ピーチ・アビエーションがこの夏、
大量欠航を出すって?
原因はパイロットの不足というが、
操縦する人がいないならしょうがない、
とは言ってられないですよ。
今回の
欠航は2000便規模になるそうです。
現行のパイロット108人で、このうち機長は52人。
そして機長のうち、病気、けが等で就航出来ない人が
8人でているらしいのです。
格安運賃で話題となった
ピーチ(peach)も限界か?
と思ったら、
この
人材不足は航空業会全体の問題らしいのです。
航空業界では大手の日本航空(JAL)や全日空(ANA)
をはじめとする国内航空会社も巻き込む
人材不足に陥るのは確実なのです。
日本のパイロットの数って
人口の割に
凄く少ないの知ってますか?
比べてみると
フランスでは
約1万5,000人
イギリスでは
約1万8,000人
アメリカには
約27万人
これに対して日本は
約6,800人。
人口を考えたら
とんでもなく少ないですね。
この状況に拍車をかけるのが
◆2030年問題
航空業界では30年ごろにベテラン機長クラスの
パイロットが大量退職する見通し。
日本ってパイロットの年齢構成が40代以上に偏っていて、
経験豊富なベテラン機長は50代が中心らしい。
若い20~30代のパイロットは訓練生や副機長ばかり
このの年齢構成が変わらないと
十数年後にはベテランがいっせいに定年退職し
機長クラスがいなくなってしまうらしい。
スポンサードリンク
◆なぜ若いパイロットの育成が遅れたのか?
もともと大手のJALやANAは訓練生を新卒採用、
自社内でパイロットを育成しています。
パイロットを育成する費用は高額で
1人につき数億円と言われます。
よって、採用を安易に増やせない。
特にJALの場合は、ご存じのように経営破たんで
パイロットを大量にリストラ
訓練生の新卒採用もここ5年間見送っている。
あの破たんの影響はいJAL一社に止まらなかったわけですね。
◆LCC誕生の裏側
この流れでリストラされたパイロットを
採用することでピーチをはじめとする
格安航空会社が国内に誕生したのです。
こればかりが原因ではないですが
◆打開策はあるのか?
若手の要請が急務なのは言うまでもないですが
・「パイロット人材育成ビジネス」
JALは15年度からパイロットの新卒採用を再開予定
ANAは米国のパイロット訓練会社を買収。
パイロット育成の環境を整備し、
自社の不足を補うと共に、
アメリカの航空会社にも人材を提供する予定。
・奨学金制度
国交省は東北大学、神奈川工科大学、東海大学、
千葉科学大学の養成コースへ奨学金制度を拡充する
特に東海大学は全日空と提携し400~500万円を
奨学金として支給することを検討、
自社養成する代わりに、東海大の卒業生を採用すれば
パイロット養成費用の削減になるため。
・規制緩和
自衛隊のパイロットの民間航空会社への転出の実施
1日に乗務できる時間を長する、
1人のパイロットが乗れる便数を増やす制度の導入を検討。
60~65歳未満のパイロットの乗務を
2人のうち1人から2人乗務まで認める。
などが検討実施されるそうです。
ここ数年、
日本を訪れる外国人観光客も増え、
世界的に
海外渡航者も増加の中で、
儲けるチャンスを逃しそうです。
それに日本人の
「お・も・て・な・し」
にも影響が出そう。
日本は
世界遺産も複数存在する魅力的な国。
ピーチの人材不足をきっかけに注目してみましたが、
目先のことを取り繕った結果
後でものすごい損失を出しそうでこわい…。
スポンサードリンク
2014-05-16 13:29
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
[編集]
共通テーマ:ニュース
コメント 0