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彼岸花の別名と読み方

お彼岸の頃に咲き乱れる彼岸花。

燃えるような赤い色をもったこの花は様々な別名を持って呼ばれます。

それだけ日本人の心に根付いている証拠ですね。

今回は彼岸花の別名と読み方を集めてみました。

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実は彼岸花の別名は1000以上に及び、地方や花の特徴にちなんだものなど様々です。

学術的な事柄は抜きにして、親しまれたその呼び名を見てみましょう。

よく知られた別名



彼岸花の別名は誰でも3つくらいは思いつくもの。

よく知られたものから見ていきます。

曼殊沙華(まんじゅしゃげ)

一番有名な別名です。

実は曼殊沙華と言うのは法華経などに由来して、よく目にする赤い彼岸花ではなく、

白くて柔らかい印象の花の事です。

死人花(しびとばな)

地獄花(じごくばな)

幽霊花(ゆうれいばな)

これらの名前は「彼岸」=「あの世」というイメージからきているようですね。

毒花(どくばな)

痺れ花(しびればな)

リコリス

彼岸花には毒があることがよく知られていますが、これらの名前はそれを表しているようです。

「彼岸花を食べた後は彼岸(あの世)しかない」と言われていたり、

「彼岸花を摘むとその家に死者が出る」、「彼岸花を摘むと手が腐る」と言われたりしています。

これらの言葉は子供などがむやみに口入れたりしないよう、彼岸花の毒から遠ざけるためののものであったのでは、と思われます。

最後のリコリスは彼岸花に含まれている毒の成分の名前です。

ではあまり知られていない別名を見てみましょう。

あまり知られていない別名



◆色によって違う呼び方

彼岸花の色は赤の印象が強いですが、ほかにも白や黄色やピンクなどがあります。

名所と呼ばれるところではこれらを目にすることができますし、野生でも時々見られます。

・白の彼岸花

リコリスニアホワイトリコリスアルビフローラ

白い花弁にピンクの筋のある花が特徴です。

呼び方と言うよりも、種類を表す別名と言えるでしょう。

・ピンクの彼岸花

貴婦人(きふじん):花弁の先が紫色をしていますが、そのほかは濃いピンクです。

水中花:薄いピンクの筋が入っているのが特徴です。

ヘイジャクス:花がピンクから紫に変わっていく色合いが鮮やかです。

・黄色の彼岸花

ショウキズイセン:鮮やかな黄色の花です。

喝采:濃いクリーム色といった感じの花です。

カチューシャ:緑がかった淡い黄色をしています。

◆狐にまつわる別名

狐の花火(きつねのはなび)

狐のかんざし(きつねのかんざし)

狐の扇(きつねのおおぎ)

狐のロウソク(きつねのろうそく)

狐のタバコ(きつねのたばこ)

狐の嫁籠(きつねのよめご)

狐はお稲荷さんとしても知られていますし、狐火なども彼岸花を連想させることからいろいろな言葉に派生したのではないでしょうか。

◆人の心に関する別名

歯抜け婆(はぬけばばあ)

吐掛婆(はっかけばばあ)

鬼婆(おにばばあ)

婆殺し(ばばあごろし)

姑花舅花(しゅうとばな)

舅に対する暗い感情が現れているような別名です。

ある意味で人にとっての毒を表しているのでしょう。

嫁簪(よめのかんざし)

簪の美しさと彼岸花の美しさを連想させますが、

姑の命を奪うための凶器としての簪、あるいはその気持ちでしょうか。

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◆毒に関する別名

手腐花(てぐさればな)

手焼花(てやきばな)

猫騙花(ねこだまし)

喉焼花(のどやけばな)

牛舌曲(うしのしたまがり)

蛇舌曲(へびのしたまがり)

疫病花(やくびょうばな)

痺れ花(しびればな)

先程も触れましたが、彼岸花は毒をもつ花で、体内に入った時には重篤な症状になることもあります。

とくに、ネコには猛毒と言われていますし、ネズミなら球根一つで1500匹を殺す毒性があります。

その他の動物も誤って食べないよう、その毒性を警告する意味の名前で呼ばれているのでしょう。


◆あの世に関する別名

忘花(わすればな)

道忘花(みちわすればな)

道迷草(みちまよいぐさ)

南無阿弥陀仏(なんまいだっぽ)

水子衆花(みずくしのはな)

道に迷い、あの世に行ってしまう、またはあの世から迷い出る、と言う意味を感じます。

彼岸花の「彼岸」はあの世を意味しますから、この世とあの世の境目に迷うことを連想させます。

「南無阿弥陀仏」や「水子衆花」は故人や水子(生まれることなく亡くなった子供)を供養する気持ちの表れといえるでしょう。


◆見た目に関する別名

野松明(のだいまつ)

天蓋花(てんがいばな)

葉見ず花見ず(はみずはなみず):花の咲いているときに葉が出ないから

雷花(かみなりばな)

石蒜(せきさん)

龍爪花(りゅうそうか)

提灯煌々(ちょうちんかんかん)

提灯灯籠(ちょうちんどうろう)

チャンチャンゲーロー

チンカラポン

チンリンボーリン

「石蒜」は地下茎に一種で、鱗茎と呼ばれ、漢方薬に用いられたりします。

その他はおおよそ、見た目の姿からきている別名です。

最後の3つは「提灯灯籠」の読み方が訛って変化したものと言われています。

◆その他の別称

これまで以外にも方言や地方によっていろいろな呼ばれ方をします。

蛇花(へびばな へびのはな)

剃刀花(かみそりばな)

捨子花(すてごばな)

ウドンゲ

お饅頭花

ゴシャメンバナ

シブトッパナ

数珠花(じゅずばな)

ソウレンバナ

ボンバナ:彼岸花の別名としても知られますが、一般的にはミソハギの事を指す。

様々な呼び方がある彼岸花、自分のイメージにぴったりの別名を見つけるのもよいでしょう。

とりわけ、故人を偲んだりするお彼岸の時期に咲く花に思いを寄せてみてください。

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