桜の名前と種類、意外にたくさんあるんですよね。
一体何種類あるのか、知っているとお花見の時に自慢できます。
今回は桜の語源とその種類について紹介します。
桜の語源は?
桜の語源は諸説あるようですがはっきりとは分かっていないのです。
有力な説を二つ紹介します。
◆日本神話起源とする説
「木花開耶姫」(このはなさくやひめ)と言う古事記に登場する「さくや」が転化して「さくら」となった
◆農業に起因するとする説
「さくら」の「さ」の字は古語で穀物の霊を表す言葉。
「くら」は神霊が鎮座する場をあらわる言葉。
二つが合わさった「さくら」は穀霊が集まる依代を意味する。
桜の開花が昔から農業の一つの目安になっていたという事から桜が実を結ぶ=神の宿りと考えたという説です。
いずれにせよ、
桜は霊的なものとして考えられているのです。
桜の種類
桜と言えばほとんどの人が思い浮かべるのがソメイヨシノだと思います。
でも
桜の種類は実に多く、実際には200以上あるようです。
その中でもよく知られたものをとりあげてみました。
では画像と共に見てみましょう。
・糸括(いとくくり)
里桜の園芸種で淡紅色で八重咲きの花が特徴です。
江戸時代から知られていて、花弁数は10~15枚,円形で長さ約2.3㎝くらい。
・妹背(いもせ)
時に一つの花に実が二つ対になってつくことが名前の由来。
花弁数は30枚程あり、色は濃淡になった紅色です。
京都の平野神社にあるもんが有名です。
・大原渚桜(おおはらなぎさざくら)
半八重の里桜です。
花つきがよく、色が濃いのが特徴で、遠目でもよく目立ちます。
・大山桜(おおやまざくら)
ソメイヨシノに比べて濃いピンクが特徴です。
自生種で開花時期はやや遅めです。
・オカメ桜
実は英国の桜愛好家により作られた桜です。
紅紫色の一重咲きで花は小輪です。
開花時期は3月下旬であまり大きく成長しません。
・御室有明(おむろありあけ)
京都市右京区御室の仁和寺にある里桜。
花つきがよく、低い枝に沢山の淡桃白色の花を付けます。
花は直径4~5cm,花弁数5~13枚くらい。
花の色は白もしくは淡紅色で開花時期は4月中旬です。
・春日井(かすがい)
奈良春日山の麓にあった桜を京都市の佐野藤右衛門氏が接木育成した桜です。
花弁の数は15~20枚、色は淡紅色です。
・唐実桜(からみざくら)
中国原産の桜です。
ピンク色が特徴で開花はソメイヨシノより早めです。
・河津桜(かわずざくら)
伊豆半島の河津町にある早咲きの桜。
寒緋桜と大島桜の雑種と推定されています。
・寒桜(かんざくら)
熱海桜とも呼ばれ、1月の中旬から花が咲きだします。
寒緋桜と山桜の雑種と考えられています。
・関山(かんざん)
美しく花つきのよい桜で並木や公園樹として広く植えられています。
造幣局に植えられたものが有名です。
開花時期は4月下旬で深紅色の花を付けます。
花弁数は20~45枚と多く不規則にねじれた姿が特徴です。
・寒緋桜
一見、桜とは思えないような濃い色の花を付けます。
中国から台湾に自生している桜で台湾緋桜,緋寒桜とも呼ばれます。
特徴は、花びらは一枚一枚落ちることなく,釣鐘状の花房全体が一度に落ちます。
・菊桜(きくざくら)
菊の花に似ていることから命名された桜です。
花は淡紅色で比較的小型で花弁数300~350枚と多い。
金沢市の兼六公園に伝わるものが有名。
・黄桜(きざくら)
黄色の花を付ける珍しい桜。
鬱金(うこん)と同一との説もあります。
・桐ヶ谷(きりがや)
一枝の中に一重の花と八重の花とあるのが特徴。
開花期は4月中旬で色は淡紫紅色。
別名は「御車返し」は後水尾天皇がこの桜の前を通られたときにあまりの美しさに,御車を返してご覧になられたことから付いたとも言われています。
・金豆桜(きんまめざくら)
萼筒に毛が無く,2花づつ集まって3月下旬から4月に開花。
詳細は不明の桜で比較的温暖な沿岸部で開花します。
・兼六園熊谷(けんろくえんくまがい)
山桜より花付きが良く,色も濃く人気があります。
4月中旬に開花し、花は大輪,一重八重咲きで淡紫紅色です。
原木は石川県の兼六園にあります。
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・小汐山(こしおやま)
花弁は円形に近く、弁の先端、裏面に濃色をさし、先端は細かく切れ込んでいます。
花は中輪一重で白色が特徴。
名前の由来は、京都西方に小汐山と呼ばれる山があって、平安時代には桜で知られたところであったことと伝えられています。
