


感染性胃腸炎は特に重度のものでなければ自宅でも水分補給と食事の摂り方を知っていれば治る症状です。

正しい知識と看護の参考にしてください。

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