5月から6月にかけて色鮮やかに咲く
アヤメ、ショウブ、カキツバタ。
実際にどれがどれがはっきりと区別できる人は案外少ないものです。
今回はこの3種類を間違えない3つのポイントを抑えていきます。
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この中のショウブは端午の節句の時に菖蒲湯に使うショウブとは別の花菖蒲(ハナショウブ)のことです。
菖蒲園などで鮮やかな花を咲かせてくる人を楽しませるのはこの花菖蒲。
本家のショウブと葉っぱが似ているので、こう呼ばれていますが、実は別物。
ここで触れるのはアヤメ、ハナショウブ、カキツバタの見分け方です。
1、
間違えずに鑑賞するために
2、
生息地を見る
3、
葉っぱを見る
4、
花を見る
の順番で進めていきます。
間違えずに鑑賞するために
アヤメ、ハナショウブ、カキツバタ、どれも鮮やかで綺麗な花を咲かせます。
実際に写真などで見るとどれがどれか一見しては分からなかったりします。
よく言われている見分け方は花の特徴を頼りにするものですが、
実際に咲いている姿を見ると、それぞれ一種類の色ではないので、知識が入っていても迷ってしまうのが本当のところです。
場所や時期によって色の濃淡も違ってきますし、
ハナショウブには白いものや黄色いものがあったり、普通にイメージする紫の花ばかりではありません。
自分の経験上、見分けるポイントの優先順位は
個体差、地域差、などがある特徴は迷ってしまうので後回しにした方がよいと思います。
ここでは
まず、生息地を見る、
次に葉っぱの状態を見る、
最後に花を見る、
という順序で特徴を見極めます。
生息地を見る
アヤメもハナショウブもカキツバタも学術上、アヤメ科アヤメ属であるため、どれも似ている花ですが、
それぞれ生息地に特徴があります。
・アヤメ
乾燥地で栽培するのに適している。
・カキツバタ
水辺、湿地が生息に適している。
・ハナショウブ
乾燥した土でも、湿地でも栽培できる。
画像でわかりやすく見るとこんな感じですね。
このことから、次のように考えられます。
乾燥している土に咲いている→
アヤメか
ハナショウブ
水辺、湿地に咲いている→
カキツバタか
ハナショウブ
と区別できます。
この生息地による分類では
アヤメと
カキツバタははっきりと区別できます。
問題は
ハナショウブですね。
どちらにも咲いている可能性があるのですから、
見ている花がアヤメかハナショウブか、あるいはカキツバタかハナショウブか
を区別する見分け方が必要になってきます。
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葉っぱを見る
ハナショウブは乾燥した土でも、湿地帯や水辺でも咲くことができますから、
見分ける上では一番厄介です。
そんな時には葉っぱを見ます。
・アヤメ
葉の中心線はほとんど目立たない。
・カキツバタ
葉の中心線はほとんど目立たない。
・ハナショウブ
葉の表に1本、裏に2本、はっきりとした中心が見られる。
このことを頭に入れて、見てみると
乾燥した土に咲いていて、葉っぱに中心線が無い→
アヤメ
乾燥した土に咲いていて、葉っぱに中心線がある→
ハナショウブ
水辺や湿地に咲いていて、葉っぱに中心線が無い→
カキツバタ
水辺や湿地に咲いていて、葉っぱに中心線がある→
ハナショウブ
となります。
これで見ている花がアヤメなのかハナショウブなのかカキツバタなのかが分ります。
さらに花の特徴を見てみます。
花を見る
今までの方法で既に分類できていますが、さらに花の特徴を確認しておきましょう。
・アヤメ
注目するのは花弁の付け根です。
ここに網目状の模様がある。
これが名前の由来ともいわれます。
・ハナショウブ
花弁の付け根のところに黄色い目型の模様がある。
・カキツバタ
花弁の付け根のところに白い眼型の模様がある。
花の特徴は、色の濃淡や光の加減で人によって見え方が微妙に違ったりして、
間違えやすいので、ここだけでの判別はあまりお勧めできません。
前の二つ、生息地と葉っぱの状態を見たうえで、ダメ押しの確認という感じにした方が良いと思います。
特に、ハナショウブは種類も多く、迷ってしまうでしょう。
また、
大きさも一つの目安になります。
アヤメ(30㎝から60㎝位まで)
カキツバタ(50㎝から70㎝位まで)
ハナショウブ(80㎝から1000㎝位まで)
個体差があると思いますが、おおよそ次のように判断できます。
乾燥地で咲いているもので背丈の高いも(80㎝から100㎝)がハナショウブ、
低いもの(30㎝から60㎝)がアヤメ。
水辺や湿地で咲いていて、背の高いものがハナショウブ、
低いもの(50㎝から70㎝)がカキツバタ。
また、咲く時期にも多少のずれがあります。
アヤメ:5月中旬から下旬にかけて
カキツバタ:5月中旬頃
ハナショウブ:5月下旬から6月下旬ごろ
これらは、地域、その年の気候などにも影響されるでしょうからあまり参考にならないかもしれません。
今回は初夏の花、アヤメ、ハナショウブ、カキツバタの見分け方を紹介しました。
見分けがつくと一緒に見に行った人にちょっとした自慢ができるかもせれませんね。
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