ニホンウナギが絶滅危惧種になった。
稚魚のシラスウナギの漁獲が
過去30年間で
90%以上減った事が理由。
稚魚不足がささやかれていた
ニホンウナギが、
ついに
絶滅危惧1B類に
指定された。
3ランクある絶滅危惧種の中で2番目に高い
「
近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種」になってしまったのです。
日本の食文化に影響が大きいですね。
蒲焼はみなさん食べるでしょ?
ただ、これは生物の生息状況の科学的な評価結果で、
捕獲には直結しないそうですが、ワシントン条約で
国際取引規制を検討する判断材料になるため、
ウナギ消費国というか
うなぎ消費文化を持つ
日本には深刻な状況です。
マグロの時もそうですけど、
世界が日本の文化を脅かしている感じですね。
ニホンウナギとは
◆ニホンウナギ
日本をはじめ中国、韓国など東アジアに広く分布する回遊魚。
個体数の減少を受け、
13年2月、日本の環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。
今回、決定を下したのは
◆国際自然保護連合(IUCN、スイス)
世界の科学者で組織委する団体で、ここで決定されるレッドリスト
は最も権威ある絶滅危惧種の評価資料になる。
ワシントン条約で参加国がニホンウナギの保護を決定すれば規制されてしまうのは間違いなく、
一度、アメリカは13年の同会議で
「アメリカウナギやその他の全てのウナギ」規制する案を
検討し見送ったいきさつがある。
日本って
消費するうなぎの大部分を輸入に頼っているので、
もし規制されると大ダメージです。
養殖はできないのか?
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◆現行の養殖方法
ウナギの稚魚については解明されていない部分が多く、
現状では稚魚を捕獲して育てる方法がとられています。
つまり、稚魚そのものが減ってしまうとアウトなんですね。
しかし、独立行政法人 水産総合研究センターが
世界で初めて卵から育てたウナギ仔魚をシラスウナギに育てる事に成功、
2010年には、人工生産ウナギを親に育て、
次世代を誕生させる完全養殖にも成功。
完全養殖への新たな道が見えてきた、
なんてニュースもあったんですけど、
まだ研究段階のようですし…。
◆ウナギを売り物にするお店はどうなるか
ここが一番気になるところ、値上がりは避けられないでしょうが、
浜松市、うなぎ専門店
「規制がかかったら死活問題。業界が吹っ飛ぶ」
つきじ宮川本廛
「うなぎを食べるのを自粛するお客さまも出てくるのでは」
「当面はこのまま営業を続けるが、将来的にはどうなるか」(渡辺安良社長 談)
あつた蓬?軒(名古屋の名物料理「ひつまぶし」で有名)
「スーパーやファストフードも参入し、稚魚の乱獲という問題も出てきた。今後どうなるかは読めない」
(鈴木淑久社長 談)
吉田屋
「江戸時代から続く日本の食文化として、ぜひ残しておきたい」(店主 景山哲夫さん)
老舗、名店の方々も戦々恐々としているようです。
実は、ノーベル賞作家の
川端康成さんらが
愛した老舗「
浅羽屋」(神奈川県鎌倉市)
も卸値高騰などにより63年の歴史に幕を閉じたばかり。
日本の芸術家や作家たちは食通が多く、
所縁の名店が店をたたむのは何とも残念。
わずかな希望は
水産総合研究センターの
完全養殖研究でしょうか?
ニホンウナギの動画です
↓
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2014-06-12 15:47
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