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お盆とは何か? 送り火と迎え火の意味は?

お盆が近づくとスーパーや花屋さんで送り火と迎え火をするセットが売り出されますね。
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小さい頃は意味も考えずにただおがらを焚いてご先祖様を迎えるのが面白かったものです。

今回はお盆とは何か、送り火や迎え火の意味を簡単に紹介したいと思います。

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お盆とはどういうものか?



お盆については漠然とご先祖様が返ってくる時、くらいしか知りませんでした。

日本では先祖の霊があの世から帰ってきて、家族とともに数日過ごし、またあの世に帰っていくと言うものです。

でも、もともとの意味は違っていました。

起源をたどれば

正式な呼び方は盂蘭盆会(うらぼんえ)といって、「ウラバンナ」というインド言葉からきています。

その意味は「逆さまに吊るされたような苦しみ(地獄の苦しみ)」です。

この苦しみを受けている人々を現世からの供養によって救うと言うのが本来の盂蘭盆会です。

これに日本の先祖信仰が融合して、さらにその地方の風土や風習によって形を変えながら今に伝わっているのですね。

もともと仏教の宗派によっても作法は少しずつ違うようですし、お盆のやり方に統一した決まりはありません。

共通いているのは年に一度帰ってくるご先祖の霊が安らかにいて欲しいという願いと感謝の気持ちです。

送り火と迎え火



ご先祖様を迎える儀式として大切なのが送り火と迎え火。

最近玄関先でおがらを焚いている光景はあまり目にしませんね。

◆迎え火

お盆の7月13日(地域によっては8月13日)にご先祖様が道に迷うわずに帰ってこれるように焚くのが迎え火です。

昔ながらの正式なやり方を紹介すると

①菩提寺の墓地に行き最初に墓参りをします。
②お参りの時、火を焚いて線香と蝋燭に火をともします。
③その蝋燭の火を提灯に移して家まで持ち帰り家の仏壇の蝋燭に移します。

これが迎え火のやり方です。

お気付きかも知れませんが、都会では無理ですね。
お墓は電車や車で何時間もかかるなんて珍しくありませんからね。

でも地方ではこうした風習は今でも残っています。

今は迎え火をやるご家庭はほとんど玄関先でおがらを焚いてご先祖様をお迎えします。

いずれにせよ火を焚くことでご先祖様が道にわずに家に帰ってこれるのです。

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◆送り火

7月の15日か16日(地域によっては8月15日か16日)にご先祖様が迷わずあの世に変えるための送り出しの儀式です。

これも昔ながらのやり方を見て見ると

①仏壇の火を蝋燭に移します。
②玄関や門口でおがらにその火を移して送り火を焚きます。
③その火から新しい蝋燭に火をともし、提灯に入れて菩提寺のお墓に行きます。
④お墓にお参りをします。

昔のやり方はご先祖のお墓にいってお迎えして家に連れ帰り、変える時もお墓までお送りする儀式です。

今はお墓と自宅が離れている事が多いのでこの儀式を行うのは難しいですね。

迎える時は玄関先でおがらで送り火を焚き、送る時も玄関先で送り火を焚くというのが一般的です。

でもマンションなどの集合住宅ではそれも難しいところがあるようです。

◆送り火を終えた後は

さて、送り火を終えた後は盆棚や仏壇の飾りを取って片づけます。

この時にお供えも一緒に海や川に流しました。

でも今は禁止されているので、感謝の気持ちを込めて塩を振って分別してゴミに出します。

味気ないですが、河川や海に流すと不法投棄と見なられかねないので控えてください。

今の盆棚はどうなっているか?



盆棚と言う言葉が出てきましたが、これはお盆の時期に祖霊を迎えるために特別につくるものです。

形式は天井からつるす物などがあったようですが、現在は仏壇の前に机を出してお供えをする略式の方が多いようです。

セットで売られている物もこれに合わせています。

◆盆棚に供えられるもの、飾られるもの
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盆棚に飾られる代表的なものをあげて見ます。

マコモ
盆棚の下に敷かれます。

笹竹
この笹竹の間に縄を張り、結界を作ります。

ほおずき
提灯に似ていて、例に場所を示すといわれています。

精霊馬
ナスやキュウリの馬や牛。
霊が馬に乗り、牛が荷物を背負ってやってくると言われています。
今は藁でできたものがほとんどですね。

水の子
蓮の葉の上に洗った米とさいの目に切ったナスやきゅうりを盛りつけたものも。

盆花
キキョウやハギなどがお盆によいとされています。
故人が好きだった花を飾ってもよいでしょう。

盆提灯
霊が迷わないための目印です。
軒先や盆棚の横に飾ります。

季節の果物、食べ物などのお供え
供養の為のお供えです。

このほかにも地方によって飾られるものものあります。


お盆とは家族揃ってご先祖様を迎える儀式ですし、数日間をご先祖の霊と過ごす日本独特の儀式です。

それも最近の住宅事情や家族構成の関係で行う家庭も減りつつあるようです。

特に送り火や迎え火をやるにも近所に気を遣ったり大変なことも多くなったことは少し残念ですね。

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