風邪薬の中にも咳止め成分が入っています。
医師に処方箋を出してもらった時は特定の症状に限定した効き目の薬が出されますが、薬局で薬を買う場合は咳止め成分だけでなく、他の成分の入っている場合が多いのです。
風邪薬は飲み合わせや体質によって副作用やアレルギーが出ることがあります。
買う時には薬剤師によく相談の上で購入してください。
でも予備知識として薬に入っている主な成分を知っておくことも大切です。
鎮痛・解熱の効き目の成分と副作用
◆アスピリン
・効果
熱を下げる、喉・筋肉・関節の痛みを和らげる。
アセチルサリチル酸が正式名称で、もともとドイツのバイエル社の商標だったものがそのまま定着しています。
・副作用
ショック、アナフィラキシー様症状、出血(脳・眼底・消化器など)、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死(えし)症、再生不良性貧血、ぜんそく発作、じんましん、など
特に使用してはいけない人は
消化性潰瘍、肝・腎障害になったことのある人
高血圧症
気管支喘息
手術前1週間以内の人
心臓カテ-テル検査または抜歯前1週間以内の人
血液異常のある人
小児
ミソプロストール製剤を使用中の人
などです。
事前に医師と薬剤師に伝えておきましょう。
◆エテンザミド
・効果
熱を下げる、喉・筋肉・関節の痛みを和らげる。
アスピリンと並ぶ効果の高い成分です
・副作用
発疹・むくみ、胃痛、吐き気、胸焼け、嘔吐、めまい、耳鳴り、難聴、食欲不振 など
使用してはいけない人は
消化性潰瘍が発症している
重い肝機能障害・腎機能障害がある
重い血液異常
重い心機能不全
アスピリン喘息やその既往
過敏症を起こしたことがある
などの人は使ってはいけないとされています。
◆アセトアミノフェン
・効果
熱を下げ、喉・筋肉・関節の痛みを和らげます。
他の成分より子供に向いていると言われています。
・副作用
まれに発疹(ほっしん)、かゆみ、吐き気・嘔吐、食欲不振 など
使用する際は医師に報告しなければいけない人は
血液の病気、腎臓・肝臓・心臓の病気
また、過去にそれらの病気になったことがある
人です。
◆イブプロフェン
・効果
これも上3つと同様の効果のある成分ですが、アスピリンより症状を抑える作用が強いです。
・副作用
発疹(ほっしん)などのアレルギー症状)、ショック、貧血、食欲不振、吐き気・嘔吐、胃部不快感、頭痛、めまい、むくみ など
使用する際に医師に報告しなければいけない人は
胃腸の病気
血液の病気
肝臓・腎臓の病気や機能障害
潰瘍性大腸炎
心臓病
高血圧症
気管支喘息
があるか、過去になった人です。
◆イソプロピルアンチピリン
・効果
ピリン系の成分で解熱作用が特に強力です。
・副作用
アレルギーによる湿疹、血液障害、腎機能障害、胃腸障害、頭痛、倦怠感 など
アレルギー体質、服用によってアレルギーを起こした人は必ず医師や薬剤師に相談するようにします。
鼻水に効き目のある成分と副作用
鼻水に効き目のあるものはヒスタミン薬と呼ばれます。
◆マレイン酸クロルフェニラミン
・効果
鼻汁、喉のはれと炎症、皮膚のかゆみ、目の炎症などに効きます。
・副作用
眠気、まれに胃腸障害
服用している薬で副作用が現れた時は医師や薬剤師に相談するようにします。
◆ジフンヒドラミン
・効果
マレイン酸クロルフェニラミンと同じ効果があります。
・副作用
眠気や倦怠感、口の渇き、吐き気 など
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咳を鎮め、痰を切る効果のある成分と副作用
◆デキストロメトルファン
・効果
主に咳を鎮めます。
・副作用
頭痛、眩暈、不快、不眠、悪心・嘔吐、食欲不振など。
重大なものでは呼吸抑制、ショックが起きることがあります。
過敏症のある方とMAO阻害薬を服用している人には使用できません。
アトピー串児には医師の監視下で投与します。
処方される前に医師に相談しましょう。
◆ノスカピン
・効果
咳を鎮める為のものです。
・副作用
頭痛、吐き気、便秘など。
注意力が落ちる傾向があるので自動車等の運転は避けるようにした方がよいでしょう。
◆チペビジン
アスベリンとも呼ばれる成分です。
・効果
咳の鎮静と痰に効果があります。
・副作用
眠気、赤みがかった尿が出ることがある。
眠気を催すことが多いので危険作業は中止しましょう。
使用してはいけない人は
この成分でアレルギーが起きたことのある人
モノアミン酸化酵素阻害薬の服用中
緑内障
の人です。
事前に医師に報告しましょう。
◆リン酸コデイ
・効果
気管支を拡張する効果があり、咳を鎮めます。
・副作用
発疹などのアレルギー、眠気、めまい、食欲不振など
過去に鎮咳剤やほかの薬で過敏症状をおこした人や糖尿病やその疑いのある人は事前に医師に報告しておく必要があります。
◆ジヒドロコデイン
・効果
咳を鎮める成分です。
特に痰の少ない咳に効果的。
・副作用
眠気、めまい、吐き気などが多くみられます。
めったにないのですが、重いものでは息苦しい、呼吸が浅く速いなどの症状が出ることがあります。
使用には注意しなければいけないのは
呼吸の弱っている人、心臓病、肝臓病、てんかん、喘息のある人は事前に相談しておく必要があります。
◆メチルエフェドリン
・効果
気管を広げて咳を鎮めます。
副作用が比較的弱いと言われています。
・副作用
多く服用したときに、動悸、頭痛、手の震えなどが起こることがあります。
めったにありませんが低カリウム症が起きることも。
いずれも服用後のに異変があったらすぐに医師に相談してください。
甲状腺機能亢進症、高血圧症、心臓病、糖尿病のある人は事前に医師に伝え、慎重に服用します。
咳止めの成分は総合感冒薬にも含まれています。
特にアレルギーのある人は薬を飲む前に医師や薬剤師に相談しましょう。
その他含まれている成分
上に挙げた成分のほかにも症状に効果のあるものも含まれています。
◆カフェイン
疲労回復、眠気予防に効果があり、配合されている薬も結構あります。
◆生薬
ゴオウ、ケイヒ、ショウキョウは鎮痛・解熱作用
キキョウ、カンゾウは咳を鎮める目的で使用されています。
◆消炎酵素薬
痰や鼻汁を分解して出やすくします。
また、炎症を鎮めます。
◆トラネキサム酸
炎症を抑えます。
止血効果もあります。
◆葛根湯
漢方薬で有名ですね。
発汗、解熱、咳を鎮める作用があります。
自宅にある薬、処方された薬の中にもきっと当てはまる成分があると思います。
咳が出た時や風邪の軽い症状の時は医者にかからずに薬だけでなおす方も多いでしょうけど、
飲み始めて4~5日しても咳が続く、熱が下がらないなど症状が改善したかったら必ず、医師に診察してもらってください。
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2015-10-13 13:50
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