国の重要文化財、二条城の二の丸御殿台所で
映画「
太秦ライムライト」のプレミア試写会に
主演の
福本清三(71)さんが登場しました。
日本一の斬られ役、
福本さん初主演の映画だけに
注目度は高いようです。ご本人はかなり謙遜しているようですけど。
この試写会には共演の
松方弘樹(71)さん、
萬田久子(56)さん、
山本千尋(17)さんも
同席して撮影にまつわるエピソードも語られました。
「太秦ライムライト」のストーリーについては
以前にも取り上げましたが、
http://yorozudailynews.blog.so-net.ne.jp/2014-05-20
今回は
福本さんの「
斬られ役人生」から語られた
名言を集めて見ました。
より映画を深く味わうためにもご一読を。
◆斬られ役としての哲学
・作品がハリウッド映画だろうが日本のテレビドラマだろうが、私には関係ありません。
出演時間がわずかだろうが長かろうが関係ありません。
台詞があろうがなかろうが、関係ありません。
私は斬られ役にこだわり、それに生涯をかけて徹してきたのです。
・斬られ役の倒され方次第で主役が“立つ”かどうか、それが大きく変わります。
主役が目立たないと絵にはならないからです。
・昔から変わりませんが、どう演じるかは、他人から盗み、自分であみ出すしかないのです。
・上段から切り伏せられ、バックからえびぞりで自分の「死に顔」をカメラに撮らせる。
その効果を自覚しながら映画館の大画面にそれがいっぱいに広がり、どうと倒れる。
それで主役は強く、凄腕の剣客として「立つ」のです。
・斬られにいくのではなく、真剣に斬りにいくこと。そうしないと主役が生きてこない。
・自分を必要としてくれれば、最後まで斬られ続け、死に続けるつもりですわ。
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◆役者という仕事
・痛いからこの仕事がいやというのなら、やめればいいのだけれど、そんな考えではどの仕事についても長続きしない。
・大部屋というのは、きらびやかな有名俳優さんとはまったく違う、よくいえば彼らを引き立てる、悪くいえば使い捨ての存在が大部屋俳優の仕事でした。
・いちばん影響を受けたのはチャプリン。
手を抜かずに“大丈夫か”と思わせるぐらいにコケてこそ、本物の感動がある。
◆作品の中の自分
・「私の代表作」などというものは存在しないと思っています。
なぜなら、私は大部屋俳優として人生の大半をすごしてきたからです。
・私はテロップにも流れない無名の脇役でいたいのです。
そういう人生があり、それに生きがいを感じる人間がいるということを知ってください。
◆誰かが見ていてくれる
・恥ずかしながら私にも後援会というのがあるのです。
私を気に入ってくださって、「なんとしても応援したい」という方々が集まっていただいた。
・頑張っていれば、必ずどこかで誰かが見ていてくれている。
使い古された言葉で言うなら「
役者魂」
福本清三という役者の真摯な生き方が伝わる言葉ですね。
また役者としてだけでなく、
私たちにも当てはまる人生哲学です。
自分の役回りを理解して、精一杯それ徹してきたからこそ
後援会ができ、多くの人たちに支持されるまでになったのでしょうね。
映画の中にも出てくる最後の言葉
「
頑張っていれば、必ずどこかで誰かが見ていてくれている」
を
福本さん自身が体現しているのです。
「
太秦ライムライト」の
ストーリーは
福本さんの言葉を
一つ一つ映像化したような展開です。
5万回以上斬られた俳優人生で、主役なしの
福本さんが
初めてスポットライトを浴びるこの作品
ここまで話題になると有名になりすぎて
もう脇役はできなくなるんじゃないかな?
予告編をもう一度どうぞ!
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2014-06-08 20:47
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