・子福桜(こぶくざくら)
白色の八重咲きの桜です。
秋から冬にかけて咲き続ける珍しい桜です。
・佐野桜(さのざくら)
蕾が淡紅紫色で開花時は花びらは11~20枚で淡紅色で長さ1.8㎝の円形になります。
京都の佐野藤右衛門氏の自宅近くの広沢の池畔の山桜の中から種子を採取し非常に珍しい八重咲きの一本を選別したのが始まり。
昭和31年に牧野富太郎博士が名付けました。
・枝垂れ桜
エドヒガンという種類から品種改良して作られた演芸品種です。
枝が垂れ下がる原因は枝の上下の成長速度の差によって起こるといわれています。
・松月(しょうげつ)
花は最初淡紅色で次第に白色となるのが特徴。
花弁数は25枚程。
昔、東京荒川堤にあった名桜。
・太白(たいはく)
日本では絶滅された品種とされていましたが、イギリスの桜研究家イングラムが栽培しており、佐野籐右衛門氏により接ぎ木がなされました。
花弁は花びらは5枚で、白色大輪。
・手弱女(たおやめ)
萼筒は紅紫色で、しわが多く優雅な花です。
花は中輪の八重咲きで淡紅色です。
開花期は4月中旬。
京都の平野神社にあるものが有名。
・十月桜(じゅうがつざくら)
別名、「冬桜」とも呼ばれています。
秋から初冬にかけても咲く桜です。
・昭和桜(しょうわざくら)
詳細は不明の桜。
一重の桜です。
・ソメイヨシノ(染井吉野)
桜のイメージとして最も定着しているもの。
エドヒガンとオオシマザクラの交雑種です。
江戸時代末期に江戸染井村から「吉野桜」として売り出されました。
・二期桜
秋と春に二回咲く珍しい桜。
・庭桜(にわざくら)
白または淡紅色の花を付けます。
中国より伝わってきた桜で、花は八重咲きです。
・白山一号(はくさんいちごう)
薄いピンクの花をたくさんつけるのが特徴の桜です。
・花染衣(はなそめい)
薄紅色の大きな、綺麗な八重桜。
淡紅色の八重咲きの花で直径は4.5cmの大輪で、花弁数は40~60枚程。
花見時の衣装、花染衣(はなぞめごろも)に因んで名付けられたとされています。
・林二号(はやしにごう)
淡紅紫色をした花の八重桜です。
仙台の植木屋林氏が初めて育成した新しい八重桜が林一号。
次に育成された八重桜が林二号。
花弁数は15~18枚くらいです。
・一重白彼岸枝垂桜(ひとえしろひがんしだれざくら)
初代は樹齢220年で昭和22年に枯死し、現在は2代目の桜です。
昭和3年に初代より種子を採って育成された桜を15代佐野藤右衛門氏 により昭和24年に寄贈・植栽されました。
京都円山公園の桜
・普賢象(ふげんぞう)
室町時代から京都地方にある有名な桜。
淡紅色の花が開花が進むにつれ白色となります。
花弁数は20~40枚あります。
普賢菩薩の乗る象の鼻に似ていることが名前の由来です。
・紅垂れ桜(べにしだれざくら)
枝垂れ桜のうち薄紅色の桜を紅枝垂れ桜と呼びます。
八重咲きの場合には「八重紅枝垂れ桜」と呼ばれます。
・弁殿(べんどの)
樹形は広がらず立ち上がることから「大山桜」が影響していると考えられています。
芽は濃い赤茶色、花弁は5枚で円形で厚みがあります。
淡いピンクの花を付けます。
・山桜(やまざくら)
桜の起源とされる自生種で昔は桜と言えば「山桜」をさします。
寿命は、意外に短くて120年から130年と言われます。
花びらは5枚ほどで、人知れずひっそりと山の中で咲く清楚な桜です。
・八重桜(やえざくら)
数多くの品種がある桜
・八重紅枝垂れ桜(やえべにしだれざくら)
枝垂れ桜のの中で薄紅色の花を咲かせる桜。
・柳桜(やなぎざくら)
中国北部、朝鮮原産の桜、詳細は不明です。
普通の桜とは雰囲気が異なります。
・楊貴妃(ようきひ)
中国の楊貴妃を連想して名付けられたとされています。
花弁数は20枚程、花は大輪の八重咲きで美しい淡紅色。
桜の種類はこのほかにもまだまだあるのですが、有名なもの、珍しいものをピックアップしてみました。
特別な場所に行かないと見られないものもありますが、普段から何気なく見過ごしているものもあると思います。
特に早咲きの桜は花見の季節とずれるため、気付かないことも多い筈。
花見の季節だけではなく、その前後も桜を楽しんで見ませんか?
それと、花見で楽しんだ後は後片付けもしっかりとやりましょう。
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2015-03-04 20:15
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